「和子の家」は、和子さんという車椅子生活で一人暮らしをしている女性の生活介助をするサークルです。
昨日の夜、友人と二人で、久し振りに和子さんの家に泊まりに行きました。
和子さんの家に行くと、後輩や先輩、香港からの留学生の女の人など、色んな人が来ていました。
留学生の女の人は英語が話せたので、みんなで片言の英語で会話する愉快な夜でした。
特に和子さんが突然、
「明日ジャッカス(後輩のあだ名)が車で善光寺まで連れて行ってくれるって英語で教えてあげて」とか、
「明後日何時に松本駅から帰るのか英語で訊いておいて」とか、
そういう英語の無茶振りをすると、みんなが焦って、面白い空気になっていました。
留学生の女の人は明後日の日曜日に香港に帰るらしいのですが、ここ最近毎日のように和子さんの家に泊まりに来てくれていた3年生の女の子と仲良くなっていて、二人で別れを惜しみ合う、ドラマティックな夜でした。
そして一夜明けた今日。
和子さんは今日、ドキュメンタリー映画の上映会の主催者をやっていたらしく、(俺はその事を和子さんの家に行って初めて知りました)朝早く起きてご飯を食べると出掛けて行きました。
昨日から集まっていた先輩や後輩は、実は上映会のスタッフとして来ていたのでした。
せっかくなので、俺も和子さんの家のメンバーや留学生の女の人と一緒に映画を見に行きました。
映画は、「花はどこへ行った」というタイトルで、ベトナム戦争の枯葉剤被害のドキュメンタリー映画でした。
元アメリカ兵の夫を、枯葉剤被害が原因で亡くした日本人の女性が、自ら監督となって製作した映画でした。
映画の内容は監督が自らベトナムに行って、枯葉剤の被害に遭われた現地の方々に取材をしたものでした。
最も強力な枯葉剤「エージェントオレンジ」には高濃度のダイオキシンが含まれ、
これが散布された地域の人間には、人間の体内では考えられないほど高濃度のダイオキシンが蓄積しているらしいのです。
枯葉剤の被害は母乳などを通して三世代に渡って発生し、今でも奇形児と呼ばれる子供が生まれているらしいです。
他にも、奇形児がこれ以上生まれないようにと不妊治療などの対策が取られる一方で、奇形児でも生みたいという女性もいるという話や、奇形児は気の毒だと言われがちだが、その親は自分の子供が奇形児でも本当に愛していたりする話などもあり、事態は一言では言い切れないほど複雑だということでした。
最後に、監督と主催者の和子さんの舞台挨拶がありました。
和子さんが、「障害者は不幸だと思われがちだが、障害者がいるから人間の優しさが感じられる事もある」と、実に和子さんらしい発言をしていました。
そんな感じで、思いがけず社会問題を考える機会に遭遇した、という話でした。
今日はこの後で、合唱団をやっている友人の発表を聞きに行ったんですが・・・長くなるのでまた次の記事に。
昨日の夜、友人と二人で、久し振りに和子さんの家に泊まりに行きました。
和子さんの家に行くと、後輩や先輩、香港からの留学生の女の人など、色んな人が来ていました。
留学生の女の人は英語が話せたので、みんなで片言の英語で会話する愉快な夜でした。
特に和子さんが突然、
「明日ジャッカス(後輩のあだ名)が車で善光寺まで連れて行ってくれるって英語で教えてあげて」とか、
「明後日何時に松本駅から帰るのか英語で訊いておいて」とか、
そういう英語の無茶振りをすると、みんなが焦って、面白い空気になっていました。
留学生の女の人は明後日の日曜日に香港に帰るらしいのですが、ここ最近毎日のように和子さんの家に泊まりに来てくれていた3年生の女の子と仲良くなっていて、二人で別れを惜しみ合う、ドラマティックな夜でした。
そして一夜明けた今日。
和子さんは今日、ドキュメンタリー映画の上映会の主催者をやっていたらしく、(俺はその事を和子さんの家に行って初めて知りました)朝早く起きてご飯を食べると出掛けて行きました。
昨日から集まっていた先輩や後輩は、実は上映会のスタッフとして来ていたのでした。
せっかくなので、俺も和子さんの家のメンバーや留学生の女の人と一緒に映画を見に行きました。
映画は、「花はどこへ行った」というタイトルで、ベトナム戦争の枯葉剤被害のドキュメンタリー映画でした。
元アメリカ兵の夫を、枯葉剤被害が原因で亡くした日本人の女性が、自ら監督となって製作した映画でした。
映画の内容は監督が自らベトナムに行って、枯葉剤の被害に遭われた現地の方々に取材をしたものでした。
最も強力な枯葉剤「エージェントオレンジ」には高濃度のダイオキシンが含まれ、
これが散布された地域の人間には、人間の体内では考えられないほど高濃度のダイオキシンが蓄積しているらしいのです。
枯葉剤の被害は母乳などを通して三世代に渡って発生し、今でも奇形児と呼ばれる子供が生まれているらしいです。
他にも、奇形児がこれ以上生まれないようにと不妊治療などの対策が取られる一方で、奇形児でも生みたいという女性もいるという話や、奇形児は気の毒だと言われがちだが、その親は自分の子供が奇形児でも本当に愛していたりする話などもあり、事態は一言では言い切れないほど複雑だということでした。
最後に、監督と主催者の和子さんの舞台挨拶がありました。
和子さんが、「障害者は不幸だと思われがちだが、障害者がいるから人間の優しさが感じられる事もある」と、実に和子さんらしい発言をしていました。
そんな感じで、思いがけず社会問題を考える機会に遭遇した、という話でした。
今日はこの後で、合唱団をやっている友人の発表を聞きに行ったんですが・・・長くなるのでまた次の記事に。