12月23日(火)~29日(月)に、ちず屋の2階で開催され、無事に7日間のイベントを終えた、僕の作品展『ちひろdeアート』。
7日間の出来事をアーカイブとして記録し、さらにその結果、考察をまとめていく作業も、ついにこの記事を以て最後です!
これまでのアーカイブは、「ちひろdeアート」というカテゴリから見ることが出来ます。
準備、開催、そしてアーカイブと、果てしなく続くかに見えた「ちひろdeアート」もこれで最後です!はりきってどうぞ!
『まとめ。ちひろdeアートをやれて良かったこと。』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/82/cad3e90905c81e5afceaca6a90525696.jpg)
まず、『ちひろdeアート』が成功だと思うのは、変な言い方ですが、7日間のイベントを無事に終えることが出来たこと、それ自体です。
何度も言うように、これは僕の実験企画として始まったものであり、実験というものは失敗することもあり得たわけです。
失敗すること、つまり、途中で頓挫したり中止になる可能性も踏まえた上での企画でした。
一応言っておきますが、もしイベントが失敗したとしても、そういう結果が出たって思えばいいわけですから完全にマイナスになることはないんですけどね。何しろ実験ですから。(まあ、かなり落ち込んでたとは思いますが…(笑))
ですが、無事に7日間のイベントを終えることが出来た。この時点でもう相当プラスの結果です。
さらに黒字だったわけですから、もう万々歳というものです!最高ですよ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/0a/39e3f53eabb244424f892941408f2713.jpg)
では、僕は具体的にどんな実験をしたのか、について細かく注目していこうと思います。
振り返ってみると、この7日間(準備期間を含めればもっと)でいくつもの実験を同時並行で行っていたきがします。
・自分にとって表現とは何なのか。
・自分が本当に好きなことは何なのか。
・好きな表現でイベントを行うとはどういうことか。
・自分がイベントを主催するとはどういうことか。
・イベントを主催するにあたって必要なことは何か。
・ゲストや他のアーティストさんとのコラボレーションにはどういう意味があるか。
などなど。これ以外にも挙げれば色々ありますが、取り敢えずこれだけ。
一つ一つについて、あまり長くなり過ぎない範囲で書けるだけ書いていってみようと思います。
【自分にとって表現とは何なのか。】
『ちひろdeアート』の告知分にも書きましたが、僕は表現とは自分らしく生きることだと思っています。
これです。「【開催します】 チヒロブルース作品展 『ちひろdeアート』 (12/23~29、ちず屋の2階)」
で、終わってみて、これは大体間違っていなかったように思います。
と言うのも、イベントの準備や開催期間は忙しかったし、悩むこと、不安になることはたくさんあったんですが、それを苦痛とは全く感じなかったんです。
これはつまり、自分が自分らしくいられたからだと思います。言い方を変えれば自分に嘘をつく必要がなかったからだとも言えます。
で、自分の人生を振り返ってみると生きてるのがつらくなる時って、大体、自分らしくいられない時、嘘をつかないといけない時なんじゃないかって思えてきたんです。
自分らしく生きていられることは、とても健康的なことだし、そうやって生きてる人に対しては、悪く思う人ってあんまりいないと思うし、仮にいたとしても大して気にならないと思うんですよね。
だから、そうやって自分が自分らしく生きていくために、必要な表現があると思った時は、どんどんやっていった方がいいと思うんですよ。
表現っていうのはアートとかの他にも人と話したり気持ちを伝えたりすることなども含めて生きる上で色々あると思うんですけど。
それが今回の僕にとっては『ちひろdeアート』というイベントに集約されていたんじゃないかと。
あれ、なんかいきなり長々書いて結論っぽいとこまで書いちゃったみたいになってますが、細かい内容については、これ以降の内容と重複しちゃうんで……次に進みましょう。
【自分が本当に好きなことは何なのか。】
「ちひろdeアート」では「絵」「小説」「朗読」「コント」などを行いました。
どれも僕の好きなことだし、やってみてやっぱり好きだなと思いました。
今思えば、僕は小さい頃から読書とか絵を描いたり見たりすることとか、あとお笑いとか好きだったし、そういう僕のすごく根本的な部分で動けたのかなって思います。
で、話はちょっと変わるんですけど、ちょっと思い出したことあるんで書きますね。
僕は小さい頃は絵が好きだったんですけど、中学だか高校くらいの時期にまったく描かなくなってるんです。
何でかって言うと、中高生くらいの時期に僕の周りで絵を描いてる人って、二種類いたんですよ。ガチで上手い人と、萌え絵に向かう人。前者は美術部とかで真面目に頑張ってて、後者は漫画とか描いてるわけです。
今思えば両方に憧れはあるんですけど、今も昔も僕はどっちのタイプでもないんですよね。上手くないし、萌え絵も描けないし。だから、絵を描かなくなっていったんです。
でもそれって、僕が絵を描くという行為を、決して嫌いになったわけじゃなくて、ただ人と違うことをすることに対する恐怖があったんですよね。特に中高生の人間関係ってそういうのシビアじゃないですか。無意識でそれを感じていたんだと思います。
で、「あれ、もしかして俺って絵を描くの好だったんじゃなかったっけ?」って気付いたのは、それから十年近く経過した、大学卒業した後です。松本でBLUESのメンバーとファミレスで会議中にノートに落書きしてた時かな。あと牛ちゃんに会った時とか。
落書きとは言え、再び絵を描いてみようってなったのは、松本から新潟に帰るくらいの時期だった気がします。好きなことやればいいんじゃん!って。
その後で、「時間をかけて頑張ればそこそこ上手い絵が描ける」って気付いて、楽しくなってきたのはそれからです。
やっぱり、好きなものを描くのが大事ですよね。本当、大人になって自分が好きな絵を描く楽しさに気付けて良かった!大人って素晴らしい!
【好きな表現でイベントを行うとはどういうことか。】
さっきも書いたように、好きな表現活動をすることは、とても健康的だし、気持ちもとても楽だということに気付きました。
で、それをイベントとして行ったらどうなったかって言うと、うん、なんか、スゲー良かったです(笑)。
多分、僕がやることに対して、それを好きになる人、興味を持たない人、嫌いな人がいて、それはそういうものだと思うんです。だって、僕とは全然関係ない、その人の中にある好みの問題ですから。
でも、好きなことをやってると、仮に興味を持ってもらえなかったり嫌われたりすることがあったとしても、そういうのが、どんどん気にならなくなっていく。何故なら楽しいからです!
心から楽しんでいる時は、人から受けるネガティヴな印象に左右されなくなってきます。そして自分の表現を好きになってくれた人とは、今まで以上に仲良くなれます。
だって、あんなに人が来てくれるとは正直思わなかったし、あと原画販売ね、あんなに売れるとは思わなかったです(笑)。
そういう思いがけないラッキーポイントも含めて、やっぱり、イベントやる時は好きな表現でやらないと、やる意味がないと思います。
逆に、「あ、今これ好きじゃないな」って思ったら、ぱっとやめちゃっていいと思うんです。そんで好きになったらまたやればいいことですから。
【自分がイベントを主催するとはどういうことか。】
はい、出ました!一番みんなが心配したであろう部分!チヒロ大丈夫なん?ってやつ。
実際、結構ヤバかったです!正直ダメだった部分もあります。
例えば、情報をもっと早く告知しろよとか(そんなんだから「訳が分からないと思って来てみたけど、もっと訳が分からなくなった」とか言われちゃうんだよ!)、ゲストにはもっと早く声をかけろとか(一週間前はさすがに!)、ステージの練習ちゃんとしとけとか(やっぱりゲネは必要だ!)。
すったもんだありましたけど(微妙に懐かしい表現だ!)、3日目あたりからは持ち直して、最終的には上手く行きました。
じゃあ、最初の2日目までは無駄だったのかっていうと全然そうじゃないんです!何度も言うようにこれ実験企画だからね!寧ろ、この上手く行ってない時期こそが重要だと思います。
そもそも、この「ちひろdeアート」を企画しようと思い立って、取り合えずちず屋の二階を一週間押さえたものの、何を準備したらいいかサッパリ分かりませんでした。
必要なものは何か、料金設定、宣伝方法、こういう時に誰を頼ればいいのか、などなど、文字通り手も足も出ない状態でした。
でも、手も足も出ないなりに行き当たりばったりで動いてみると、最初は上手くいかないんですが、動いているうちに、意外と発見があったり、自分の中から思いがけないアイディアが生まれたりしました。
特に、公式ブログを開設したり、チラシをデザインして印刷したりと、具体的に目に見える成果を上げていくことで、少しずつ視界がクリアに、気持ちが軽くなってきるのを感じました。
あと、マジで手も足も出ない時に「助けて」って言えば、案外優しい人が助けてくれたりするものです!これからも頼れる人には恥ずかしげもなくどんどん頼ろうと思います。余計なプライドは要らないと思います。
で、ここで得た体験っていうのは、必ず次に自分が行動を起こす時に、必ず活きると思うんです。もっと言うと、今回の体験が自分の中に一つの基準となるんです。「何から考えればいいか分からない」状態が「何から考えていこうかな」になっていく。
で、重要なのは、そういう失敗を含む貴重な体験をして、そこから学んでいけるのって、主催者の特権だと思うんですよ。
「何か分かんないけど取り敢えずこれやってみた!」ってことが自由に出来るわけです!主催者は!失敗しても自分が困るだけだって思うと逆に楽ですよね。
【イベントを主催するにあたって必要なことは何か。】
これはもう、本当にさっき書いた通りのことです。
取り敢えずやってみる!で、良くも悪くも体験したことを思い返して、次に繋げていく!これに尽きると思います。
そのためには、こうやって記録を残すことも、かなり大事だと思います。
これに関して、また話がそれるんですけど、思い出したこと書いていきます。
大学4年生の時、僕は一番精神的にヤバかった時期なんで、就活どころか通学も出来なかった時期があって、卒論が全然書けなかったんですよね。
その時は、家族とか大学の保健機関とか研究室の教授とかにとにかく頼りまくって、なんとか卒業したんですが、その時に教授から言われた言葉が印象に残っています。
「全部を完璧にこなそうと思わなくていいから、何か一つでいいからやりなさい。そうすれば次に何が出来るかが見えて来る」みたいなこと言葉を、教授からいただいたんです。
大事なことはこの言葉に集約されてましたね!ありがとうございます教授!
【ゲストや他のアーティストさんとのコラボレーションにはどういう意味があるか。】
今回の「ちひろdeアート」では、特別ゲストにふくおかかつひこさん、さくらもみぢさん、じゅりあん、ステージのゲストに倉島憲さん、加藤大輔さん、里村亮さん、荒井ちひろさん、にご協力いただいました。皆さん、ありがとうございます。
こうして、色々な形で、色々な人達とコラボしてみて気付いたことがあります。
それは、コラボレーションは、その人を知るための絶好の機会だということです。
コラボレーションには、イベントの共催、演劇での共演、対バン、対談、などなど、色んな方法があると思いますが、コラボレーションによって、相手のいい部分、同時に悪いも、たくさん発見することがあると思います。
そんな時、慣れ合ったり、執拗に褒め合ったり、逆に悪口を言い合ったりするのではなく、長所、短所の両方を含めて、お互いの考え、表現を、冷静に見つめ合うという行為が絶対に必要だと思います。
それは同時に、自分も相手から見られていると認識することでもあり、自分の言動を客観的に見つめるきっかけにもなります。
特に、お互いが表現者、アーティストであった場合は、それは本当に重要になってくると思います。
何故なら、表現には正解がないからです。いい方を変えれば全てが正解とも言える。人によって見え方が違ってくるものであり、それぞれに価値があるものだと思うからです。お互いを正直に評価し合うことに意味がある。
まあ、意見が衝突したりすることはあるでしょう。でも、それは相手の意見を聞いているから起きることです。無視したり相手を否定していたら絶対に起こらないことだし、それよりずっと価値があると思います。
それって、大袈裟に言えば世界平和だと思うんです。どんな考え方の人間でもこの世界に生きていていいし、そういう人間同士が争うのではなく冷静にお互いを見つめ合うことこそが、僕の考える正解平和です。
なんかかなり話が飛躍しましたが、要するに表現活動っていうのは、そういう大きな物事を考えるきっかけにもなるような価値のある行為だと僕は考えているということです。芸術や表現に対して、僕はかなり前向きです。
考えてみたら、こういうことって知らず知らずに今までもやってきたんですよね。BLUESで過ごした体験なんてまさにこれだし、劇団@nDANTEのイシケンがやろうとしてることにも通じると思うし、NIIGATA BLUESだって僕がもっつぁんと一樹さんと内藤くんが気になって始めたようなところがありますから。
とにかく、コラボレーションは色んな人の人間性、アート性などを知る絶好を機会だし、それはすごく価値があることだし、刺激ももらえる。コラボレーションした人だけの特権です。
何はともあれ、ゲストの皆さん、本当にありがとうございました!
ひとまず、こんな感じです!
なんだか、当たり前のことばかり書いてしまいましたが、それを体験実際に体験できたことは僕の人生にとってとても大事なことだと思うので、本当にやれて良かったと思います。
そして、この企画に協力していただいたりお越しいただいたり賛同していただいたりネタにしていただいた皆様、心から感謝です。本当にありがとうございます。
感謝と言えば、このブログを書きながら、さらに書きたいことが出てきてしまったのですが、それも書いちゃうと長くなるので、一先ずここで終わろうと思います。
もし続きを書くとしたら、それは特別編として書いて行きます。
てか、えー、まだ続くのかよ、マジかよ!
いままでありがとうございました!
チヒロブルースの次の更新をお楽しみに!
「ちひろdeアート」のアーカイブは、カテゴリ「ちひろdeアート」からご覧ください。
「ちひろdeアート」に対する説明は、「【開催します】 チヒロブルース作品展 『ちひろdeアート』 (12/23~29、ちず屋の2階)」をご覧ください。
「ちひろdeアート」の詳細な情報は、「ちひろdeアート」公式ブログからご覧ください。
7日間の出来事をアーカイブとして記録し、さらにその結果、考察をまとめていく作業も、ついにこの記事を以て最後です!
これまでのアーカイブは、「ちひろdeアート」というカテゴリから見ることが出来ます。
準備、開催、そしてアーカイブと、果てしなく続くかに見えた「ちひろdeアート」もこれで最後です!はりきってどうぞ!
『まとめ。ちひろdeアートをやれて良かったこと。』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/82/cad3e90905c81e5afceaca6a90525696.jpg)
まず、『ちひろdeアート』が成功だと思うのは、変な言い方ですが、7日間のイベントを無事に終えることが出来たこと、それ自体です。
何度も言うように、これは僕の実験企画として始まったものであり、実験というものは失敗することもあり得たわけです。
失敗すること、つまり、途中で頓挫したり中止になる可能性も踏まえた上での企画でした。
一応言っておきますが、もしイベントが失敗したとしても、そういう結果が出たって思えばいいわけですから完全にマイナスになることはないんですけどね。何しろ実験ですから。(まあ、かなり落ち込んでたとは思いますが…(笑))
ですが、無事に7日間のイベントを終えることが出来た。この時点でもう相当プラスの結果です。
さらに黒字だったわけですから、もう万々歳というものです!最高ですよ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/0a/39e3f53eabb244424f892941408f2713.jpg)
では、僕は具体的にどんな実験をしたのか、について細かく注目していこうと思います。
振り返ってみると、この7日間(準備期間を含めればもっと)でいくつもの実験を同時並行で行っていたきがします。
・自分にとって表現とは何なのか。
・自分が本当に好きなことは何なのか。
・好きな表現でイベントを行うとはどういうことか。
・自分がイベントを主催するとはどういうことか。
・イベントを主催するにあたって必要なことは何か。
・ゲストや他のアーティストさんとのコラボレーションにはどういう意味があるか。
などなど。これ以外にも挙げれば色々ありますが、取り敢えずこれだけ。
一つ一つについて、あまり長くなり過ぎない範囲で書けるだけ書いていってみようと思います。
【自分にとって表現とは何なのか。】
『ちひろdeアート』の告知分にも書きましたが、僕は表現とは自分らしく生きることだと思っています。
これです。「【開催します】 チヒロブルース作品展 『ちひろdeアート』 (12/23~29、ちず屋の2階)」
で、終わってみて、これは大体間違っていなかったように思います。
と言うのも、イベントの準備や開催期間は忙しかったし、悩むこと、不安になることはたくさんあったんですが、それを苦痛とは全く感じなかったんです。
これはつまり、自分が自分らしくいられたからだと思います。言い方を変えれば自分に嘘をつく必要がなかったからだとも言えます。
で、自分の人生を振り返ってみると生きてるのがつらくなる時って、大体、自分らしくいられない時、嘘をつかないといけない時なんじゃないかって思えてきたんです。
自分らしく生きていられることは、とても健康的なことだし、そうやって生きてる人に対しては、悪く思う人ってあんまりいないと思うし、仮にいたとしても大して気にならないと思うんですよね。
だから、そうやって自分が自分らしく生きていくために、必要な表現があると思った時は、どんどんやっていった方がいいと思うんですよ。
表現っていうのはアートとかの他にも人と話したり気持ちを伝えたりすることなども含めて生きる上で色々あると思うんですけど。
それが今回の僕にとっては『ちひろdeアート』というイベントに集約されていたんじゃないかと。
あれ、なんかいきなり長々書いて結論っぽいとこまで書いちゃったみたいになってますが、細かい内容については、これ以降の内容と重複しちゃうんで……次に進みましょう。
【自分が本当に好きなことは何なのか。】
「ちひろdeアート」では「絵」「小説」「朗読」「コント」などを行いました。
どれも僕の好きなことだし、やってみてやっぱり好きだなと思いました。
今思えば、僕は小さい頃から読書とか絵を描いたり見たりすることとか、あとお笑いとか好きだったし、そういう僕のすごく根本的な部分で動けたのかなって思います。
で、話はちょっと変わるんですけど、ちょっと思い出したことあるんで書きますね。
僕は小さい頃は絵が好きだったんですけど、中学だか高校くらいの時期にまったく描かなくなってるんです。
何でかって言うと、中高生くらいの時期に僕の周りで絵を描いてる人って、二種類いたんですよ。ガチで上手い人と、萌え絵に向かう人。前者は美術部とかで真面目に頑張ってて、後者は漫画とか描いてるわけです。
今思えば両方に憧れはあるんですけど、今も昔も僕はどっちのタイプでもないんですよね。上手くないし、萌え絵も描けないし。だから、絵を描かなくなっていったんです。
でもそれって、僕が絵を描くという行為を、決して嫌いになったわけじゃなくて、ただ人と違うことをすることに対する恐怖があったんですよね。特に中高生の人間関係ってそういうのシビアじゃないですか。無意識でそれを感じていたんだと思います。
で、「あれ、もしかして俺って絵を描くの好だったんじゃなかったっけ?」って気付いたのは、それから十年近く経過した、大学卒業した後です。松本でBLUESのメンバーとファミレスで会議中にノートに落書きしてた時かな。あと牛ちゃんに会った時とか。
落書きとは言え、再び絵を描いてみようってなったのは、松本から新潟に帰るくらいの時期だった気がします。好きなことやればいいんじゃん!って。
その後で、「時間をかけて頑張ればそこそこ上手い絵が描ける」って気付いて、楽しくなってきたのはそれからです。
やっぱり、好きなものを描くのが大事ですよね。本当、大人になって自分が好きな絵を描く楽しさに気付けて良かった!大人って素晴らしい!
【好きな表現でイベントを行うとはどういうことか。】
さっきも書いたように、好きな表現活動をすることは、とても健康的だし、気持ちもとても楽だということに気付きました。
で、それをイベントとして行ったらどうなったかって言うと、うん、なんか、スゲー良かったです(笑)。
多分、僕がやることに対して、それを好きになる人、興味を持たない人、嫌いな人がいて、それはそういうものだと思うんです。だって、僕とは全然関係ない、その人の中にある好みの問題ですから。
でも、好きなことをやってると、仮に興味を持ってもらえなかったり嫌われたりすることがあったとしても、そういうのが、どんどん気にならなくなっていく。何故なら楽しいからです!
心から楽しんでいる時は、人から受けるネガティヴな印象に左右されなくなってきます。そして自分の表現を好きになってくれた人とは、今まで以上に仲良くなれます。
だって、あんなに人が来てくれるとは正直思わなかったし、あと原画販売ね、あんなに売れるとは思わなかったです(笑)。
そういう思いがけないラッキーポイントも含めて、やっぱり、イベントやる時は好きな表現でやらないと、やる意味がないと思います。
逆に、「あ、今これ好きじゃないな」って思ったら、ぱっとやめちゃっていいと思うんです。そんで好きになったらまたやればいいことですから。
【自分がイベントを主催するとはどういうことか。】
はい、出ました!一番みんなが心配したであろう部分!チヒロ大丈夫なん?ってやつ。
実際、結構ヤバかったです!正直ダメだった部分もあります。
例えば、情報をもっと早く告知しろよとか(そんなんだから「訳が分からないと思って来てみたけど、もっと訳が分からなくなった」とか言われちゃうんだよ!)、ゲストにはもっと早く声をかけろとか(一週間前はさすがに!)、ステージの練習ちゃんとしとけとか(やっぱりゲネは必要だ!)。
すったもんだありましたけど(微妙に懐かしい表現だ!)、3日目あたりからは持ち直して、最終的には上手く行きました。
じゃあ、最初の2日目までは無駄だったのかっていうと全然そうじゃないんです!何度も言うようにこれ実験企画だからね!寧ろ、この上手く行ってない時期こそが重要だと思います。
そもそも、この「ちひろdeアート」を企画しようと思い立って、取り合えずちず屋の二階を一週間押さえたものの、何を準備したらいいかサッパリ分かりませんでした。
必要なものは何か、料金設定、宣伝方法、こういう時に誰を頼ればいいのか、などなど、文字通り手も足も出ない状態でした。
でも、手も足も出ないなりに行き当たりばったりで動いてみると、最初は上手くいかないんですが、動いているうちに、意外と発見があったり、自分の中から思いがけないアイディアが生まれたりしました。
特に、公式ブログを開設したり、チラシをデザインして印刷したりと、具体的に目に見える成果を上げていくことで、少しずつ視界がクリアに、気持ちが軽くなってきるのを感じました。
あと、マジで手も足も出ない時に「助けて」って言えば、案外優しい人が助けてくれたりするものです!これからも頼れる人には恥ずかしげもなくどんどん頼ろうと思います。余計なプライドは要らないと思います。
で、ここで得た体験っていうのは、必ず次に自分が行動を起こす時に、必ず活きると思うんです。もっと言うと、今回の体験が自分の中に一つの基準となるんです。「何から考えればいいか分からない」状態が「何から考えていこうかな」になっていく。
で、重要なのは、そういう失敗を含む貴重な体験をして、そこから学んでいけるのって、主催者の特権だと思うんですよ。
「何か分かんないけど取り敢えずこれやってみた!」ってことが自由に出来るわけです!主催者は!失敗しても自分が困るだけだって思うと逆に楽ですよね。
【イベントを主催するにあたって必要なことは何か。】
これはもう、本当にさっき書いた通りのことです。
取り敢えずやってみる!で、良くも悪くも体験したことを思い返して、次に繋げていく!これに尽きると思います。
そのためには、こうやって記録を残すことも、かなり大事だと思います。
これに関して、また話がそれるんですけど、思い出したこと書いていきます。
大学4年生の時、僕は一番精神的にヤバかった時期なんで、就活どころか通学も出来なかった時期があって、卒論が全然書けなかったんですよね。
その時は、家族とか大学の保健機関とか研究室の教授とかにとにかく頼りまくって、なんとか卒業したんですが、その時に教授から言われた言葉が印象に残っています。
「全部を完璧にこなそうと思わなくていいから、何か一つでいいからやりなさい。そうすれば次に何が出来るかが見えて来る」みたいなこと言葉を、教授からいただいたんです。
大事なことはこの言葉に集約されてましたね!ありがとうございます教授!
【ゲストや他のアーティストさんとのコラボレーションにはどういう意味があるか。】
今回の「ちひろdeアート」では、特別ゲストにふくおかかつひこさん、さくらもみぢさん、じゅりあん、ステージのゲストに倉島憲さん、加藤大輔さん、里村亮さん、荒井ちひろさん、にご協力いただいました。皆さん、ありがとうございます。
こうして、色々な形で、色々な人達とコラボしてみて気付いたことがあります。
それは、コラボレーションは、その人を知るための絶好の機会だということです。
コラボレーションには、イベントの共催、演劇での共演、対バン、対談、などなど、色んな方法があると思いますが、コラボレーションによって、相手のいい部分、同時に悪いも、たくさん発見することがあると思います。
そんな時、慣れ合ったり、執拗に褒め合ったり、逆に悪口を言い合ったりするのではなく、長所、短所の両方を含めて、お互いの考え、表現を、冷静に見つめ合うという行為が絶対に必要だと思います。
それは同時に、自分も相手から見られていると認識することでもあり、自分の言動を客観的に見つめるきっかけにもなります。
特に、お互いが表現者、アーティストであった場合は、それは本当に重要になってくると思います。
何故なら、表現には正解がないからです。いい方を変えれば全てが正解とも言える。人によって見え方が違ってくるものであり、それぞれに価値があるものだと思うからです。お互いを正直に評価し合うことに意味がある。
まあ、意見が衝突したりすることはあるでしょう。でも、それは相手の意見を聞いているから起きることです。無視したり相手を否定していたら絶対に起こらないことだし、それよりずっと価値があると思います。
それって、大袈裟に言えば世界平和だと思うんです。どんな考え方の人間でもこの世界に生きていていいし、そういう人間同士が争うのではなく冷静にお互いを見つめ合うことこそが、僕の考える正解平和です。
なんかかなり話が飛躍しましたが、要するに表現活動っていうのは、そういう大きな物事を考えるきっかけにもなるような価値のある行為だと僕は考えているということです。芸術や表現に対して、僕はかなり前向きです。
考えてみたら、こういうことって知らず知らずに今までもやってきたんですよね。BLUESで過ごした体験なんてまさにこれだし、劇団@nDANTEのイシケンがやろうとしてることにも通じると思うし、NIIGATA BLUESだって僕がもっつぁんと一樹さんと内藤くんが気になって始めたようなところがありますから。
とにかく、コラボレーションは色んな人の人間性、アート性などを知る絶好を機会だし、それはすごく価値があることだし、刺激ももらえる。コラボレーションした人だけの特権です。
何はともあれ、ゲストの皆さん、本当にありがとうございました!
ひとまず、こんな感じです!
なんだか、当たり前のことばかり書いてしまいましたが、それを体験実際に体験できたことは僕の人生にとってとても大事なことだと思うので、本当にやれて良かったと思います。
そして、この企画に協力していただいたりお越しいただいたり賛同していただいたりネタにしていただいた皆様、心から感謝です。本当にありがとうございます。
感謝と言えば、このブログを書きながら、さらに書きたいことが出てきてしまったのですが、それも書いちゃうと長くなるので、一先ずここで終わろうと思います。
もし続きを書くとしたら、それは特別編として書いて行きます。
てか、えー、まだ続くのかよ、マジかよ!
いままでありがとうございました!
チヒロブルースの次の更新をお楽しみに!
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「ちひろdeアート」に対する説明は、「【開催します】 チヒロブルース作品展 『ちひろdeアート』 (12/23~29、ちず屋の2階)」をご覧ください。
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