狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

いつの日かあの時の空取り戻し、迷える者同志 輪になり夜通し語り合い、忘れられない俯いた日々を笑い飛ばしたい。

2017年11月20日 19時58分33秒 | 知人、友人に関する日記




 本日11月20日は、中国国民政府が南京から重慶への遷都を宣言した日で、岩波書店が岩波新書の刊行を開始した日で、ニュルンベルク裁判が始まった日で、文化大革命を指導した四人組の裁判が始まった日です。

 本日の倉敷は曇りのち晴れでありましたよ。
 最高気温は十度。最低気温は四度でありました。
 明日は予報では倉敷は晴れとなっております。






 若い嬢の命を取る事も真つ白な張の有る体を目茶目茶にする事でも平気な顔でやつてのける力を持つた刀でさえ錦の袋に入った大店の御娘子と云うなよやかな袋に包まれて末喜の様な心もその厚い地布の影には潜んで何十年の昔から死に変り生き変わりした美くしい男女の夢から生れた様な艶やかさばかりを輝かせて育つた我が友である女の名は其の美しさに似ず勇ましい名である。
 友の心の底にちらつと怪しい光りもののあるのを私は見附けた。
 其の光りものの大きくなつた時に起る事も私は想像する事が出来た。
 友の心の中に棲む光りものの細やかに物凄い煌めきを見るにつけて天が人に与えるものについて考えさせられた。
 友の心に住む光りものの広がる毎に其の美くしさは増して昔から御話にある様な美くしさと氣持を持つて居るのを知つたのは私きりではなかった。
 粋な模様の裾長い着物に好きでかつら下地にばかり結つて居た様子は其の御白粉気のない透き通るほどの白さと重そうに好い髪とで同じ学級の者がこぞつて附文をする程の美くしさをもつて居た。

 或る時、自分の名が勇ましい名であることに笑つて「私は大好き。良いねえ……」と云つていた。
 「女は柔しい名の方がどれだけよいか……。名のあまり凄い女は嫌がられるもの……」と彼女の母親は云つた。
 「そう。咲くかと思えば直に萎んで散つてしまう花。直に年寄りになる様な御花なんて名が良いのでしやうか? でも私は自分の名が好きなんだもの。龍があの黒雲に乗つて口を刮と開いて火を吹く所なんかは堪らなく良いけども、まあ只の蛇が真つ青に鱗を光らして口から赤い舌をぺろりぺろりと出す事なんかも私は大好き。良いよね……」
 其の凄く光る瞳を憧れる様に見はつて友は斯う云つて母親が顔色を青くしたのを真つ黒な瞳の隅から見て居た。
 細工ものの箱に役者の絵葉書に講談本のある筈の室には、壁いつぱいに地獄の絵が貼りつけてあり畳の上には古い虫ばんだ黄表紙だの美くしく顎が尖つた男達が睦む本が散らばつて真つ赫に塗つた箱の中には勝れた羽色を持つた蝶が針に刺されて入つて居た。
 そんな事も母親に何とはなしに涙ぐませるには十分な事だつた。

 友は家業を手伝つていたが、仕事を教わる際には気儘に教わつて居たけれども教える任にあたつた者は友人の冷たい美くしさに自分の氣の狂うのを畏れて成る丈は避けて居た。
 友は男が鉛筆を握つて居る自分の横顔を見つめてぼ~つとと顔を赫くしたり小さな溜息を吐いたりして居るのを見ては、其れが面白さに分るものをわざと間違えて癇癪を起したふりをして弱い男のおどおどしてただ情けなそうに俯く様子を見ては満足の薄笑いをして自分の部屋に入るのが常だつた。惡い奴である。

 今も彼女の氷のやうな美貌と共に恐ろしくも冷たくも美しい内面と煌びやかな才が頭に浮かぶ。
 でももう彼女は居ない。
 彼女は恐らく笑いながら此の世界から去つていつた。
 全ての人を嘲笑いながら彼岸へと旅立つてしまつた。
 あいつは莫迦だ。底なしの莫迦だ。
 でももう居ない。
 だからあいつに直接文句も言えない。


 その事は私をとてもとても寂しい氣持ちにさせてしまうのだ。

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言葉や属性こそ物事の本質に一致すべきであり逆に本質を言葉に従わせるべきではない。というのは最初に物事が存在し言葉はその後に従うものだからである。

2017年11月20日 18時01分57秒 | その他の日記




 立憲主義という言葉をきちんと理解していない人が立憲主義という言葉を使うのは非常に危険な行為です。
 立憲主義という言葉を旗頭にするのならばきちんと立憲主義という言葉の意味を理解して立憲主義という言葉を使うべきです。
 立憲主義という言葉を使って立憲主義を踏みにじる行為を行っている者がいます。それは非常に危険な行為です。

 何を主張しても構いません。日本は共産主義国ではないのですから。
 しかし言葉を軽く使い言葉の意味を理解しないまま言葉の意味を無視して都合よく使えば主張は矛盾をはらむ可能性が高くなります。
 矛盾をはらんだ主張は大勢の人の耳には届きません。

 憲法が絡んだ重大な主張なはずです。
 立憲主義という言葉をきちんと理解していない人が立憲主義という言葉を都合よく意味を改変して使うのは非常に危険な行為です。
 立憲主義という言葉を使うのならばきちんと意味を理解して使ってください。
 お願いします。

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『刀語 第十一巻 毒刀・鍍』

2017年11月20日 16時47分35秒 | 映画・ドラマに関する日記






 昨日の夜は、アニメーション『刀語 第十一巻 毒刀・鍍』のDVDを観ていました。
 
 尾張幕府によって戦国の世が平定された架空の日本。
 かつて戦乱の時代に伝説の刀鍛冶である四季崎記紀が作った千本の刀は驚異的な威力を発揮し所持数が多い国ほど優勢に戦を進められたという。
 尾張幕府は四季崎が作った刀を恐れて四季崎が作った刀を収集する。
 988本まで集めたが残りの12本を手に入れることができなかった。
 そして尾張幕府が手に入れることができなかった12本こそが四季崎記紀の最高傑作である完成系変体刀で、尾張幕府が集めた988本の刀は12本の完成系変体刀の実験台にすぎなかったことが判明する。

 時は流れ、尾張幕府の天下は安定していた。
 しかし、幕府内では驚異的な力を持つ四季崎記紀の12本の完成系変体刀が問題になっていた。
 
 尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督である奇策士とがめは変体刀の収集を幕府から命じられ、虚刀流7代目当主・鑢七花と共に完成形変体刀の蒐集の旅をすることになった。

 毒刀・鍍は、真庭忍軍の十二棟梁の一人・真庭鳳凰が富士の樹海から回収した。
 しかし毒刀・鍍の刀の毒によって真庭鳳凰は乱心して真庭人鳥に斬りかかる。
 鳳凰に斬られた真庭人鳥は七花ととがめに助けられて……。

 原作は西尾維新のシリーズ小説「刀語」です。



 嗚呼。成程。刀語とはこのようなお話だったのか……。
 物語の伏線の多くが回収されています。
 他者との関わりがないまま育った赤子のような男性が多くの経験を経て人となる……のではなく……。

 この作品の主題歌は大好きですし作中の音楽もとても良いです。
 面白かったですよ。
 次が最終巻でありますね。
 続きが楽しみです。


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世の中は君の理解する以上に栄光に満ちている。

2017年11月20日 16時20分42秒 | サッカーに関する日記




 昨日はJ2は第42節の日。
 最終節でありました。
 我らがファジアーノ岡山は、ホームのシティライトスタジアムでアビスパ福岡様と対戦でありました。
 結果は1-1で引き分け。
 得点したのは、キャプテン喜山康平選手でありました。

 今期のファジアーノ岡山の長い長い偉大なる冒険の旅は終わってしまいました。
 選手の皆様、スタッフの皆様。お疲れさまでした。
 プレイオフには進出できなかったけど、それは悔しいことだけれども、チームの再構築を余儀なくされた状態で粘り強く多くの挑戦をした誇るべきシーズンだと思います。
 その挑戦は上手くいかなかったこともいくつかあるけれども、それは来季以降の為の分析対象となり、財産となります。
 きっといつか私達はJ1に昇格できる。今期は私達の番ではなかったけれどもいつか私達の番がくる。
 そう思えたシーズンでありました。
 すごく楽しかったです。

 来季のファジアーノ岡山はどのようなチームになるのでしょう?
 私、どきどきわくわくしているのです。

 今期のファジアーノ岡山の戦いっぷりは楽しかったですよ。

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