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5/4(火)、イオンシネマ新潟西で「砕け散るところを見せてあげる」を観てきました。
予告編はこちら、
正義感の強い高校3年生の清澄が、いじめられっ子の1年生の玻璃を助けたことから二人は惹かれ合うという青春ドラマ。
絶妙にリアルでエグいいじめ描写と、心を閉ざす玻璃の壮絶な心境の変化を演じた石井杏奈さんも、空回りしつつも誠実な清澄を演じた中川大志さんもすごく良かったです。
清澄はとある過去の体験からヒーローに憧れていて、そんな彼の正義感は学校という狭い世界で浮いていて最初はちょっと痛々しい人なのかな…と思ってしまったのですが、玻璃をいじめから本気で助けようとする場面で、いや、清澄マジでいい奴だわ!誤解して悪かった!って思ってしまいました。
正義感が強すぎてちょっと空回りしてるところも寧ろ微笑ましいし、たとえ無力だとしてもそのくらいむき出しの優しさを持てる人って素敵だと思わされました。
一方、玻璃が受けるいじめがマジでえげつなくて完全に孤立してしまっているのですが、清澄の行動によって少しずつ心を開いていく下りは、すごく微笑ましかったです。
また、清澄以外にも玻璃の味方になってくれる人達が少しずつだけど増えていく下りも、ああ、良かったなあと思いました。
特に、松井愛莉さんと清原果耶さんの姉妹の、あの一見冷めているけど心の中ではちゃんと気にかけてくれていたり、味方になって行動してくれている感じも良かったです。
でも、ここで終わったらすごくハッピーエンドなのに、そこで終わらずまさかの展開を迎えるのがこの映画なんですよね。
この先はネタバレになってしまうので書きませんが、え、そんな方向に話が進むの!?というまさかの展開すぎて衝撃を受けました。
正直、そこまでしなくても…と作者さん(竹宮ゆゆこさん)に思ってしまったほどでした。
とは言え、誰かを守るために行動しようという気持ちは自分も持っていたいなと、そんなことを思わされる映画でした。
そういう正義感みたいなものがバカにされたり冷笑の対象になってしまう時代だからこそ、大事にしたい気持ちですね。
ギリギリネタバレを避けて言いますが、いい人の役かコミカルな役のイメージが強かった堤真一さんの、まさかの演技に衝撃を受けました。
個人的にSABU監督で一番好きな映画「DRIVE」ではコミカルな主人公を演じていた堤真一さんが、同じSABU監督の映画でまさかあんな役を演じるとは…本当に演技力が幅広い役者さんだと思いました。