11月28日の夜は、江波光則の小説『屈折する星屑』を読んでいました。
火星と木星の中間地点に浮かぶ廃棄指定済みのとあるコロニーには、いまだに人が住んでいる。
ヘイウッドとキャットはここで生まれ育った。
そのコロニーでは多くの若者がホバーバイクでコロニー内の人工太陽に衝突寸前まで接近する度胸試しを楽しんでいて、ヘイウッドとキャットもその度胸試しに夢中。
その遊びは死と隣り合わせの危険な遊びで……。
SF小説であります。
鬱屈した無軌道な衝動を描いた青春小説なのです。
その鬱屈した感情や行き場のない将来のない不安感からくる衝動的な感情を上手く描いているのですが……、それの原因というものが私は少し不満なのです。
話のオチとして必要なのかもしれませんが、しかし、無軌道な衝動というものは理由がないからこそ無軌道なのだと私は思うのです。
面白かったですよ。
楽しめました。