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1/9(火)、ユナイテッドシネマ新潟で『ジャスティス・リーグ』を観てきたので感想を書いていきます。
もうすぐ新潟では上映が終了してしまうので、その前に観ることが出来て良かったです。
ひとまず予告編はこんな感じです。
で、感想を書いていく前に、今、アメリカではアメコミのヒーロー映画がたくさん作られていて、世界的な大ブームとなっていますよね。
アメコミ二大勢力と言えば、アイアンマンやスパイダーマンなどが有名なマーベルコミック、そしてスーパーマンやバットマンが有名なDCコミックです。
アメコミ映画ブームの火付け役となったのは、マーベルコミックの「スパイダーマン」や「Xメン」のシリーズだと思っているのですが、最近では様々なヒーロー映画を同じ世界観の中で描き、時には「アベンジャーズ」のように様々なヒーローが共演したりと、10作以上の映画を大長編のシリーズ「マーベル・シネマティック・ユニバース」などが世界的なブームになっています。
対してDCコミックも、昔から「スーパーマン」や「バットマン」のような有名なシリーズはたくさんありましたが、最近では「スーサイド・スクワッド」、「バットマンVSスーパーマン」、「ワンダーウーマン」などのシリーズも次々と作られています。
最初に言っておきますが、僕はもともとアメコミ映画というものにあまり馴染みがなく、特に好き好んで観るようなタイプではありませんでした。
特に先程書いた「マーベル・シネマティック・ユニバース」のシリーズなども、あまりに本数が多いためにちょっと観るのを避けていたし、それによって、アメコミ映画全般に対してあまり興味を持っていなかったのです。
とは言え、そこまで流行しているのなら観てみるかと思って、何本か観に行ってみたのですが、「マーベル・シネマティック・ユニバース」のシリーズの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」や、特に昨年の「スパイダーマン ホームカミング」は本当に面白くて、少しずつ興味を持ってマーベルコミックの中のアメコミ映画も観るようになってきたのが、ついここ一年くらいのことです。
何に感動したかと言うと、ヒーローのアクション映画というジャンルの中で、しっかりと登場人物を人間として深く描いていて、しかもしっかり娯楽映画として面白かった、ということです。
そこで、だったらDCコミックの映画も観てみようと思って、昨年「ワンダーウーマン」を観に行ってみたのですが…確かにつまらない映画ではないのですが、正直言って昨年の大傑作だと僕が思っている「スパイダーマン ホームカミング」に比べて、ストーリーやキャラクターの細かい描写がちょっと雑だな、と感じてしまっていたのです。
だから、マーベルコミックに対してDCコミックの映画に少し興味を失いかけていたので、「ジャスティス・リーグ」も最初は観ないつもりだったのですが、意外にも評判がいいぞ!ということで、今年になってから試しに観に行ってみたのです。
長い前置きになりましたが、そういう心境で観に行った「ジャスティス・リーグ」、果たしてどんな映画だったかと言うと、あの、超面白かったです!
いやー、マーベルばっかり気になっていたけど、DCコミックだってこんなに面白い映画が作れるんじゃないか!と本気で見直したし感動したので、感想を書いていきます。
どんな映画かと言うと、バットマン、ワンダーウーマン、そして新キャラであるフラッシュ、アクアマン、サイボーグという、5人のヒーローが、力を合わせて世界を滅ぼそうとする強敵と戦う!というヒーロー大集合映画です。
何しろ、ヒーローが5人も登場するので、物凄く情報量の多い映画だったのですが、そここそがこの映画の最大の魅力になっていたと思います。
何が素晴らしいって、5人のヒーローの、そして演じている役者さんたちが、5人とも本当に魅力的でカッコ良かったことです。(ワンダーウーマンなんて、「ワンダーウーマン」の時よりも魅力的で、「こんなにカッコ良かったのか!」と思わず感動してしまったくらいです。
映画の前半で、5人それぞれのヒーローの活躍シーンや日常のシーンが登場するのですが、どのヒーローも魅力的なので、開始早々、5つのヒーロー映画を同時に楽しんでいるかのような贅沢な気持ちになりました。
5人もヒーローが登場するので、一つ一つのエピソードは短いのですが、時間が短いが故に無駄なシーンが一切なく、その短い時間の中で5人のヒーローそれぞれの背景や個性が的確に分かりやすく描かれていくので物凄くテンポが良く、まったく飽きることがありませんでした。
何が素晴らしいって、セリフによる説明過多なシーンが一才なく、迫力あるアクションの中で必要な情報を的確に伝えていたので、映画の興奮が途切れることなく自然な流れで5人のヒーローの物語に引き込まれていきました。
そんなまるで5本の物語が同時並行する中で、そこにさらに敵キャラクターのエピソードまで登場するので、さらに映画は盛り上がっていくのですが、これも言葉による説明ではなく、あくまでアクションの連続によって描くのです。
まずはバットマンに世界の危機を予感させる出来事が訪れ仲間のヒーローを集めようと思い立つ、次にワンダーウーマンの故郷に敵キャラが登場してワンダーウーマンの種族であるアマゾンとの戦いを描く、そして世界の崩壊を止めるための鍵の一つをアクアマンが握っていることが判明する、さらに世界の崩壊の危機に直面する一般市民も登場し、と、いくつかのエピソードが場面を変えて次々と展開することで、世界に崩壊の危機が迫っていることが、ヒーローたちのエピソードと並行して描かれていくのです。
こうして、バットマンが中心となり、他のヒーローたちに声をかけていくのですが、一人でいるだけで魅力的なヒーロー同士が出会うことで、それぞれの個性がさらに際立ち、そんな掛け合いを観ているだけで非常にわくわくしました。
そして、そんなヒーロー達が一人また一人と「ジャスティス・リーグ」に加わり、ついに5人揃ったところは、それだけで非常に嬉しい気持ちにさせられてしまいました。
実はこの映画は実は前に作られたある映画の続編という位置づけにもなっているのですが、僕は前作を観ていなかったにもかかわらずまったく分かりにくさがなく、非常にすんなりとこの映画の世界に入って行くことが出来ました。
さらに実はこの映画、5人のヒーローだけではなく、この映画の前日譚となる作品に登場した、ある世界的に超有名なヒーローも登場するという、実は6人目のヒーローも登場するのですが、彼がどういう経緯でこの物語に加わるのか、という下りが映画中盤の一つの盛り上げどころとなっていて、しかもそこにかなりの紆余曲折があるのですが、そんな紆余曲折を経てついに6人目のあのヒーローが仲間に加わる!という下りは最高に気持ちが盛り上がりました。
こうしてついに5人、いや6人揃ったヒーロー達が、ついに最強の宿敵に立ち向かう!という手に汗握るクライマックスのバトルが始まるのですが、ここで素晴らしいと思ったのは、ヒーロー達のチームプレイを非常に丁寧に魅力的に描いていたことです。
それぞれ能力が異なるヒーロー達が、お互いの弱点をカバーし合うかのように、力を合わせ、まさしく共闘してるのです。
一つのチームとなって力を合わせて戦うからこそ、それまでは叶わなかった敵にも立ち向かえる!という展開にはすごい説得力がありましたし、まさに一番燃えるシーン!これぞ俺たちの求めていたジャスティス・リーグ!
最後の敵の倒し方でも、物語の冒頭に登場したあるセリフがまさかの伏線になっていて、映画のクライマックスのカタルシスとしても、しっかり伏線を回収する構成の見事さとしても、非常に鮮やかな終わり方だったと思います。
そして最後の戦いに勝利したヒーロー達が横一列に並ぶシーンは、これぞ俺達の見たかったジャスティス・リーグ!というカッコ良さに痺れました。
最後には爽やかな感動が待っている、本当に完成度の高いエンターテインメントだったなあと思います。
と言う訳で、非常に大満足で楽しかった「ジャスティス・リーグ」、これを機に今まで見逃していたDCコミックのヒーロー映画も見てみようかなと思ってしまうくらい、本当にDCコミックのヒーローの魅力に溢れた映画だったと思います。
そして最後に、この感想の冒頭でもちょっと書いた「マーベル・シネマティック・ユニバース」の映画は確かに一本一本は非常に面白いのですが、何しろ10作以上あり非常に多くて全部チェックしようにもちょっと抵抗を感じてしまうなあ…「アベンジャーズ」観たいけど予習が大変そうだなあ…なんて思ってしまっていた自分にとって、「ジャスティス・リーグ」のようにいきなり一本の映画に新キャラを何人も登場させさらに新しい敵も登場させ、そしてしっかり新たなヒーローチームの結成と活躍を描いてしまうような映画は、何て言うか非常にありがたいんですし、何よりここまでの情報量の多さを的確な描写とテンポの速さで一本の映画の中で描ききってしまう映画が作られてしまったことが、何よりすごいことだなあ、なんて思いました。
あ、でもやっぱり、DCコミックもマーベルコミックも、これからは色んなアメコミヒーロー映画をチェックしてみようと思いますね!
いやー、アメコミヒーロー映画って楽しいですね!最高!