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2019年、12/23(月)~29(日)、ちひろBLUES作品展「ちひろdeアート 2019」を開催しました。
「【お知らせ】ちひろBLUES作品展「ちひろdeアート 2019」開催します!(12/23~29、ちず屋の2階)」
12/24(火)~27(金)の4日間はトークイベントを開催し、12/26(木)のゲストは、Negiccoのオタクの映像作家のハラヒロノリさんでした。
「12/26(木)、「ちひろdeアート」4日目も無事終了!ハラヒロノリさんとNegiccoと新潟を語るトークイベントも行いました!」
というわけで、トークの書き起こしを公開します。
ちひろBLUES作品展「ちひろdeアート 2019」トーク3日目
(2019.12.26 ゲスト:ハラヒロノリさん)
ちひろ 「ちひろdeアート」4日目、3回目のトーク、ゲストは東京からハラヒロノリさんが来てくれました。よろしくお願いします。
ハラ よろしくお願いします。
ちひろ 今日のトークなんですけど、ハラさんは東京で映像作家とか、自主映画の監督とか。
ハラ まあ、色んな映像関係の仕事で現場に色々入ってて。で、新潟で(自主映画を)2本くらい撮ってて。
ちひろ で、何で新潟で撮ったかと言うと、Negiccoが大好きだからという。
ハラ それしかないですね。
ちひろ 僕もNegicco大好きなので、お互いネギヲタ同士で。今年色んなことあったじゃないですか、Negiccoさん。そういうのを振り返って、Negiccoさんの話を一緒にトークしたいと思っていまして。そういうことで来ていただきました。
ハラ はい。ちょっと開けていいですか?(シャンパンの瓶を取り出す)
ちひろ どうぞどうぞ。
ハラ (シャンパンの瓶を開ける)これは、さっき裏で話してたんですけど、僕が初めて行ったNegiccoの現場が、4年前の12月26日の、ネギの忘年会。(NEGI祭~2015忘年会~)
ちひろ りゅーとぴあでやったやつですよね。
ハラ そうです。それの一発目が、朝日山の日本酒をNegiccoさんたちが鏡割りするという。で、鏡割りはできないので、気持ちだけシャンパンをと思ったんですけど、何の盛り上がりもなく、今、ポンと。
ちひろ ハハハ!鏡割りオマージュということで。
ハラ オマージュということで、気持ちだけ。
ちひろ じゃあ、乾杯しますか。
ハラ 2019年。
ちひろ 2019年、お疲れ様でした。乾杯。
ハラ 乾杯。
ちひろ というわけで、ハラさんがどうしてNegiccoにハマって、新潟にこんなに来るようになったのかって話を最初は聞いて、後半はNegiccoさんの今年を振り返ってみたいな。そんな感じでざっくりと、ハラとNegicco、そして新潟ということで。
ハラ そしてちひろも。
ちひろ featuringちひろということで、やっていきたいと思います。ハラさんは東京に住んでるのに、結構新潟によく来るじゃないですか。
ハラ はい。
ちひろ 多分僕より古町で飲んでるんですよ。で、僕が行けてないネギ現場とかも結構行ってたりして。面白い方だなと思ってたし、新潟で映画とかも撮ってるから。こういうイベント一緒にやりたいなと思ってたんですよ。なので、最初はハラさんがどんな方なのかというところから始めていきたいんですが。さっきもちらっと言いましたけど、最初にNegiccoを見たのが、2015年。
ハラ 2015年の12月26日の、りゅーとぴあ。
ちひろ ちょうど4年前の今日ですね。
ハラ そうです。運命感じてます。あの時って僕は、NONA REEVES好きの友人に誘われてて。「NONA REEVESの郷太さんがNegiccoっていうアイドルに曲を提供してるんだよね」って言われて、「へえー、ご当地アイドルかー」って。
ちひろ じゃあ、Negiccoの存在すら知らなかった。
ハラ まったく知らずに。「今度12月末にライブあるんだよね。NONA REEVEWSと、Negicco出るんだ」みたいな。そのホームページ見たら、ORIGINAL LOVEも出るの?って思って。
ちひろ 田島貴男さんソロじゃなかったっけ。
ハラ そうだ。田島さんソロで、(ギターを)こうやって。
ちひろ ネギライトで弾くっていう。
ハラ 弾いてました。で、田島さんも知ってたし、ノーナの曲も好きだったので、逆に言えばNegiccoの曲って一曲も知らずに、「一緒に行こうよ」って言われて。新潟行ってみたいし。で、僕が車、実家から持ってきて東京にあったので、運転してくわ!って。関越道の雪の有様とかもまったく分からずに。
ちひろ じゃあ、新潟に来たこともなく。
ハラ なかったですね。小さい頃に両親と佐渡に行ったくらいだったんですけど。それが大人になってから始めて新潟に来た時で。で、6時間くらいかかるじゃないですか、東京から。その間ずっと友人がNegiccoの曲かけてくれて、「光のシュプール」だの。でも、そのCD音源にはコールは入ってないわけですよね。
ちひろ なるほど。
ハラ ラインダンスとかも知らないわけです。で、ネットで一応知っておこうと思ったら、そういう情報が出てくる。ラインダンスって何だよって。
ちひろ こんなのやるのかって。
ハラ さすがアイドルだなって。僕、本当にNegiccoにハマるまでは、アイドルの現場とか行ったことなかったし、アイドルにハマるとも思ってなかったんで。で、2時くらいに着いて、物販に並んで、なんかこの何とも言えないTシャツ、可愛いって。
ちひろ 可愛いって思ったんですね。
ハラ で、とりあえずペンライトも買っとこうと。で、多分、すごい列だったのは、皆さん当時の「圧倒的なスタイル」のNEGiBANDバージョンに並んでて。思い返すと、あの時、色んなのちのち見る方がいっぱい並んでたんだなって思うんですけど。
ちひろ 現場あるあるですね。
ハラ で、りゅーとぴあで、ノーナから始まって。ノーナのライブではもうやらなくなった「LOVE TOGETHER」とか。
ちひろ あれもうやらないんだ。
ハラ こういう場所とか、フェスとかではやるみたいな。
ちひろ ちょっと特殊な場所というか。
ハラ だから、「LOVE TOGEHER」アガっちゃうし、すごい興奮状態で。田島さんが来て一人でパフォーマンスを見せてくれて、すごいすごいすごいってなって。最後にNegiccoですよ。Negiccoを見て、その一番最後、アンコールで「接吻」を3グループでやって、「サンシャイン日本海」も3グループでやって。今となってはORIGINAL LOVEって、メンバーはほぼノーナじゃないですか。だから、完全な状態でのORIGINAL LOVEも見れたって感じで、すごい満足して
ちひろ そういう文脈もあったんですね、あの3組が揃ったっていうのは。ノーナとORIGNAL LOVEの歴史を見ていくと。
ハラ そうなんですよ。メンバーがほぼ一緒っていう。それで、その時に、ラインダンスも初めてやって。
ちひろ どうでした?
ハラ ブチ上がりました。
ちひろ ハハハハハハ!1回目からもう。
ハラ すごい後ろの席だったから、Negiccoの曲の間とかは、前のオタク達のコールを見て真似して、こんな感じかって。「圧倒的なスタイル」でラインダンスすることになって、さすがにまだ抵抗があって。でも、やるじゃないですか、せっかくだから。そしたら、もう、脳味噌とろけましたよ。
ちひろ ハハハ!多幸感に。
ハラ そうそう。それで、そのあとに「接吻」とかだったから、すごく良かったし。なんなら、その時のストリングスさんとか、多分、ネギホーンズいたんですけど、それに合わせてゆらゆら踊ってる3人の娘さんたち、フィギュアにして置いときたいなと思って。
ちひろ ハハハ!
ハラ ソーラーパネルでゆらゆら動く。
ちひろ ネギ初見でそこまでいった!
ハラ めっちゃハマったんです。
ちひろ 一気にハマったんですね。
ハラ 一気にハマったけど、それ以降、行ってなかったんですよ。
ちひろ そうなんだ。
ハラ そのあと、NEGiBANDツアーがあって、全国ツアーで行ってるんだけど、それも行かず。中野サンプラザにそのあと行ったんです。2016年の4月。そこでまた、バンド編成のNegiccoというものを見て、これはもう、脳味噌どころじゃないですよね。全身とろけましたよ。
ちひろ 今日よくとろけますね。
ハラ そうですね。だから、そうやって徐々にハマっていった感じなんですよね。現場の回数的には。初回の4年前の12月26日でガッツリやられてはいるんですけど。
ちひろ なるほど。そんな感じだったんですね。
ハラ そんな感じです。
ちひろ それで、Negiccoが好きになって、そのあとも新潟に何回か来るわけですよね。
ハラ 結構あとですね。2017年の1月かな。
ちひろ Negiccoきっかけで新潟も好きになったって聞いたんだけど、2017年の1月はネギを見に来たの?
ハラ 全然。2017年の1月に、自主映画を撮りたくなっちゃって。こう見えて、映画撮りたい人間なんで。自主映画で面白いのを撮って、上り詰めていくっていうルートをとろうと思ったら、東京で撮り続けていくのもいいけど、どこか東京つまんないなって思ってた時期だったんですよ。
ちひろ なるほど。
ハラ 4年前の12月26日に、たまたま萬代橋を通ってて、いい橋あるなって記憶があったから。2017年の1月に、橋…橋…って探してて。
ちひろ 橋の映画を撮りたくて。
ハラ うん。橋を探してたら、思い浮かんだのが新潟の萬代橋で。ふらっと来ちゃって。その時、万代シルバーホテルに、昔、尾崎豊がツアーで来た時に泊まったっていうから。オークラじゃないんだって思ったけど。
ちひろ ハハハ!尾崎があそこに泊まってたの。
ハラ そう。シルバーホテルに泊まったって情報を知ってたから。
ちひろ 何で新潟の人より新潟に詳しいの。
ハラ ハハハ!で、シルバーホテルに泊まって、りゅーとぴあのライブの時に飲んだのが古町だったから、古町に、ふらっと萬代橋を渡って、一人で飲みに行ったわけですよ。その道中、シルバーホテルから古町に向かうまでの間の萬代橋の途中で、僕は号泣したわけです。
ちひろ それは、美しくて号泣したの?
ハラ 美しくてですね、信濃川が。てか、橋が。歩いて渡るとやっぱり。
ちひろ 萬代橋という、あの橋の美しさに。今、泣きそうですね。
ハラ やめて、イジらないで。笑われるんだから、このエピソードで。
ちひろ いい話ですよ。
ハラ あの環境で見る橋って、ないと思うんだよね。東京だったら多摩川とかあるじゃん、大きい川が。そこに架かってる橋が、萬代橋ほどは面白くはない。現代的っていうか。
ちひろ 美として。
ハラ 美として。橋自体もきれいだし、そこにある信濃川の想像以上の広さ。情報は知って行ってたんですけど、思ったより広いし、これって味わったことのない川の景色だし。
ちひろ 確かに、東京ってそれほど広い川がないイメージありますね。
ハラ うん。多摩川、隅田川とか、でもあそこらへんになってくると、河川敷に野球場とかが併設されていて。
ちひろ ああ。(新潟は)川の両岸に町があるっていう。
ハラ うん。それが栄えてるじゃないですか、新潟。ビルボードとか、オークラとか。それが水面に映ってる。だけど、あの橋を渡っていく間はすごく寒いし、風が強いし。アンバランスだけど、きれいなものはきれいだし、ありのままを全身で感じられる、というところで自然と泣いてて。今年も泣いたんですけどね。
ちひろ あ、そうなんですね。
ハラ 声を上げて。嗚咽、慟哭。
ちひろ あ、コメント、「私はかえぽ推しですが、ハラさんは誰推しですか?」って質問がきてます。
ハラ それは、Nao☆ちゃんですね。
ちひろ Nao☆ちゃんか。これも泣く話じゃないですか?
ハラ よく聞かれるじゃないですか、誰推しって。
ちひろ これ、難しいですよね、ネギヲタ。
ハラ そうそう。新潟で通うようになった居酒屋とかでも、「Negicco好きなんです」って言っても、「誰推しなんですか?」って聞かれて、3人のうちから選べってのも酷な話じゃないですか。
ちひろ 難しい命題ですよ、これは。
ハラ 48人いれば誰って言えるかもしれないけど、3人のうちかって思うと。それが、去年くらいから意識し始めて、Nao☆ちゃんのMCのぶっ飛んだ感じとか。
ちひろ 楽しいですよね、本当に。
ハラ 特典会に行っても、すごく楽しいし。Nao☆ちゃん…Nao☆ちゃん…ってなってた時期が、去年から続いてまして。
ちひろ そうなんですね。
ハラ ちょうど去年くらいから、絞ってみたって感じ。
ちひろ なるほど。あの、Nao☆ちゃんの今年の話をすると絶対長くなるので、一旦ハラさんの話に戻しますけど。
ハラ はい。
ちひろ 新潟で映画を撮ったじゃないですか、一昨年。
ハラ はい。2017年1月に映画撮りたいって思ったから、シナリオを書こうと思って、(新潟に)来て、泣いて、絶対ここで撮ろう、どれだけお金がかかっても、って思って。そのまま飲みに行った店で、店員さんに「新潟っていい場所ありますか?絵になるような」って聞いて、「ないっすね」って言われて。
ちひろ 「ないっすね」って!
ハラ ハハハ…で、Negiccoファンってのも隠してたから、「新潟って誰が有名ですか?」ってかまかけてみたら、「ああ、角栄っすね」って。
ちひろ ハハハ!総理大臣。
ハラ 「田中角栄っす。あの人いなかったら、終わってました」みたいな。21歳に言われましたけど。
ちひろ 21歳に言われたんだ。すげえな、田中角栄の影響力。
ハラ でも、そうやって、人も面白いってその時点で思っちゃって。
ちひろ 新潟の人が。
ハラ そう。そこで、月末にまた来た。2017年の1月末に来て。その時点で、撮ろうって決めてたから、新潟大学の映画倶楽部ってところを知って、話を持っていって、一緒にやりましょうって言って作ったのが、2年前の「萬代橋の恋人」っていう映画で。
ちひろ なるほど。
ハラ その流れで、僕も出た「パンクロックベイビー」とか。
ちひろ 去年のこのイベントに、千葉仁くんが出てくれたんですけど、彼が当時、映画倶楽部にいて、そこで出会って、彼のプロデュースの企画で一緒になったってことですよね。
ハラ そうそう。
ちひろ 2つ映画を撮ろうってプロジェクトが当時あって、ハラさんの「萬代橋の恋人」って映画と、2月に一緒にトークイベントやったんですけど、吉田麻希さんという同じく映画倶楽部の女の子の「パンクロックベイビー」って映画に出演もしている。
ハラ そう。役者で出ちゃって。で、その2本を2017年の末に上映して。
ちひろ シネ・ウインドで。
ハラ そこから、もう1本撮りたくなっちゃって。色々、2017年の時の映画は、新潟に通い詰めるうちに、天気の悪さとかに心が参ってきちゃって。
ちひろ ハハハ…新潟人的な憂鬱に。
ハラ それに染まっていったっていうか、自分が負けていったって感じがして、どんどん暗い味になっていったから、明るいのをこの街でやってみたいと思って。だって、Negiccoって明るいんだから。あのポップさを目指してもう一回やってみたいと思って、今年やってました。
ちひろ ハラさんの映画とNegiccoの話だと、例えば一昨年の「萬代橋の恋人」の登場人物に恵と楓がいたりとか。
ハラ 言っちゃえば、あの時もう、もしかしたら、Nao☆ちゃんだけは推しだから名前使わないみたいな。ハハハ…
ちひろ ハハハ…そういう深層心理的なものが働いたのかもしれないですね。
ハラ あの時思ってたのは、ぽんちゃ、Meguちゃんは、役者として活きるだろうなってぱっと思ってた。見てないといいですけど、偉そうな感じになりますけど、そういうことをやらせたらすごく活きるんじゃないかと思って。その相手となったら、かえぽもいきいきお芝居ができるんじゃないかなという雰囲気があって。
ちひろ 意外ですね。一番、お芝居やりそうなのって、Nao☆ちゃんじゃないですか。
ハラ そうそう。自分でも言ってますもんね、お芝居やることが好きって。
ちひろ でも、あえてその2人を。
ハラ うん。そっちの組み合わせを見てみたいって思って、妄想で当て書きをした。
ちひろ なるほど。当て書きなんですね。で、「萬代橋の恋人」の続編を。
ハラ 続編っていうか、もう一つ別の。タイトルだけ一緒で、全然違うのを作ろうとして。
ちひろ 今年の2月に撮りましたよね。
ハラ なので、2018年と今年は、いっぱい通ってたんです。
ちひろ そうですよね。それで会ったんですよね。ネギ現場にしろ、ロケハンの時にしろ。Twitterで知り合って、連絡取り合って。
ハラ 飲みたいから来いよみたいな。
ちひろ 新潟に来ると呼び出されるっていう。挙句の果てに、今年2月に、僕、ちょっと声かけていただいてちょっと出てて。
ハラ そうですね。
ちひろ 極寒でしたね、あれは。
ハラ 極寒の中、ちひろさんには半ズボンで。
ちひろ そうそう。「ちひろさんは、いつまでも大学にいる、すごいバカな奴の役をやってください。いつもの感じでいいです」ってすごい失礼な無茶振りをされて。
ハラ 「あとは読めば分かります」って台本を渡して、「半ズボンだけお願いします」って言って。
ちひろ あれの完成は来年?
ハラ 来年っすかね…すみません。まだ撮り終えてなくて。
ちひろ ここまでの話をまとめるとハラさんがすごくカッコいい人になっちゃってるから、ちょっと軽くイジると、映画を撮影し終わって、さすがにすぐ連絡が来るとは思ってなかったんで、少し経って「あれどうなってますか?」って連絡したら、半年くらい連絡が返ってこない時期があって、あれ!?って思って。
ハラ 今年ね。
ちひろ 今年。ハラさん、これ、トンズラしやがったか!?って思って、そしたら夏くらいに連絡が来て、「すみません、半年間、映画制作でかかった借金の返済に追われておりました」って。
ハラ 今年はね、2月に撮ったことで、色々、無理してたんだなってことがあって。新潟に負けた過去があって、今回は負けねえぞって。
ちひろ 前回の映画の時に、ちょっと負けを感じちゃったんですね。
ハラ だから、流されないようにしてたら、結構頑張ってたのかな。今年は本当に、体壊しまくった年でしたね。
ちひろ でも、無事に完成に向かってるってことが知れただけでも良かったです。そのあと、古町で飲みましたしね、再会して。
ハラ はい。
ちひろ と言ってる間に、ハラさんの話が盛り上がって前半が終わるんですけど、後半は今年のネギさんを振り返りつつ、色々語っていこうと思います。
ハラ 「I LOVE YOU LOVE」をやり始めたのが、今年の後半ですよね。
ちひろ NEGi FESですよね。(NEGi FES 2019 in 新潟・北方文化博物館)
ハラ NEGi FESで、堀崎さんっていう新しいギターの人が入って。NEGiFESの時の堀崎さんの、ボーダーで、一人だけザ・新参者って感じの人が、すごいカッコいいギターを弾いてるんですよ。その人が、マキシの江戸川(MAXI SINGLE RELEASE TOUR “MAXI
” 東京公演(ツアーファイナル)江戸川区総合文化センター)でもギター弾いてて。苗場(私をネギーに連れてって)で、部屋で江戸川の時の「I LOVE YOUR LOVE」流れてて。あれでまた、わっとなったんですけど。もともといい曲だし、ノーナのあの音の作り方で成り立ってるものが、ぶっ飛んじゃってるんですよね、江戸川になっちゃうと。だから、江戸川のNegiccoは今年一番好きだったかな。セトリも良かったし。
ちひろ 「私をネギーに連れてって」をやってくれたっていう。
ハラ はい。踊っちゃいましたね。あと、脱線すれば、世田谷も良かった。(世田谷コンサート 第2幕)「I LOVE YOOUR LOVE」が発表される前だったじゃないですか。佐渡で発表されたから、新曲出しますよって。その前だったのに、関係者席にconnieさんと郷太さんが並んで座ってて。入口で郷太さんとすれ違って、「あれ、郷太じゃね?」って思ったけど、さすがにその時期、苗場のFUJI ROCKにノーナの郷太以外が出てるから、そっちに行ってるんじゃないかと思って、声かけなかったんですよ。ファンだからかけたいですけど。
ちひろ でも、こんなところにいるわけないなと。
ハラ うん。さすがに苗場行くだろって。で、会場入ったら、思ったんですよね…あんな顔、郷太しかいない…
ちひろ ハハハ!あれはどう見ても郷太だと。
ハラ あれは郷太だと思って。俺の席が、関係者席のすぐそばだったから、開演5分前くらいに、connisさんと郷太さんが入ってきて、2人座って。なんなら喫煙所には、嶺脇社長いましたからね。
ちひろ ハハハ!豪華だなあ。
ハラ 豪華だったんですよ。で、フルバンドでやって。その時のセトリも、「愛タワ」(愛のタワー・オブ・ラヴ)を新しいアレンジでやってて。重低音じゃなくてポップな仕上がりにしてて。すげえカッケエって思って。今のNEGiBANDには、茅ケ崎さんっていうベースの方がいるじゃないですか。彼ってもともと郷太の後輩で、早稲田の。ノーナのベースに入るかどうかをギリギリまで悩まされたっていう。だから、その茅ヶ崎さんのベースを見てる郷太。
ちひろ エモいですね。
ハラ Nao☆ちゃんが茅ヶ崎さん大好きだから、MCで振るんですよね、「茅ヶ崎さん今日どうですか?」って。で、茅ケ崎さんが、「Negicco見たいんだけど弾かなくちゃいけないから」って。そういう、茅ケ崎さんって感じのMCをすると、郷太がすげえ喜んでるの。ワハハ!って超笑ってて。今や茅ヶ崎さんって、KIRINJIにも入ってて、同じ音楽業界だけど別の道を行くことになった人達がっていう、ストーリーですよ。
ちひろ Negiccoというものがあることで、また出会っていくっていう。
ハラ うん。ストーリーです。世田谷の時の茅ヶ崎さんのベースプレイは、珍しく体くねらせて、全身で弾いてて良かった。逆に江戸川では、しっぽりと弾いてて、それも良かったんですけど。
ちひろ なるほど。アイドルは、ストーリーのエモさにファンは感動する。で、Negiccoはそういうストーリーの宝庫だってのがやっぱりあって。
ハラ 誰かの評論かツイートか忘れましたけど、Negiccoをストーリーにしちゃうと、全部ラストシーンになっちゃうっていう。
ちひろ ラストシーンがいっぱいあるんですよね。それは10周年かもしれないし、15周年かもしれないし、NHKホールかもしれないし、Perfumeと共演したMUSIC JAPANかもしれないし。
ハラ 全部ラストシーンなんですよ。だから逆に、例えば、本当に暴論ですけど、来年解散するとして、そうしたら2年後に、ドキュメンタリー映画か劇映画か分からないですけど、映画が作られるとしたら、どこをラストシーンに書いていいのか分からない。
ちひろ なるほど。下手したら、「八千代ライブ」がラストシーンかもしれないわけですよね。こうして彼女たちが新潟の風景の中で、みたいな。
ハラ ハハハ!それはいいなあ。
ちひろ もしかしたら、CMとかかもしれないし。
ハラ 僕は、日比谷かなって思ってる。(Negicco at 日比谷野外音楽堂 Road of Negiiiiii~Negicco One Man Show~2015 Summer)
ちひろ その、エモいストーリーの話を何でしたかって言うと、色々なストーリーのあるNegiccoのエモさの一つの到達点が、昨年の15周年の朱鷺メッセ(love my 15years at 朱鷺メッセ)だと思うんですけど。今年の7月の佐渡(結成16周年コン佐~渡!!!)の時に感動したのが、エモさを超えた先にある良さみたいなもので。例えば、Perfumeさんもすごいストーリーのあるアイドルですけど、そういう広島時代のこととかを知らなくても、そこにPerfumeがいればみんな感動するじゃないですか。同じようにNegiccoさんも、そういうストーリーを知らずに、あそこに初めて遊びに来たようなお客さんでも、Negiccoさんに出会えばきっと感動してくれるっていう。その域に行ったなと思って。その時に感じたのが、昔のネギさんは地元のお祭りとかにいっぱい出て頑張っていて、東京とか全国の大きいホールとかでやるようになったけど、あの時は屋台が出てお祭りみたいなところで、熊さんが開演前に「綿あめ食べる?」ってみんなに配っているような、地元のお祭りに帰ってきたんだなっていう感動もあって。
ハラ 今見ると、直前に白山神社。(夏の白山神社祭り 奉納演芸)
ちひろ 白山神社もだいぶ地元のお祭りですね。毎年出てますね。
ハラ その翌月に、寺泊。(寺泊サマーフェスティバル)これもほぼ毎年って感じですよね。まあ、ちひろさんの話からしたら、朱鷺メッセの時は、今までのシングル曲を短くやって、そのあと本編になるってイメージなんですけど。
ちひろ 今までの曲を新旧織り交ぜてみたいな。
ハラ やっぱり「光のシュプール」の時だけ、すごい力入れてたイメージですけど、変な話。MVのオフカットも含めて、左右に映像が流れて。コートを着て、フィンランドで、わちゃわちゃしてる彼女たちの顔が見えないような編集で、1分くらいのビデオ作って流して、フィンランドの風景が出て、「光のシュプール」がバンと流れるっていう。あれはすごいカッコいいと思ったし、そんなに大事な曲だし。
ちひろ 初めてオリコン5位になった曲ですしね。
ハラ 発表の瞬間がYouTubeにも残ってますけど。
ちひろ あれいいですよね。
ハラ いいですよね。
ちひろ あれ泣いちゃうんですよね、何回見ても。
ハラ 佐渡で言い忘れてたのが、あの、奇跡的な写真が佐渡ですよね、おばあちゃんの。(音楽ナタリー「汗だくのNao☆を見かねてハンカチで拭ってあげるおばあちゃん。」)あれは世界平和。あの写真だけで「We Are The World」流していいと思う。
ちひろ あと、あの話してましたね、東京のオタクが佐渡に行くの大変なんじゃないか問題。
ハラ 僕にNegiccoを教えてくれた以外の、僕の映画を手伝ってくれる東京の友人がいて。東京から新潟に僕の車で行く間に、カーステから流れるNegiccoを聞いて、ハマるみたいな。彼が、朱鷺メッセの時は新幹線で来れたのに、今年の佐渡は難しい、去年よりハードルは上がったなってことは言ってた…けど、行ったら行ったで天国なんですよね。
ちひろ だから、行くのは難しいけど、逆にNegiccoがなかったら佐渡まで行かなかったりしますからね。あと、新潟に住んでても北方文化博物館とか行かなかったりするからね。
ハラ ちひろさんはチャリで行くっていう。
ちひろ ハハハ!あれは僕の楽しみです。
ハラ 何時間かけてるの?
ちひろ 90分くらいです。西区からチャリで行くっていう。NEGi FESのいいところって、ある方のツイートの流用になるんですけど、ちょうどいいんですよ、本当に。フェスって言っても、慌ただしいフェスもあるじゃないですか、同時に色んなステージがあったり。そうじゃなくて、ステージを見て、休憩、ステージを見て、休憩っていう。
ハラ ステージが1個ですからね。
ちひろ そうそう。だから、音楽を楽しんだあとは北方文化博物館を観光したり、音楽を楽しんだあとは新潟のご当地の料理を食べたり、1日で新潟の色んな良さを味わえるっていうのも、すごくいいですよね。
ハラ おそらく、Negiccoさんの事務所の手の届く範囲ギリギリのところでやってるんだけど、それが僕らにちょうどいいっていう。
ちひろ そうそう。
ハラ 今年で言ったらやっぱり、クラムボンですね。
ちひろ クラムボン良かったですね。
ハラ クラムボンのミトさんが泣いたじゃないですか。毎年、NEGi FESは、予習なしで行っても、帰りにはiTunesで曲買うくらいハマっちゃうし。今年は、シャムチャッツさんから始まって。シャムキャッツさん、いいんだよね。その雰囲気で、そんなはっちゃけ方するんだってところで、予習なくてもすごいハマっちゃったし。ザ・なつやすみバンドさんは「ノスタルジア」がやっぱりすごい良かったですね。で、クラムボンがきて。
ちひろ ミトさんが、こんな温かいライブはないみたいな感じで、ぐっときて泣いちゃったかと思えば、最後に全員出てきて手を繋いで「ありがとうございました」ってやるところで、「いや、タレントさんが私が手を繋ぐわけにはいかない」って言ったりとか。すごい好きになってるんですよね、Negiccoが。
ハラ 逆に言えば、Homecomingsが出た時の福富さんはすごい図々しかったっていうか、堂々とNegiccoと手を繋いで、よし!みたいなことをやっていて、その対比で面白かった。
ちひろ ハハハ!なるほど。
ハラ 本当にクラムボンは今年すごい良かったし。俺の個人的な話すれば、あの時期にこの色(金髪)にしてる。その時にNEGi FESに行って、思ったんですよ。北方文化博物館に、二輪の菜の花が咲いた。
ちひろ 何ちょっとカッコつけてるんですか!
ハラ Nao☆ちゃんと、この色の髪型の菜の花が咲いた…でも、クラムボンのミトさんもこの色だったなって。三輪咲いちゃったな。
ちひろ Nao☆ちゃん繋がりで、せっかくなので、Nao☆ちゃんの結婚の話もしとこうと思うんですけど。
ハラ 今更ね。
ちひろ Nao☆ちゃんの結婚が発表された時、感動しましたよ、僕も。
ハラ 2月の26日でしたっけ。
ちひろ Nao☆ちゃんの直筆のメッセージや、他のメンバー、熊さん、connieさんのメッセージ見て、泣きますよ。新潟のメディアも色んなニュースがNao☆ちゃんを祝福してて。でも、これは嶺脇社長が言ってたんですけど、自分の娘みたいに感動したあとで、きっとこれにショックを受けてるオタクもいるのかなと思ってもう一回泣いちゃったっていう。
ハラ いたのかな…?
ちひろ その翌日が、ちょうどハラさんの新潟で撮った映画の撮影日で。
ハラ 2月27日が、ちひろさんをお呼びした日で。
ちひろ 僕が出演した日。そしたら、ハラさんが、「Nao☆ちゃん結婚しちゃった…」って僕に言ってきて。ああー!ハラさーん!って。
ハラ ようやくこぼせた。26日の0時にツイートが上がってたんですよね。その段階で僕は、じゅんちゃん西堀店さんで撮影をしていて。そこで、2019年の4月10日のシーンを撮ってたんです。
ちひろ まさにNao☆ちゃんの誕生日を意識して。
ハラ 次の誕生日ね。2019年の2月26日に撮影する、その物語の中の時間は、2019年の4月10日。次の31歳のバースデイを設定して、それが今回の映画のラストシーンの日なんですよ。そこの居酒屋で、僕が出るシーンで、僕が飲み潰れて、手元に握ってた、おそらく映画中にずっと握ってたんだろうね、ビー玉がこぼれ落ちる。それが4月10日で、ラストシーンのきっかけ、物語が動くきっかけなんですけど、そのビー玉の色は黄色だと。もう、Nao☆ちゃんNao☆ちゃんしてるシーンを作っちゃってたわけですよ。それがこぼれ落ちる様がうまく撮れない。どうしても不自然になる。だから、撮り直して、撮り直してってやってる間に、俺の携帯がピコーンと鳴ったんですよね。ああ、もう0時か、怒られるな、こんなにこの場所借りてたら、と思って見たら、え?Negicco Nao☆結婚…へえー…これを撮り終えるまでは、詳細を見るのやめようと思って。
ちひろ いい話だな…聞けて良かった…
ハラ だから、もう一回だけうまくこぼすから、撮ってくれという声をかけたら、主演の奴がそのタイミングで言ってくるのよ。奥の待機場所から「ねえ、ヒロポン、Negicco結婚したってよ!」って。
ちひろ うっせー!っていう。だからその翌日の撮影で、僕にこぼしてきたんですね。
ハラ そうですよ。現場は新潟の子もいますけど、新潟のカメラマンはNGTが好きで、Negiccoが好きなのが俺しかいないから。でも、その主演の子も、去年のネギーに無理矢理連れてったりして、Negiccoに染めようとしてたから、そういう風に言って来たわけよ。「ヒロポン、Nao☆ちゃん結婚したって!」って。お前に何が分かるんだよ!っていうのを押し殺して、「ちょっと黙ってて。撮るから待ってて」って。で、撮って、その日が終わって翌日、ようやくちひろさんっていうネギの話ができる人に会ったから、「ちひろさん、Nao☆ちゃん結婚しましたね」って。
ちひろ ありましたね。
ハラ そのシーンをそうやって作ろうって思ったきっかけも、2018年の時点で推しにしてたからね。今年、結婚のあとに飲んだじゃないですか。その時にした話で、Nao☆ちゃんから特典会の時に、「バンドでベースやってませんか」って。
ちひろ 結婚の発表の前の話だよね。
ハラ そうです。朱鷺メッセのDVDの時の特典会で、Nao☆ちゃんから「バンドでベースやってませんか」って言われて、「いや、やってないですよ」って言って。そのままぽんちゃに行って、ぽんちゃからは「フジファブの志村さんに似てるって言われません?」って言われて、僕は言われたことあったのはバンプの藤くんで、言ったら、横からNao☆ちゃんから「でも、バンプってみんなここまで(前髪で)顔分からなくない?」って言われて。そうやってバンド関係の話をしたんですよ。そして、ちひろさんと飲んでた時に思ったのは、結婚相手ベーシストだったから、俺もベーシストって言われたからワンチャンあったんじゃない?って。俺も射程圏内だったんじゃない?って言ったら、ちひろさんが、Twitterとかブログに「んなわけねえから!」って書いてて。
ちひろ いや、こんな面白い話ないからイジらなきゃって思って。あと、原さんがよく言ってるのは、今年はNao☆ちゃんの結婚もあったけど、Nao☆ちゃんが画集を出して、ぽんちゃがTシャツと本を出して、かえぽはソロデビューっていうことがあって、そういう個々が活躍してる感じが、NegiccoはTEAM NACSなんじゃないかという説。
ハラ そこを目指してやってほしいですね。
ちひろ あと、もう1つが、アルフィーを目指せっていう。
ハラ 45周年を。
ちひろ アルフィーさんも3人組で、それぞれの音楽性がまったく違う、キャラも違うのに、仲良しで45年ですからね。言うてる間に、時間ですね。
ハラ よいお年を。
ちひろ よいお年を。ハラさんありがとうございました。