狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

『QED ~ortus~白山の頻闇』/高田崇史

2017年11月29日 15時06分59秒 | 小説・本に関する日記





 11月29日の夜は、高田崇史の小説『QED ~ortus~白山の頻闇』を読んでいました。
 「白山の頻闇」と「江戸の弥生闇」の2編が収録されています。

 「白山の頻闇」は、日本書紀に一行だけ姿を現す菊理媛神についてのお話。
 「江戸の弥生闇」は、吉原の遊女達のお話。特に花魁・勝山大夫のお話。

 歴史の謎を絡めたミステリ『QEDシリーズ』の最新刊です。


 このシリーズは今まで当たり前に思っていたことに全く違う解釈を与えてくれるお話が満載なので大好きです。
 (その解釈がすべて正しいと述べる気はありませんが)
 遥か昔に書かれた現代の人には荒唐無稽と思えるような文書は、現代人が書かれた当時の常識や感覚を知らないだけで、当時の常識や感覚を知っていたならそのものずばりに明快に不思議なことなど何もなく事実を描いている。のかもしれない。という視点は面白いです。
 もしかすると現代の公の文書も1000年後或いは2000年後には常識が変わっていて忘れられていて荒唐無稽なお話として解釈されるかもしんない。






 今巻も面白かったですよ。
 楽しめました。

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『月の光 (ルナティック)』/花村萬月

2017年11月29日 11時57分10秒 | 小説・本に関する日記



 11月29日の夜は、花村萬月の小説『月の光(ルナティック)』を読み返しておりました。

 主人公のジョーは麻薬漬けの知人を助ける為、彼が通っている道場の娘・律子と共に新興宗教組織に潜入する……。




 東京から丹後半島までバイクで疾走するロードノベルです。
 でもってハードボイルドであります。

 花村萬月の作品は読む人によって好き嫌いが分かれてしまうかもしんない。
 エグいシーンもあるし。

 私は、花村萬月の小説では『ゴッド・ブレイス物語』とか『渋谷ルシファー』も好きです。

 このお話は例の新興宗教のテロ犯罪が実行される前に発表されている作品なのですね。



 面白いですよ。
 楽しめました。


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