舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

【書き起こし】トークイベント「月刊おはなし図鑑」第32回 ゲスト:小澤いずみさん テーマ:小澤さんのこれまでの活動について

2021-08-30 23:30:36 | 月刊おはなし図鑑


2019年1月から、僕とよしこで毎月開催しているトークイベント「月刊おはなし図鑑」。
第32回は、8/29(日)、Live Bar Mushにて、シンガーソングライターの小澤いずみさんをゲストに、小澤さんのこれまでの活動についてというテーマで開催しました。



詳細は告知に書いてあります。
【お知らせ】トークイベント「月刊おはなし図鑑」第32回 ゲストはシンガーソングライターの小澤いずみさん(8/29(日) 16:30、Live Bar Mushにて、10人以内、完全予約制)

終了後のまとめはこちらからご覧ください。
トークイベント「月刊おはなし図鑑」第32回 Live Bar Mushにて、小澤いずみさんとトーク、終了しました!





今回もトークの書き起こしを公開します。



トークイベント「月刊おはなし図鑑」第32回
2021.08.29 ゲスト:小澤いずみさん


ちひろ  月刊おはなし図鑑、第33回、始まりました。ちひろBLUESです。
よしこ  よしこです。
ちひろ  今日はゲストに、小澤いずみさんに来ていただきました。
いずみ  小澤いずみです。よろしくお願いします。
ちひろ  ありがとうございます。いつもはぺがさす荘さんだったり。
よしこ  最近だとね、ロクスタさんだったり。
ちひろ  そういう所でやってるんですけど、今日はいつも小澤さんがライブをされているLive Bar Mushというところで初めてさせていただいています。いつもはトークだけするんですけど、小澤さんがやっぱり音楽の方なので、このトークが始まる前にライブをしてくれたんですよね。
いずみ  ちょっと歌いました。ハハハ…
ちひろ  やっぱり音楽があっての自分の活動だというか。
いずみ  そうですね。
ちひろ  で、今日はそんな小澤さんの生い立ちとか、音楽のこととか、聞いていけたらいいなと思っています。
いずみ  ありがとうございます。
ちひろ  もともと僕、小澤さんのことは2~3回ライブで拝見していまして、成宮アイコさんのライブに出ていたのと、枝村究さんと一緒にライブしていたのと。
いずみ  ありがとうございます。
ちひろ  その同じくらいの時期に、新聞とかにも出ていて、不登校時代のことを学校でお話しされたりとか。
いずみ  そうですね。ちょこちょこと。
ちひろ  そういうのにすごく興味があったので、出ていただきたいなと思っていたんですよ。
いずみ  恐縮でございます。
ちひろ  いやいやそんな…でも、最初はやっぱり音楽だからみたいな感じだったんですけど、逆にライブとセットならどうですかって提案したら出ていただいて。
いずみ  私がわがままを言って。歌わせろ!って。ハハハ!
ちひろ  ハハハ!大事ですよ。
よしこ  フフフ!わがままに生きた方がいいですよ。
ちひろ  攻めの姿勢でね。
いずみ  ありがとうございます。
ちひろ  で、新聞とかだと、不登校時代のこととか、それで学校でライブするようになったこととか、そういうことが中心だったんですけど、意外とどういう風に音楽をやってきたかとかは、あんまり知らない人も多いかなと思うので、そこらへんも合わせて色んな体験とかを聞いていけたらと思っています。
いずみ  はい。よろしくお願いします。
ちひろ  で、さっきちょっと軽く打ち合わせたんですけど、まず、小学校くらいから音楽は聞いていたんですか。
いずみ  そうですね。小学校3年生の時に不登校になって、学校に行かずに家でずっと引きこもっていたので、家にその時デスクトップPCがバン!とあって、そこにマイミュージックの中に音楽があったので、それを聴き漁っていたという。
よしこ  現代の人ですね。フフフ…
ちひろ  よしこは多分、10年くらい違うでしょ、世代が。
よしこ  うん。
いずみ  意外ですね。お若く見える。
よしこ  ありがとうございます。
ちひろ  小学校3年生って、結構不登校になるの早いって思うんですけど。
よしこ  早い。
いずみ  うん、誰もいなかったです。周りには同じような子がいなくて。
よしこ  私、子供が小学校3年生なんですけど、あんなに小っちゃい時から!?って思っちゃって。
いずみ  そっか、確かに実際に見ると、そう思うかもしれない。
ちひろ  何かきっかけがあったんですか。
いずみ  そうですね、これがあって行きたくなくなったっていうようなきっかけがあったわけではないかなという感じですね。いくつか原因はあったと思うんだけど。
よしこ  あれ嫌だな、これ嫌だなの積み重ねですかね。
いずみ  そうそう、そうですね。
ちひろ  大体、分からないですよね。ドラマとかだと分かりやすくいじめられてとかあるけど、そんな分かりやすくない。
いずみ  そうですね、現実は。
ちひろ  ここ2人も不登校経験者だからね。
よしこ  うん。
ちひろ  よしこはいつだっけ。
よしこ  私は中学1年でガクっと体を壊して、中学2年でギリギリ不登校にならない日数を。多分、決まってるんですよね、年間何日って。ギリギリならない日数を休んで、あとはわりと、中学2年生の時は保健室登校でした。
いずみ  保健室登校も、一応出席になりますもんね。
ちひろ  なるほど。ちなみに僕は大学からなので、この中では不登校歴が一番遅咲きです。一番大先輩ですね、小澤さんは。
いずみ  フフフ…先に咲いちゃった。
ちひろ  でもその不登校時代に、パソコンとかで音楽を聴いて。ご家族の影響があったみたいなことも。
いずみ  そうですね。兄が2人おりまして、どちらも音楽が好きで、バンド活動をやっていたりとかしたので。
よしこ  え、2人とも?
いずみ  そうです。2人ともバンド活動をしていて、結構パソコンの中に音楽が入っていたので、それをずっと聴いて、みんな学校とか仕事とか行ってから起きて。ハハハ…
よしこ  会いたくないもんね。
ちひろ  あるあるですよ。学校とか仕事に行ってない時に、家族がいない時に活動するという。
いずみ  そうですね。階段を下りて…
よしこ  やっとトイレに行けるみたいな。
いずみ  ハハハ!
ちひろ  音を聞いてね。家を出る音を。
いずみ  そうそう、音を、カチャって聞いて、出て行ったみたいな感じで。
よしこ  1階にしかトイレなかったんですか。
いずみ  1階にしかトイレなかったです。
よしこ  家もそうで、気が狂うかと思った。
いずみ  分かります。ハハハ!
ちひろ  お兄さんが2人ともバンドマンで、あとお祖母さんも音楽が好きだったという。
いずみ  そうですね。美空ひばりさんがお祖母ちゃんはすごく好きで、自分も保育園の頃によく聴いていたので、一番最初に覚えた歌も美空ひばりさん。
よしこ  へえー。
ちひろ  なるほど。あと、当時聴いていた音楽で、未だに印象に残っているものはありますか。
いずみ  ああ、そうですね…結構バンド系が意外と多いかもしれないですね。BUMP OF CHICKENとか。
ちひろ  なるほど。
よしこ  ちひろは?
ちひろ  僕は引きこもっていた時は大学生だったから、当時そんなに音楽は聞いてなかったかもしれない。音楽にあまり行かなかったかもしれないですね。
いずみ  ああー。
ちひろ  よしこは毒殺テロリストでしょ。
よしこ  毒殺テロリストは、17歳くらいから。
いずみ  何ですか?
よしこ  バンドです。
ちひろ  新潟の、白塗りのビジュアル系バンドで、すごい過激な下ネタとかばかり歌ってたっていう。
いずみ  へえー。
よしこ  20年くらいずっと好きで。
いずみ  そうなんですね。ハマってたんですね。
よしこ  今もハマってる。
ちひろ  じゃあ、小3から不登校で、いつまでですか。
いずみ  小学校6年生までずっと不登校でした。
よしこ  長い。
ちひろ  じゃあ、3年。
いずみ  そうですね。途中、1学期だけとかは行ったんだけど、でもやっぱりまた、どうしても教室にいられなかったので。
ちひろ  じゃあ、クラスであんまり友達とかもできずにみたいな。
いずみ  気の合う子っていうのは1人いたんですけど、でもやっぱり教室でみんなといると、過呼吸になっちゃったりとか。
ちひろ  そうなんですね。じゃあ、そういう感じで小6までを過ごし、中学に入ってからは何か変わりましたか。
いずみ  中学に入ってからも、やっぱり教室にはいられなかったので、学校が作ってくれたサポートルームに3年間通って、そこで過ごしてましたね、勉強しながら。
ちひろ  サポートルームは、一応通学はして、そこにずっといるって感じで。
いずみ  そうです。そこにずっといるって感じで。
ちひろ  なるほど。音楽はその時はまだやってない。
いずみ  音楽はまだやってはいなかったですね。聞くのは好きだったんですけど。
よしこ  何で私達、教室に入れなかったんだろうね。
いずみ  何でなんだろう。
ちひろ  よしこも中学校から不登校だもんね。
よしこ  私はずっと人と話したくなかったし、見られたくもないし、声聞かれたくもないし。
いずみ  うんうん、分かります、分かります。
よしこ  1秒が超長い。
いずみ  分かります。なんかまだ1時間しか経ってないみたいな。
よしこ  そうそう、絶望ですよね。
ちひろ  なるほど。でもさ、当時は当たり前だと思っていたけど、大人になって振り返ると、そんな仲がいいかも分からない人達と朝の8時くらいから夕方までずっと同じ部屋にいるって、結構有り得ないなって。
よしこ  ね、給料なしでね。
いずみ  確かに!本当ですよね!
ちひろ  今やれって言われても俺、無理だなあとか普通に思いますね。
いずみ  給料出なかったですからね。
よしこ  そう。給食は出たけどね。
いずみ  給食は出たけど、そんなにご褒美でもない。
よしこ  そう、人前で食べるのは駄目で。
いずみ  分かります。味しないですよね。
よしこ  そうそう。
ちひろ  俺、中学の時は、1年生の時にいじめられてて、キャラが変だから浮くんだよね、みんなと集団行動してると。で、ちょっといじめられてて。ある時、俺がキレて、教務室に入って行って、担任に、これはヤバいですって言って。
いずみ  え、すごい!行動力!
よしこ  ハハハ!
ちひろ  そして、そうしたらなんか、学級会を開くことになって、そんな急に学級会とか開いても、みんな気まずいから何も言わないじゃないですか。それで俺が1人でずっと、俺はいじめられてますみたいなことを訴えて。
よしこ  ハハハ!
ちひろ  そこから、普通になりました。
いずみ  えー、すごいですね。勇敢な行動。
ちひろ  だから、空気を読まないからいじめられたけど、空気を読まないからいじめが解決したみたいな話でしたね。
いずみ  すごいですね。行動できたのがすごいですね。
よしこ  私、いじめられてたのかどうかすら分からない。
いずみ  中学校の時はずっと保健室にいたんですか。
よしこ  いや、2年生の時くらいに。あとは多分いじめられてないけど、高校に行ってから、集団に囲まれたりとかはしました。女子の集団に囲まれて。あれいじめなのかな。名前も知らない隣のクラスの女子達に囲まれて、お前どうなってんだみたいなことを言われて。あれはいじめ?
いずみ  いじめですね。
よしこ  ハハハハハハ!
ちひろ  ハハハハハハ!
いずみ  それはいじめです。立派ないじめですよ。
よしこ  そうか、いじめられてた。
ちひろ  よしこは、もっと素直になっていいんですよ。
いずみ  素直になってください。
ちひろ  サポートルームですけど、ちなみに僕の中学にはスマイルルームっていうのがあって、行くとカウンセラーさんが話を聞いてくれるっていう。1年生の時はよく行って、話を聞いてもらってたんです。
いずみ  へえー、いい学校ですね。
ちひろ  サポートルームは、どんなことをするんですか。
いずみ  なんか、1時間ごとに違う先生が教科ごとに入れ替わってっていう感じで。
ちひろ  一応じゃあ勉強とかもできて。
いずみ  そうですね、勉強とか教えてくれて。
ちひろ  そういうところがあるの、いいですね。
いずみ  うん、大事だと思います。家にずっと引きこもってるよりも、出来るところから。
よしこ  中間があるといいですよね。
いずみ  そうですね。中間があると。
ちひろ  家か学校か、だけじゃなくて。
いずみ  うんうん。全然アリだと思います。
ちひろ  家にいづらいタイプの人とかもいるしね。
いずみ  そうですよね。
ちひろ  よしこそうだった?
よしこ  いづらい。なんなら今もいづらいんだけど。今は親とは一緒に住んでないですけど。
いずみ  その当時は。
よしこ  超いづらかった。今でも結婚して実家を出たけど、家にいづらい。フフフ…
いずみ  ああー。親はいないけど。
よしこ  親はいないけど。
いずみ  そうなんだ。なんか安らげる場所があると。
よしこ  車の中くらい。
いずみ  ああ、ちょっと避難して。
ちひろ  じゃあ、中学はそういう感じで3年間。
いずみ  そうですね。
ちひろ  高校はどうだったんですか。
いずみ  高校はもう本当に、不登校時代があったこととかを全部隠して、普通に生きてきましたって感じでいこうって決めてたので。平然を装って、おはよーう!みたいな。
ちひろ  高校デビューですね。
いずみ  すごい多分、周りから見たら、うまくできてなかったと思います。ぎこちなかったので。
ちひろ  中学の知り合いとか全然いない高校行ってみたいな?
いずみ  いるんだけど、気を遣って一緒にはいてくれるんだけど、でも普通にしなきゃっていう。普通って何か分からないんだけど、一生懸命普通になろうとしてました。
ちひろ  そうですよね。小3から小6不登校で、中学もサポートルームだと、普通の学校生活が分からないですよね。
いずみ  何も分からなかったです。
よしこ  流行りとかも分からないし。教室の中で流行ってることとか。
いずみ  もう全然分からなくて。だから、ウノとかできなかったんですよ。
よしこ  私、未だにできない。
いずみ  本当ですか!?ハハハ!
よしこ  今ウノできます?
いずみ  できない。まだできない。ハハハ!
よしこ  ハハハ!
ちひろ  大丈夫です。ウノできなくても生きていけます。
いずみ  ハハハ!確かに!良かった!
ちひろ  確かに、高校って急に雰囲気変わるんだよな、っていう感じがありました。
いずみ  何でなんですかね。
ちひろ  僕は中学には普通に通ってたんですけど、なんだかんだ中学はまだ子供の延長線上みたいなものがあったんですけど、高校に行くとみんなちょっと大人ぶったことをやりだすとか、急に将来のこととか、成績がとか、急に世界が変わってやりづらくなったなというのがありましたね、高校の時は。
いずみ  ああ、そうなんだ。
ちひろ  小澤さんは、高校の時から音楽を始めたんですか。
いずみ  そうですね。高校の時にバンドを始めて、そこから音楽へのちょっと興味というか。
ちひろ  バンドは友達に誘われてみたいな。
いずみ  誘われてというよりも、私がやろうぜと言って。ハハハ!
ちひろ  なんか急に行動的になりましたね。
いずみ  ハハハ!そうそう。あの、すべてがどうでもよくなって、
ちひろ  逆に吹っ切れたみたいな。
いずみ  そうそう。吹っ切れてギャルになって。
ちひろ  出た!ギャルになった話!
いずみ  ハハハ!
ちひろ  打ち合わせで一番盛り上がったところ!
いずみ  ギャルになって、そこからバンドしようぜって言って、やりましたね。
ちひろ  2000年代だと思うんですけど、2000年代のギャルってどういうことするんですか。
いずみ  普通ですよね。
よしこ  油性ペンで描いたりとか。
いずみ  それマンバです!
ちひろ  ヤマンバギャルが油性ペンで顔をメイクしていたっていう。
いずみ  そこまではいかない。
ちひろ  そんなことあります?いた?周りにヤマンバギャル。
よしこ  ヤマンバはいなかったけど、焼いてる子はいた。
いずみ  あ、日サロ。
ちひろ  当時って日サロって新潟にもあったの?
よしこ  いっぱいあったらしい。
ちひろ  白根にもあったの?
よしこ  ないよ。私は色白が好きだったけど、世の中はまだ黒いのがブームだった。
いずみ  ああー、浜崎あゆみとかそういう時期ですかね。
よしこ  ああー、黒かったかも。
ちひろ  浜崎あゆみ黒い時期あったね。
よしこ  うん。
いずみ  ありましたよね。
ちひろ  黒あゆとか言われてた。
いずみ  ああー、懐かしい。しっぽ付けて。
よしこ  そうそう、そういうよく分からない飾りが流行ってました。
いずみ  流行ってましたよね。
ちひろ  頭にめっちゃ花を付ける時代もありましたよね、盛るみたいな。
いずみ  ああ、あったかも。懐かしい。
ちひろ  やっぱり、ここが一番盛り上がってしまうんですよね。
いずみ  ここが一番盛り上がってしまった。
よしこ  でもギャル男っていました?
いずみ  ギャル男いましたよ。
よしこ  いました!?
ちひろ  関川にはいました?
いずみ  関川にはいなかったかも。M字バングって知ってます?前髪をMにするのが流行ってて当時。
よしこ  ああー、いたいた!お前その服どこで買ったの?みたいなの着てる人も。
いずみ  ハハハ!流行ってましたよね。
ちひろ  そうなんですね。いたのかな。
よしこ  多分いたと思うよ。
いずみ  いたと思う。
ちひろ  でも、高校にあんまり友達がいなかったから、分からないんだよね、当時の流行が。
よしこ  なんかね、腰でズボン穿いたりとか。
いずみ  ああ、腰パン。
ちひろ  俺、小学生のボランティアをした時に、「ああ、このお兄さん腰パンだ!腰パンは脚が短い人がやるからカッコ悪いってお母さんが言ってたぞ!」ってめっちゃ言われたんだけど、俺腰パンしてなかったんです。
よしこ  ハハハ!
いずみ  ハハハ!トラウマになりそうですね。
ちひろ  それを思い出します、腰パンの話になると。
いずみ  言いたかったんですね、その子は。
ちひろ  ギリ中学生の時にルーズソックスがいたかな。
よしこ  ああ、いた。
いずみ  いましたよ。全然いた。
ちひろ  ギャル、盛り上がるな、ヤバいなこれ。ちょっと話を戻すと、ギャルとかにもなって。メイクしたりとか。
いずみ  そう、つけまつ毛を上に2枚重ねて付けて。
よしこ  強い。
いずみ  で、下まつ毛を、上まつ毛のやつをハサミで切って、点々と付けて。
よしこ  そうやるんだ。
いずみ  加藤ミリヤが流行ってたんですよ。
よしこ  はいはい。
いずみ  そういうこと、めっちゃしてた。
ちひろ  倖田來未とかも流行ってなかったですか。
いずみ  あ、流行ってました。
よしこ  ああ、あの時代。
いずみ  エロカッコいい。
よしこ  何なんだろうね、エロカッコいいって。
いずみ  ハハハ!その話はまた。
ちひろ  ヤバいな、ギャルの話盛り上がるな。でも、バンドはどういう曲だったんですか。
いずみ  バンドは、ELLEGARDENのコピーでした。
よしこ  全然違う。
ちひろ  ロキノンって流行ってた時代ですね。
いずみ  そうですね。
ちひろ  懐かしい。
いずみ  チャットモンチーのカバーとか、そういう感じでしたね。
ちひろ  はいはい。ドラムだったんですか。
いずみ  うん、ドラムでしたね。
よしこ  意外。
ちひろ  そうですよね。ずっとギターなのかと思ってたんですけど。
よしこ  そうそう。
いずみ  兄がドラムをしてたので、家にドラムセットがあって、家ドラムあるからドラムやるわって感じで。
ちひろ  で、高校の時は、ギャルになったりバンドやったりしてましたけど、いじめられたりとかはなかったんですか。
いずみ  そうですね。高校1年生の頃にちょっといじめがあって、仲良かった子だけど無視されたりとか、急にハブられてみたいなことはありましたね。
ちひろ  高校生って急にシビアになりません?
いずみ  そうかもしれないですね。
よしこ  女の子って、小学生でもわりと大人だから。
いずみ  ああ。
ちひろ  やる奴はやるよね、小学生でも。
よしこ  私、小学校の頃に靴の中に泥が詰まってたんですけど。
いずみ  それはいじめです。
ちひろ  すごく典型的ないじめですね。
よしこ  なるほどね。今日、小澤さんと話してて、あれ、私いじめられてたのかもしれないなって思ってきた。
いずみ  かもしれないですね。
ちひろ  小澤さんが司会でよしこの話を聞くみたいな。
いずみ  ハハハ!しますか、そういう感じで。
ちひろ  第二弾はそれで。で、ギャルになった話で。
いずみ  鎧をまとって。
ちひろ  武装をして。
いずみ  ギャルという武装をして。
ちひろ  で、バンドとかもやって、卒業したあとはどうでした?
いずみ  卒業したあとは、1年浪人をして、その浪人期間でアルバイトをしたりしてましたね。
ちひろ  はいはい。どういうアルバイトをしていたんですか。
いずみ  キウイを売ってました。キャンペーンガールみたいな。
ちひろ  ゼスプリのね。
いずみ  ゼスプリのキウイを売ってました。ハハハ…
よしこ  具体的にどういうコスチュームなんですか。
いずみ  サンバイザーを付けて、半袖のポロシャツを着て、プリーツミニスカートを穿いて、白い靴下を穿いて。
よしこ  めっちゃいい!
いずみ  で、キウイをひたすら売るっていう。めっちゃ給料良かったんですよ。
よしこ  へえー!
いずみ  結構そこで声を出して、そこで人と交流する機会が、試食販売からスタートするので、声かけないといけないっていう。それでリハビリというか、人のことがそこで怖くなくなったきっかけでしたね。
ちひろ  そうですよね。だって、高校はバンドとかしてたけど、それまでは不登校とか色々あった中で、急にそういう世界に飛び出して。
いずみ  知らない人と交流するっていうのは、そこで慣れたような気がしますね。
ちひろ  大変ではなかったですか。
いずみ  大変だったけど、でも、どうにでもなれ!って感じで、張り切ってましたね。
ちひろ  なるほど。でもありますよね、そういう時期も。
いずみ  そういう時期もありますね。
ちひろ  今思うと何であれできたんだろうみたいな。ありますよね。
いずみ  そうですね。ありますね、本当に。
よしこ  ある。
ちひろ  よしこいっぱいありそうだな、そういうの。小澤さんは、同じバイトの中で出会いがあったみたいなお話をさっきされていましたけど。
いずみ  そうですね。ゼスプリキウイのバイトの中に新大生がいて、新大生の男の子に、「いずみちゃん、大学面白いから大学行けば?」って言われて、それがきっかけで、大学に行ってみようかなって。
よしこ  ちなみに、ゼスプリの男の子の服装ってどんななんですか?
いずみ  キャップに、ポロシャツに、チノパンみたいな感じで。
よしこ  ああ、はいはい。
ちひろ  何で今それ聞いたの!?
よしこ  気になるじゃん。
ちひろ  じゃあ、そのバイトの学生さんが話してくれたことがきっかけで、大学に行ってみようかなと。
いずみ  うん、大学行ってみようかなと。音楽はずっとやりたいなって思ってたので、音楽をやるんだったら大学行った方がいいよとかも行ってくれた人とかもいたりして、それで受験を決めました。
ちひろ  なんか、大学に行く前に、山形でもやってたみたいな。
いずみ  ああ、そうですね。高校の頃にちょっとだけ、山形の、グランドピアノがあるんですけど、ジャズ喫茶店みたいなところで、ちょこっと歌ったりとかしてましたね。
ちひろ  へえー。美空ひばりをですか?
いずみ  ハハハ!高橋洋子さんとか、結構懐メロとかも歌ってましたね。
ちひろ  結構色々されてたんですね。でも、大事かもしれないですね、そういう学校以外でやること。生きる場所があるみたいな。
いずみ  ああ、大事だと思います。視野が広がる。
よしこ  学校行けないから、他に場所を探して行ってたのかもしれない。
いずみ  確かに、そうですよね。そこで花開くものもあるし。
ちひろ  そうですよね。俺そういうのがなかったからさ、高校の頃、もうちょっと探せば良かったなって思うんですよね。その話はやめます今は。俺の話になってしまう。
いずみ  ハハハ!
ちひろ  じゃあ大学に進学して、名古屋の大学だったんですか。
いずみ  はい。名古屋の大学に、教育学部に入りました。
よしこ  ちひろは?
ちひろ  俺は信州大学農学部です。
よしこ  フフフ…
ちひろ  何でそれ聞いたの今!?そっちに進む話じゃないでしょ今!
よしこ  ハハハ!
ちひろ  で、大学でも音楽はされたんですね。
いずみ  はい。軽音サークルに入って、ドラムやったりボーカルやったりしてました。
ちひろ  大学の軽音部の中でバンド組んで、色んなところでライブしてみたいな感じですか。
いずみ  そうですね。あとは学外で組んだりとかして。
ちひろ  すごい。青春ですね。
いずみ  ハハハ!青春でしたね。学校、バイト、音楽みたいな感じで、寝る暇がないみたいな、そういう日々でした。
ちひろ  いいですね。
よしこ  ちひろはバンドとかやらなかったの?
ちひろ  俺はバンドはやらなかった。
よしこ  部活はやった?
ちひろ  大学の時は、ボランティアとかしてたかな。
よしこ  バイトした?
ちひろ  バイトしてた。
いずみ  何のバイトしてたんですか?
ちひろ  バイトは、信州の伊那っていう町にローメンっていう名物があるんですよ、そのローメンのお店でバイトしてました。
よしこ  へえー。
いずみ  ご飯屋さんってことですか。
ちひろ  そうですね。ご当地グルメの、マトンの入った焼きそばみたいなやつ。
よしこ  何それ。
ちひろ  ローメンです。
よしこ  ローメン。
いずみ  ローメン。
ちひろ  ちょっと待って、ローメンに食いつき過ぎなんですよ、二人とも。
いずみ  ハハハ!そんなのがあるんだと思って。
よしこ  ね。知らなかった。
ちひろ  大学生の時は何のバイトしてたんですか。
いずみ  お好み焼き居酒屋です。
ちひろ  あ、じゃあ似たようなもんじゃないですか!
いずみ  そうですね。
ちひろ  ローメンみたいなものですよ。
いずみ  ローメンみたいなものです。ハハハ!
ちひろ  一応聞きますが。よしこさん何のバイトしてたんですか。
よしこ  中学3年の時に、年齢を偽ってバイト始めて。
いずみ  そうなんですか?何してたんですか?
よしこ  最初のバイトは、フジパンの工場でクリスマスケーキにいちごを乗せるバイト。
いずみ  えー、幸せなバイト。
よしこ  あのね、霜焼けになった。超寒いんですよ。
いずみ  そっか、クリームとか溶けないように。
よしこ  そうそう、冷蔵庫。
いずみ  えー、大変。それ中学校3年の時に。
よしこ  うん。
いずみ  えー、すごくない?めっちゃ大人。
よしこ  お金もらうって大変って。
いずみ  そこで知ったんですね。それを知るのが早い。
ちひろ  大学生の時は、不登校とかそういうことにはならずに。
いずみ  そうですね。大学の時はもうがむしゃらにやってましたね。生活費を稼がなきゃっていう。
よしこ  おおー。
いずみ  電気とか止まりましたよ、ガスとかも。
ちひろ  マジですか。
よしこ  家は地震で止まりましたね。
いずみ  それはヤバいですね。
ちひろ  それ、中越沖地震じゃないの。
よしこ  そう、震源地に住んでて。
ちひろ  柏崎の。
いずみ  そういうことか。大変。
ちひろ  で、大学、バイト、バンドという青春を謳歌していた時に、卒業して、ここからがちょっと大変だったみたいな。
いずみ  そうですね。大学卒業してから、ちょっと音楽の道に進もうと思っていたので、地元に帰るという選択肢がなくて、名古屋にいようと思ったんですけど。大学3年生の時に知り合った音楽関係の人がいて、その人と一緒にずっと音楽をやっていく中で、ちょっとメンタル的にそれに耐えられなくて、厳しい世界だったので。それで、ちょっと声が出なくなったりだとか、現実世界と乖離してしまったりとかして、大学卒業してから1年間名古屋にいたんですけど、その時の記憶がほぼないっていう。
ちひろ  本当に乖離ですよね。
いずみ  そう、多分。親としゃべると、その年数を間違うんですよね。「いずみもっとあとに帰って来たんだよ」っていう。「一年じゃああとに名古屋にいたってこと?」「そうだよ」みたいな。
ちひろ  記憶がないんですね、その時だけ。
いずみ  まったく思い出せなくて。
ちひろ  なるほど。確かに、本当につらかった時の記憶はちょっと思い出しづらくなってるとか、僕もありますけど、飛んでるはないな、流石に。
よしこ  ないんだ。
ちひろ  ない。よしこはある?
よしこ  バリバリある。大学生の頃に乖離がひどくて、知らない間に冷蔵庫の中身が減ってたり、財布の中身が減ってたりするから、絶対おかしいって思って、時間も経ってるし、いっぱいメモを取ってました。
いずみ  なんか分かるな。自分でやったことをメモ取って。
よしこ  うん。なんか、医務室に相談に行って、精神病院のデカいところをすすめられて、行きました。
いずみ  それは自分だったんですね。
よしこ  うん。
いずみ  分からないですよね。なんか、私も、アパートの鍵が開いてた時があって、自分の家の。
よしこ  あるよね。
いずみ  ありますよね。家に帰って来て、開いてるんですよ、鍵が。開いてる!と思って、誰か入ったんだ!とか思うんだけど、自分なの。
よしこ  ハハハ!
ちひろ  ああー、なるほどね。
いずみ  自分で鍵をかけ忘れて、それで大家さんとかに普通に言ってましたからね。
よしこ  マジで!?
いずみ  ヤバい女だと思う。ハハハ!それで大家さんに、「すみません、誰か家に入ってるようです」とか電話して、そうしたら大家さんが「うーん、それはさ、自分じゃないかな」って言うんだけど、「私じゃないです!」みたいな。ハハハ…
ちひろ  認知の歪みってやつですかね。
いずみ  多分。まったく覚えてなくて。
ちひろ  正確に状況を認知できなくなるっていう。
いずみ  そうですね。ずっと多分、ふわふわしてたんでしょうね。
ちひろ  僕の友達にもちょっとそれっぽい人がいて、ちょっと一緒に相談に行こうって言って相談に行ったことがあったんだけど、「私、色んな人に狙われてるんです」みたいな。
いずみ  分かる…!
ちひろ  「私の行き先に、何々が置いてあったんです。これ私のこと狙って置いてるんです」みたいなことを相談するんですよ。
いずみ  分かる!!
ちひろ  だけど、その相談窓口の人が、役場の、「すみません、世の中には認知の歪みというものがありまして、あなたはそうかもしれません…」みたいな。でも、その人も医療のプロとかじゃないから、一応そう伝えるしかできないんですよ。
いずみ  そうですよね。
ちひろ  そういう感じですか?
いずみ  いや、そんな感じです。なんか、扉の前に黒いイモムシがめっちゃあった時があって。玄関の扉開けた瞬間に、黒いイモムシがぶわーっていたんですよ。で、ちょっと経ってもう一回開けたらいなくなってて、いなくなった!って思って。
よしこ  幻覚見える人?
いずみ  幻覚だと思ってなかったから。で、大家さんが片付けてくれたんだなと思って。で、新潟に帰って来て、色々過ごしてる中で、あれ幻覚だったなっていうのを、今やっと分かるようになった。
よしこ  でも見えてる時って、本物だって思ってますよね。
いずみ  本物だって思ってますね。
よしこ  私も道端で、道路の脇の縁石みたいなところに、ダンボ―って分かります?
ちひろ  あの、漫画に出てくるやつ?「よつばと!」だっけ。
よしこ  段ボール箱を被った人間が座ってて、ダンボ―だって思って車を運転してたんだけど、いるわけないよね、多分ね。
いずみ  多分幻覚ですね。
よしこ  フフフ…
ちひろ  新潟で?
よしこ  秋葉区で。
ちひろ  最近?
よしこ  だいぶ前。
いずみ  行ってみるか。
ちひろ  いないと思います!よしこさんは逆に、貞子みたいな恰好をしてた時代があるから、全然関係ない人から貞子を見たって思われてるかもしれない。
よしこ  うん。
ちひろ  髪が長くてね。
よしこ  白いワンピースを着て、夜に徘徊するのがマイブームだった時期があって。
ちひろ  よしこさんの方が逆に、幻覚だと思われていた時期はありますね。
いずみ  ハハハ!
ちひろ  変なところで話が盛り上がってしまいましたね。それで、ちょっと幻覚が見えるとか、ボーダー的なやつなんですかね。
いずみ  分からないんですよ。
よしこ  ボーダーっぽいよね。
ちひろ  でも、その時は分からなくて。で、大学卒業して1年くらい記憶が曖昧なんですね。
いずみ  あんまり覚えてないですね。
ちひろ  その時にどうやって復活してきたんですか。
いずみ  それで母親が、ちょっと様子がおかしいと思って名古屋に来てくれて、連れて帰って来てもらって。そこから村上にある東山っていううどん屋さんに頻繁に行くようになって、そこにいた男性と一緒に音楽をやり始めましたね。
ちひろ  うどん屋で出会った人とバンドを結成するっていう。
いずみ  そう。
ちひろ  へえー、面白い。
いずみ  すごい面白いうどん屋さんで、色んな人が集まる。
ちひろ  あるんですね、そういう面白いお店って。
いずみ  ありますよね。みんな友達になっていくんですよ、そこに行くと。
ちひろ  へえー、いいですね。俺も友達いないから、そこ行きたいな。
いずみ  是非是非、2~3人はできると思います。
ちひろ  本当ですか!?でも、こういう難しい時代にも、頑張っててほしいですよね、そういうお店は。
いずみ  そうですね。すごい人情があるお店ですね。
ちひろ  なんか小澤さん、山形のジャズ喫茶とか、村上のうどん屋さんとか、結構面白いところで出会ってますね。
いずみ  個人店が好きなのかもしれない。温かい場所が好きなのかも。
ちひろ  そういう行動で、世界が広がる、誰かと繋がるっていうのはいいなって思うんですけど。そこでじゃあ、新潟に帰って来て、バンドを始めたんですか。
いずみ  そうですね。うどん屋さんで出会った方と。一緒になって、そこで弾いてもらって、私が歌うっていう感じで。
ちひろ  なるほど。
よしこ  うどん屋でライブができるの?
いずみ  そうなんです。
ちひろ  え!うどん屋でライブもするの?
いずみ  うどん屋さんでライブができます。
ちひろ  すげー!何だそれ!
いずみ  ミニ四駆があって。
ちひろ  へえー!
いずみ  コロナ禍になってからどんな状況になってるのか、最近行ってないから分からないんですけど。
ちひろ  じゃあ、大学卒業したくらいの時は、本当に記憶がないくらいになってたけど、いい感じにそのうどん屋さんの出会いがリハビリみたいな。
いずみ  そうですね。またそこで心のリハビリをして。本当に色んな方達に助けられて。
ちひろ  その時はボーカルをしていたんですね。
いずみ  そうです。
ちひろ  今の弾き語りのスタイルになっていくのは、どういう経緯でなったんですか。
いずみ  その、地元に帰って来たということを知った友達が、Facebookで知ってくれたんですけど、連絡が来て、音楽やってたんだよねみたいなことになって。いとこが音楽やってるから、いとことご飯食べようよみたいな感じで、その友達と、そのいとこと、そのいとこの友達の方と、4人でカラオケに行ったんですよ。で、その方が、アコースティックギターを持って来てくれて、そのカラオケで弾いたりしてくれて、君も音楽やりたいの?みたいな話になって、「弾き語りやってみたいんですけど」っていう話をポロっとしたら、「よし分かった!用意してやる!」みたいな感じになって。それでもらったのが、今のギターです。
よしこ  へえー。
ちひろ  あ、それがこれなんですね。
いずみ  そうです。超傷付けちゃってるんですけど、弾きすぎて。もらったからにはやらないとやっぱり失礼だなと思って。
ちひろ  その方の紹介でギターをもらって。
いずみ  そうですね。もらって、弾き語りを始めたという感じで。最初はでも、何を弾けるというわけでもなかったので。
ちひろ  自分の曲でした?最初から。
いずみ  最初はカバーで。インターネットに色々コードが載ってるじゃないですか。それを調べて、一生懸命弾いて、やってましたね。
ちひろ  そういうサイトありますよね。
いずみ  そう。それでライブしたいなと思って、ライブってどうやってするんだろうと思って、リバーストにメールして、「ライブしたいです」って。で、「いいよ」って。
ちひろ  じゃあ、最初はリバーストとか、そういうところに出ていた感じなんですね。
いずみ  そうですね。
ちひろ  で、そのリバーストの店長さんが、「オリジナル曲があるといいよね」って言ってくれて、オリジナル曲かと思って。「次のライブまでに2曲くらいあるといいね」って言われたので、2曲…作る!と思って、そこから1ヶ月間で2曲作って。
ちひろ  すごいですね。それが今の曲ですか?
いずみ  さっき歌った「よわむし」もその時作った曲です。
よしこ  へえー。
ちひろ  「よわむし」、僕もお会いした時にCD-Rで販売していたのを買ったんですけど。
いずみ  CD-Rで、200円で売ってましたね。
よしこ  安くないですか。
ちひろ  安いと思います。
いずみ  高いですよ。最初は配ってましたもん、無料で。ティッシュ配りのように。
ちひろ  小澤さんはもうちょっと欲を持った方がいいんですよ!
いずみ  ハハハ!
ちひろ  だって、これの出演料もいらないですとか言って。しかも、1回打ち合わせをしたんですよ、小澤さんとファミレスで。そうしたら、「大丈夫です。私が全部ここは持ちます」とか言って。いやダメダメ!みたいな感じになって。
いずみ  ハハハ!
ちひろ  もうちょっとそこは、欲を持って大丈夫だと思います。あ、コメントで北書店の話も出てますけど。
よしこ  あ、その北書店、私行きました。
いずみ  え、そうなんですか!
よしこ  アイコちゃんの朗読と同じ日ですよね。
いずみ  そうです。
ちひろ  せっかくアイコさんの話が出たので、2018年ですよね。
いずみ  はい、2018年の7月に始めて。
ちひろ  そこから弾き語りを始めて。じゃあ、結構初期だったんですね。
いずみ  そうですね。で、9月にアイコさんに出会って。
ちひろ  GOLDEN PIGSでしたよね。
いずみ  はい。
ちひろ  前から知ってたんですか?アイコさんのことは。
いずみ  母が知っていて、母が本も持っていて、それこそ「こわれ者」とかも行ったりしてて。
よしこ  へえー。
ちひろ  じゃあ、どこかですれ違っているんですね。
いずみ  多分、母とは会ってると思う。で、アイコさんと一緒なんだよねって話をしたら、「知ってるよ!」みたいな。で、興味があって、そのライブを実際に初めて見た時に、号泣して。「感動しました!」みたいな感じで。その時もTwitterとか、フォロワー数11人くらいだったんですけど、アイコさんが「Twitterやってますか?」みたいに言ってくれて、「やってます。でもフォロワーが11人しかいないです」みたいに言ったら、「関係ないです」って言ってくれて。
ちひろ  いい出会いですね。
よしこ  私もTwitter始めたきっかけがアイコちゃんで。
いずみ  え、そうなんですか?
よしこ  「メンヘラってみんなTwitterやってるよね」って言われて、え、やってねえ!って思って、始めたんです。
いずみ  ハハハ!「私メンヘラなのにやってない!」ってことですよね。
よしこ  そう。どういうこと?って思って、Twitterの始め方を誰かに聞いて。
いずみ  そうなんでか。へえー、面白い。
ちひろ  さっきちょっと打ち合わせで聞いたんですけど、最初に弾き語り始めた時に、自分に似たスタイルの人が当時いなくて。
いずみ  そうですね。自分と同じような曲を歌ってる人がいなかったので、すごく浮いていたというか。私歌っていっていいのかなっていう、ちょっと不安に駆られてましたね。孤独な感じというか。
よしこ  すごく明るい感じだけどね。
ちひろ  そうは見えないけどっていう。
いずみ  そう、曲がちょっと暗めみたいな感じだったので。でも9月にアイコさんと会って、アイコさんのステージを見て、私もこのままのスタイルで行ってもいいんだっていう、なんかちょっと勇気をもらえて、頑張ろうって思いましたね。
ちひろ  いい話。だから、2018年にアイコさんと共演して、1年後に北書店でアイコさんの本の発売の時に呼んでもらえたってことですよね。
いずみ  申し訳ない。
ちひろ  いや、申し訳ないとか思わなくていいんですよ!それから、じゃあ今は、ここ(Live Bar Mush)が中心でって感じですか。
いずみ  そうですね。それこそ、自分の音楽、このままやっていいのかなっていう相談を、Mushのシンさんに話をして、シンさんがここでやってみればってことを言ってくれたので、是非やらせてくださいということで、月一でやらせてもらってる感じです。
ちひろ  それを、テレビで見ました。ニュースに出てましたよね。
いずみ  はい。
ちひろ  あと、ここでライブとかしてるのを、見てくれた人から声かけられて、学校とかでやってるっていう。
いずみ  そうですね。テレビを見てくれた方が、教育委員会の方で、連絡が来て、いじめ見逃しゼロサポーターっていうものがあるので入ってみませんかというお誘いをいただいて。
ちひろ  じゃあ、今も入ってるんですね。
いずみ  そこで入らせていただいて、学校で歌わせていただく機会をもらったりとか。なんか、教育学部に入って先生になろうとも思っていたのが、ならなかったんですけど、でもこの歌っていう形で学校に行けるっていうのが、すごく私は嬉しかったですね。
ちひろ  なるほど。今、ここでライブしたり、時々学校でライブしたりしてますけど、音楽をすることで意識してることというか、こういうことを伝えたいとか、そういうことはありますか?
いずみ  そうですね。やっぱり、自分にしか歌えないものだと思うので、そういうものを、しっかりと芯を持って、歌っていきたいなって思っています。何か心に残るような歌を歌いたいので。はい。
ちひろ  ありがとうございます。告知とかはありますか?
いずみ  はい。9月13日に、ここ、Live Bar Mushで「その先にある青」ワンマンで月一でやってるライブがあります。あと、9月20日に関川村の東桂苑というところで東桂苑ライトアップ計画というのがあって、そこで地元で歌わせていただくのと。あと、9月29日にリバーストでライブがあるので、是非、という感じです。よろしくお願いします。
ちひろ  はい、という感じで終わりに近づいてきましたけれど、結構あっという間でしたね。
いずみ  あっという間ですね。あと1時間くらいいけますね。
ちひろ  あと1時間くらいいけますか!地元でもライブするんですね。
いずみ  そうですね、関川村でも歌える機会をもらったので。
ちひろ  今後こういうことしたいとかありますか?目標とか。
いずみ  そうですね、現状維持ですね。ハハハ!
ちひろ  ああ、でも大事ですよね、続けていくこと。
いずみ  ここから崩れないようにすること、落ちないようにすることです。
ちひろ  素晴らしい。本当に、維持するのが一番大変ですよね。
いずみ  はい。
ちひろ  というわけで、1時間やってきましたけど、今日はありがとうございました。
いずみ  ありがとうございました。楽しかった。
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