最近買った本を色々読んでいるので、順番に感想を書いています。
マーク・トウェイン「トム・ソーヤーの冒険」(柴田元幸 訳)
3/8(金)に、北書店で翻訳家の柴田元幸さんのトーク&朗読イベントがあり、そこで購入し、サインもいただきました。
「ヘミングウェイ指数とは何ぞや!?「翻訳家 柴田元幸の朗読&レクチャー」に行って来ました!」
有名な小説だけど今まで読んだことがなかったのでこの機会に読んでみました。
柴田元幸さんのあとがきによると、出版されたのは1876年ということですが、小説の舞台はマーク・トウェインが少年期を過ごした1830~40年に設定されているらしく、その時代のアメリカの田舎での生活の描写が非常に生々しく伝わってくるようで、やはりアメリカ文学を代表する名作なだけあるなと思いました。
何がすごいって、主人公のトム・ソーヤーという少年の気持ちになって物語を書いている点で、友達との喧嘩に一喜一憂したり、家族にいたずらがバレて言い訳に本気で苦悩したり、ガラクタを宝物みたいに交換したり、そういう子供じゃないと思い付かないような気持ちや考えなどをリアルに書いているマーク・トウェインは、本当にすごいなって思いました。
子供の目から見ると田舎の自然の中で遊んだりする毎日がもう冒険なんだなと思わされ、自分の幼い頃を思い出したり、こんな冒険がしてみたかったなと憧れたりしました。
なんて感じでほのぼのしながら読んでいると、本の1/3が経過したくらいで、なんとトム・ソーヤーと親友ハックと殺人事件を目撃してしまい、やがてそれが村中を巻き込む大事件に発展していくというハラハラした展開が!
かと思えば、トムはトムで親友たちと家出をして、近くの川の無人島で何日か野宿したりと、彼の冒険もどんどんエスカレートしていって、そこでまたひと悶着あったりもします。
また、クラスメイトの女の子と仲良くなりたいのに素直になれなくて喧嘩してしまう、なんていう、少年少女のちょっとした甘酸っぱいエピソードなんかも出てきます。
まあ、とにかく後半からは、冒険も事件も人間ドラマも、どんどん盛り上がっていくのですが、そのどれも子供の目を通して描いていて、例えば大人奈ならもっと常識的に考えるよなみたいなことでも、いちいち一喜一憂したりふざけたり、そういうところもすごくコミカルなんですよね。
そんな感じで、読み進めるにつれて非常に盛り上がっていくのですが、最終的には今までの色々なエピソードが一つのクライマックスに向かって収束しくという、名作に対してこんな書き方をするのはアレですが、こんなに面白い話だったのかという驚きがありました。
それにしても、100年以上も前に書かれ、時代を超えて愛されている名作に出会えるのはやっぱり幸せなことだなと思いました。翻訳してくれた柴田元幸さんもありがとうございます!
マーク・トウェイン「トム・ソーヤーの冒険」(柴田元幸 訳)
3/8(金)に、北書店で翻訳家の柴田元幸さんのトーク&朗読イベントがあり、そこで購入し、サインもいただきました。
「ヘミングウェイ指数とは何ぞや!?「翻訳家 柴田元幸の朗読&レクチャー」に行って来ました!」
有名な小説だけど今まで読んだことがなかったのでこの機会に読んでみました。
柴田元幸さんのあとがきによると、出版されたのは1876年ということですが、小説の舞台はマーク・トウェインが少年期を過ごした1830~40年に設定されているらしく、その時代のアメリカの田舎での生活の描写が非常に生々しく伝わってくるようで、やはりアメリカ文学を代表する名作なだけあるなと思いました。
何がすごいって、主人公のトム・ソーヤーという少年の気持ちになって物語を書いている点で、友達との喧嘩に一喜一憂したり、家族にいたずらがバレて言い訳に本気で苦悩したり、ガラクタを宝物みたいに交換したり、そういう子供じゃないと思い付かないような気持ちや考えなどをリアルに書いているマーク・トウェインは、本当にすごいなって思いました。
子供の目から見ると田舎の自然の中で遊んだりする毎日がもう冒険なんだなと思わされ、自分の幼い頃を思い出したり、こんな冒険がしてみたかったなと憧れたりしました。
なんて感じでほのぼのしながら読んでいると、本の1/3が経過したくらいで、なんとトム・ソーヤーと親友ハックと殺人事件を目撃してしまい、やがてそれが村中を巻き込む大事件に発展していくというハラハラした展開が!
かと思えば、トムはトムで親友たちと家出をして、近くの川の無人島で何日か野宿したりと、彼の冒険もどんどんエスカレートしていって、そこでまたひと悶着あったりもします。
また、クラスメイトの女の子と仲良くなりたいのに素直になれなくて喧嘩してしまう、なんていう、少年少女のちょっとした甘酸っぱいエピソードなんかも出てきます。
まあ、とにかく後半からは、冒険も事件も人間ドラマも、どんどん盛り上がっていくのですが、そのどれも子供の目を通して描いていて、例えば大人奈ならもっと常識的に考えるよなみたいなことでも、いちいち一喜一憂したりふざけたり、そういうところもすごくコミカルなんですよね。
そんな感じで、読み進めるにつれて非常に盛り上がっていくのですが、最終的には今までの色々なエピソードが一つのクライマックスに向かって収束しくという、名作に対してこんな書き方をするのはアレですが、こんなに面白い話だったのかという驚きがありました。
それにしても、100年以上も前に書かれ、時代を超えて愛されている名作に出会えるのはやっぱり幸せなことだなと思いました。翻訳してくれた柴田元幸さんもありがとうございます!