穂咲下野（ホザキシモツケ）その６。

　本日６月１７日は、ローマ皇帝ユリアヌスがキリスト教徒を教師・高官などの職から追放した日で、松永久秀と三好三人衆が室町幕府１３代将軍足利義輝を襲撃し殺害した日で、ムガル帝国の第一皇妃ムムターズ・マハルが産褥死した日で、フランスで三部会から離脱した第三身分代表が国民議会の成立を宣言した日で、下田奉行とアメリカ総領事タウンゼント・ハリスが日米和親条約を修補する９か条の下田協約を締結した日で、伊東玄朴ら江戸の蘭方医が上野にお玉ヶ池種痘所を設立した日で、江戸幕府が神戸海軍操練所を開設した日で、自由の女神像がフランスからニューヨークに届いた日で、第一次世界大戦の復員軍人とその家族など約３１０００人が支給の繰り上げ支払いを求めてワシントンＤ.Ｃ.へ行進した日で、ゴーストップ事件が起こった日で、東ベルリンで前日からの労働者のストライキが暴動化してドイツ駐留ソ連軍が鎮圧した日で、中華人民共和国が初の水爆実験を実施した日で、沖縄返還協定が調印された日で、革命的共産主義者同盟全国委員会・中核派によって開かれた沖縄返還協定調印に反対する集会で共産主義者同盟赤軍派が機動隊に鉄パイプ爆弾を投擲して３７名の機動隊員が重軽傷を負った日で、「教皇の銀行家」と呼ばれたイタリアの銀行家ロベルト・カルヴィの首吊り死体がロンドンで発見された日です。

　本日の倉敷は晴れたり曇ったりしていましたよ。
　最高気温は二十六度。最低気温は二十一度であります。
　明日は予報では倉敷は晴れとなっておりますよ。



　穂咲下野のお花に関しては、２０１５年６月４日の記事や２０１４年６月１５日の記事や２０１３年６月１０日の記事や２０１２年６月１８日の記事や２００８年８月６日の記事もよろしかったらご覧くださいませ。
　２０１５年と２０１４年と２０１３年と２０１２年と２００８年の穂咲下野のお花の記事です。


　穂咲下野のお花の花言葉は、「活発」ですよ。

『グラスホッパー』／伊坂幸太郎

　昨日の夜は、伊坂幸太郎の小説『グラスホッパー』を読んでいました。

　元中学校教師の鈴木は、妻を轢き逃げした男に復讐する為、教師を辞めて轢き逃げした男が関係していると思われるある会社に入社している。
　薬物犯罪に関わっていると思われる業務をこなしながら、妻を轢き逃げした男がどんな男なのか探っている……。

　ある日、その男が鈴木の目の前で車に轢かれて死亡する。
　鈴木は復讐の相手が目の前で死んで呆然とする。
　一緒にいた鈴木の上司は、「（轢かれた男は）押されて車道に出て轢かれた。押した奴を追え」と鈴木に命ずる。
　裏社会には「押し屋」と呼ばれる殺し屋がいるらしい……。
　鈴木は現場から離れていく男を追いかける。のだけれども……。

　ハードボイルドなお話です。
　映画の『グラスホッパー』を観て疑問に思えるところがあったので読んでみました。



　ラストの文章の仕掛けは色々な解釈が出来そうだなあ。
　妻を失って復讐だけが生きる目的となっていた男が現実感を取り戻すまでのお話。
　妄想と現実が入り混じる。現実感の無かった死が迫る。何が進行しているのか分からない。そんな状態で頼りにしたものは……。

　読み終わって、では本当は何が起こったのか？ と考え込ませるかのような仕掛け。
　鈴木・鯨・蝉の各パートで語られていることは実は信用できない。鯨や蝉は本当に実在したのか？ 押し屋も幻かもしれない。
　妻を失って現実感を喪失している男が現実感を取り戻す直前までのお話。

　スリリングな展開で面白かったですよ。
　楽しめました。