舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

1月から思い出を振り返っていく!まずは「GUN 新潟に前衛があった頃」を見てきた思い出!

2013-04-08 21:33:03 | Weblog
はいはいはーい、色んな思い出を振り返っていくコーナーです。
今年になってからの3か月はずっと演劇の稽古をしていたのですが、それ以外の思い出も書いていこうと思います。



という訳で、話は1月11日(金)に遡ります。
この日、俺は見たい美術展があって長岡まで行って来ました。





これが、長岡にある新潟県立近代美術館。
1月に行ったので、まだ雪がありましたね。





見てきたのは、「GUN 新潟に前衛(アバンギャルド)があった頃」という展示会でした。
1960~70年代に新潟に存在した美術集団GUNの作品の展示会でした。

もちろん美術館の中なので写真は載せられませんが、本当にどれも自由な発想で作っているなあー!っていうのが素敵でした。
見ていて本当に好奇心を刺激させられるような作品ばかりで、こんな団体がかつて新潟に存在したと思うと感動的でした。

今までこんなすごい団体があったことを知らずに生活していたのが勿体ない気がしましたね。
GUNという団体については全然知らなかったんですが、展示会のチラシに載っている写真は、かつて美術資料集で見覚えがありました。



この展示会は、GUNの歴史に沿って、作品を展示していました。
GUNは60年代に新潟に結成され、美術展やシンポジウムの開催、機関紙の発行など精力的に行っていたそうです。

が、そんなGUNでしたが資金難、メンバーの意見の不一致などの理由で、徐々に活動の規模は縮小していったそうです。
そんな中、かつての勢いを取り戻そうとするかのように行われたのが、チラシにも載っている「雪のイメージを変えるイベント」

「雪のイメージを変えるイベント」は、広大な雪原に塗料を散布し、雪原そのものを作品にしてしまうというもの。
作品を作っている時の写真とかも展示されていました。

作品を作るために、農薬散布機で撒かれる塗料、そして雪の中で裸になって全身に塗料を塗って雪に寝そべる。
まあ~楽しそうにやってましたね。

完成した作品、というか鮮やかに色がつけられた雪原の写真は、そんな楽しさがそのまま表れているようで本当に美しかったです。
そもそも、雪原を作品にしてしまおうという発想が素晴らしいですよね。

新潟には馴染み深い雪ですが、そこに住む人間にとっては決して美しいものではなく、雪国の閉塞感の象徴だったりしますよね。
タイトルにもある通り、そんな雪のイメージを作りかえる試み。

芸術ってそもそも、その作品を創る行為そのものがメッセージ性を持っているんだなあって、あらためて思わされましたよね。
これには許可を取ったり色々大変だったらしいですが、実現して良かったなーって思いました。





そんなGUNでしたが、一時期、反戦運動を率いていたこともあるそうで、当時の資料なども展示されていました。
写真は、誰でも持って帰っていいカードで、お土産にもらってきました。

それから色々あって、再びGUNの活動は減り始め、収束してしまったそうです。
自分の生まれる前の出来事なんですが、なんかちょっと寂しいですよね。



という訳で、GUNの作品展を見てきた思い出でした。
やっぱり、こういう勢いのある作品に触れると、創作欲がすごく刺激されていいです!







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