2022年も終わるということで、一年間で見てきた映画のベスト10を発表していきます!
その前に、2022年に観た映画一覧を発表!
1月
欲しがり奈々ちゃん 〜ひとくち、ちょうだい〜
扉を閉めた女教師
雨とあなたの物語
私はいったい、何と闘っているのか
ジャズ・ロフト
ただ悪より救いたまえ
生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事
夜明け前のうた 消された沖縄の障害者
オキナワ サントス
サンマデモクラシー
アイダよ、何処へ?
成れの果て
こんにちは、私のお母さん
明け方の若者たち
〈主婦〉の学校
ポプラン
決戦は日曜日
素晴らしき、きのこの世界
アミューズメント・パーク
花椒の味
草の響き
ユンヒへ
短篇集 さりゆくもの
夢幻紳士 人形地獄
湖底の空
GUNDA グンダ
2月
ジギー・スターダスト(特別上映)
シークレット・マツシタ 怨霊屋敷
トムボーイ
グレート・インディアン・キッチン
MONOS 猿と呼ばれし者たち
さがす
CHAIN
真夜中乙女戦争
香川1区
フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
ヴォイス・オブ・ラブ
Pure Japanese
西成ゴローの四億円
西成ゴローの四億円 死闘篇
私は白鳥
片袖の魚
コーダ あいのうた
ノイズ
POP!
3月
ちょっと思い出しただけ
大怪獣のあとしまつ
悠久よりの愛 脱ダム新時代
食の安全を守る人々
偽りの隣人 ある諜報員の告白
ライフ・ウィズ・ミュージック
のさりの島
選ばなかったみち
牛首村
夢の涯てまでも
茲山魚譜 チャサンオボ
愛なのに
猫は逃げた
ウエスト・サイド・ストーリー
ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ
トラベラー(そしてキアロスタミはつづく)
友だちのうちはどこ?(そしてキアロスタミはつづく)
ホームワーク(そしてキアロスタミはつづく)
そして人生はつづく(そしてキアロスタミはつづく)
オリーブの林を抜けて(そしてキアロスタミはつづく)
桜桃の味(そしてキアロスタミはつづく)
風が吹くまま(そしてキアロスタミはつづく)
4月
エッシャー通りの赤いポスト
パーフェクト・ノーマル・ファミリー
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(特別上映)
パワー・オブ・ザ・ドッグ
林檎とポラロイド
モンク
モンク・イン・ヨーロッパ
春原さんのうた
マイライフ、ママライフ
アクターズ・ショート・フィルム2
ナイトメア・アリー
国境の夜想曲
ほうきに願いを
息子のままで、女子になる
白骨街道 ACT1+僕の帰る場所
声もなく
犬ころたちの唄
夕方のおともだち
やがて海へと届く
ベルファスト
アネット
スパークス・ブラザーズ
女子高生に殺されたい
テレビで会えない芸人
5月
余命10年
SING/シング: ネクストステージ
Ribbon
ボストン市庁舎
水俣曼荼羅
ハッチング-孵化-
カモンカモン
N号棟
TITANE/チタン
ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~
チェルノブイリ1986
戦慄せしめよ
帆花
ドント・ルック・アップ
ホリック xxxHOLiC
ドンバス
6月
マイ・ニューヨーク・ダイアリー
麻希のいる世界
パリ13区
オードリー・ヘプバーン
ハケンアニメ!
バブル
ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス
ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ
きさらぎ駅
シン・ウルトラマン
誰かの花
英雄の証明
東京2020オリンピック SIDE:A
BiSH Presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN Rock 'n' Roll
ニトラム NITRAM
大河への道
太陽とボレロ
犬王
死刑にいたる病
FLEE フリー
わたし達はおとな
ひかりを探して
フタリノセカイ
MEMORIA メモリア
7月
恋は光
リング・ワンダリング
はい、泳げません
リンダ・ロンシュタット
夫とちょっと離れて島暮らし
妖怪シェアハウス
神は見返りを求める
メタモルフォーゼの縁側
東京オリンピック2020 SIDE-B
ガガーリン
リコリス・ピザ
三姉妹
モガディシュ
ビリーバーズ
ベイビー・ブローカー
PLAN75
彼女はひとり
スージーQ
歌と羊と羊飼い
8月
夢見る小学校
キャメラを止めるな
ニューオーダー
ソー ラブ&サンダー
ゴーストブック おばけずかん
かば
君を想いバスに乗る
スープとイデオロギー
ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(特集上映)
ザ・クレイジーズ(特集上映)
マーティン 呪われた吸血少年(特集上映)
こどもかいぎ
わたしは最悪。
コンビニエンス・ストーリー
女神の継承
牛久
辻占恋慕
愛国と教育
ショーシャンクの空に(特別上映)
バイオレンスアクション
9月
グリーンバレット
ハウ
霧幻鉄道 只見線を300日撮り続ける男
ZAPPA
ボイリング・ポイント 沸騰
Zola ゾラ
それからどしたいっ!「阿賀に生きる」その後
スーパー戦闘 純烈ジャー 追い焚き☆御免
サバカン SABAKAN
ぜんぶ、ボクのせい
1640日の家族
劇場版おうちでキャノンボール2020
TANG
地下室のヘンな穴
NOPE
さかなのこ
杜人
REVOLUTION + 1
この子は邪悪
異動辞令は音楽隊!
10月
ゆめパのじかん
パンダコパンダ(特別上映)
雨を告げる漂流団地
激怒
スーパー30 アーナンド先生の授業
プアン 友だちと呼ばせて
川っぺりムコリッタ
LAMB ラム
犬も食わねどチャーリーは笑う
四畳半タイムマシンブルース
発酵する民
ドロステのはてで僕ら(特別上映)
夜明けまでバス停で
マイ・ブロークン・マリコ
私のはなし 部落のはなし
"それ"がいる森
百花
なん・なんだ
百年と希望
11月
向田理髪店
L.A.コールドケース
千夜、一夜
アイ・アムまきもと
秘密の森の、その向こう
ぼくらのよあけ
もっと超越した所へ。
RRR
シャイニー・シュリンプス
スペンサー ダイアナの決意
東京公園(特集上映)
エコー・ザ・キャニオン
MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない
Helpless(特集上映)
サッド ヴァケイション(特集上映)
共喰い(特集上映)
EUREKA ユリイカ(特集上映)
カメの甲羅はあばら骨
天間荘の三姉妹
貞子DX
荒野に希望の灯をともす
アザー・ミュージック
左様なら今晩は
犯罪都市 THE ROUNDUP
わたしのお母さん
窓辺にて
キングコング対ゴジラ(特別上映)
カラダ探し
桜色の風が咲く
ドント・ウォーリー・ダーリン
12月
アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台
恋する惑星(特集上映)
天使の涙(特集上映)
ブエノスアイレス(特集上映)
恋空(特別上映)
ほとぼりメルトサウンズ
あちらにいる鬼
メイヘムガールズ
土を喰らう十二カ月
ザリガニの鳴くところ
ランディ・ローズ
こちらあみ子
ジョン・レノン 音楽で世界を変えた世界の真実
裸のムラ
すずめの戸締まり
勝手にしやがれ(特集上映)
まっぱだか
空の大怪獣ラドン(特別上映)
いやー、たくさん観てきましたね!
というわけで、発表していきます!
2022年映画ベスト10
①Ribbon
②フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
③こちらあみ子
④四畳半タイムマシンブルース
⑤辻占恋慕
⑥決戦は日曜日
⑦夜明けまでバス停で
⑧貞子DX
⑨MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない
⑩犬王
監督賞 城定秀夫監督
男優賞 ムロツヨシ
女優賞 のん
特別賞 辻凪子と大森くみ子の第1回活弁公演「ジャムの月世界活弁旅行」
以下、感想。
第1位「Ribbon」
美大生の主人公が緊急事態宣言下の不自由の中で自分自身に苦悩し家族や友人と衝突しつつもやがて自分の道を見付けていく物語は、コロナ禍を生きるすべての人、すべての表現者への応援歌。自ら企画、監督、主演を務めたのんさんのポジティブに時代に抗うロックな想いを受け取りました。
第2位「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」
歴史ある雑誌が廃刊になる編集部、その最後の雑誌の内容を映画化するという面白い映画。どの記事にも記者の強い想いが入り込み意外な展開に。人の想いを世の中に届ける価値と楽しさが伝わりました。記事を読むようなテンポのいい話運び、挿絵のような映像も面白い。
第3位「こちらあみ子」
落ち着きがなく時に家族や友人を戸惑わせるあみ子。彼女は学校でいじめられても家族に不幸があっても自分らしさを曲げずに生きている。僕自信あみ子みたいな子供だったのであらゆる場面が他人事とは思えず、自分らしく生きていこうと思えた。あみ子は僕の中にも生きています。
第4位「四畳半タイムマシンブルース」
「四畳半神話体系」のバカ学生達の世界に「サマー・タイムマシンブルース」のタイムマシンが登場。昨日と今日を行ったり来たりの緻密に作り込まれた時間旅行の物語。すべての時間の出来事は運命づけられていたとしても、その中で必死に生きるからこそ運命は決まるのだ。遠回りに思えた今までのすべての自分の時間も愛したくなりました。
第5位「辻占恋慕」
歌手とマネージャーの失敗ばかりの二人三脚。売れなくても衝突しても不器用にもがき続ける2人は他人事とは思えず、映画を見終わっても「あいつらだって頑張ってるんだ、カッコ悪くても自分も頑張ろう」と勇気づけられています。早織さんと大野監督の映画への想いは物語の2人と重なります。
第6位「決戦は日曜日」
保守系議員の娘が出馬、非常識な行動で地方政治は混乱、しかし実は彼女より地方政治の方が腐っているのでは?と気付いた秘書は2人でわざと落選しようとするが事態は思い通りには進まず…今の政治を痛切にコミカルに風刺。笑ってる場合じゃない!やるしかない!と前向きなラストも良い。
第7位「夜明けまでバス停で」
コロナ禍で失業した女性がホームレスとなる物語で、日本の格差社会や差別、そして弱者への暴力などを浮き彫りに。やがて彼女は社会に抵抗を試みる。ホームレスの女性が殺害された実際の事件に基づく映画。映画は現実を変えられなくても現実を変えようとする力をくれる。
第8位「貞子DX」
ホラー映画の人気キャラ貞子だが、鈴木光司の原作小説に本来あった呪いの本質やそこに迫るサスペンス要素、希望と絶望の絶妙なバランスをここまで映画化したのは本作が初では。呪いと共存するしかない結末もコロナ禍に見るからこその現実感。まあギャグは滑っていたけど呪い描写が見事だったので。
第9位「MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」
いわゆるタイムループものなのだが、日本の会社を舞台に部下と上司の情報伝達や仕事の効率化とチームワークを武器にブラックなタイムループに立ち向かう今までにない面白さの感動作に。低予算ながら作り手のアイディアと遊び心が見事に炸裂。明日も頑張ろうと思える映画です。
第10位「犬王」
盲目の琵琶法師と奇形児の能楽師が、今まで語られなかった亡霊の声を聞いて新しい「平家物語」を作る。それをまるでQUEENのライブのように表現。死者の歴史を伝える「平家物語」を、社会の弱者の想いを伝えるロックとして表現したのが素晴らしい。その想いは現代へと語り伝えられるのだ。
ちひろBLUESが選ぶ2022年監督賞 城定秀夫監督
ピンク映画2部作「ほしがり奈々ちゃん~ひとくちちょうだい~」「扉を閉めた女教師」、今泉力哉脚本のピンク要素のある恋愛群像劇「愛なのに」、古屋兎丸原作のサイコサスペンス「女子高生に殺されたい」、山本直樹原作のカルト映画「ビリーバーズ」など。
人間の内側にある弱さや醜さにまっすぐ向き合った深みのある人物描写と、展開の面白さに引き込まれる完成度の高い物語が見事です。
ちひろBLUESが選ぶ2022年男優賞 ムロツヨシさん
「神は見返りを求める」の優しさが怒りに変わる切なさ、「川っぺりムコリッタ」の悲しい過去を抱えても飄々と生きる姿など、コメディ以外にも深みのある演技が魅力的な人です。
次点は、「死刑にいたる病」のサイコパスな殺人鬼と、「アイ・アムまきもと」の不器用ながらも優しい男という相反する人物を演じた阿部サダヲさんです。
ちひろBLUESが選ぶ2022年女優賞 のんさん
「Ribbon」でコロナ禍を生きる表現者を応援し、「さかなのこ」で男女の壁を越え、「天間荘の三姉妹」で死者と生者を温かく繋ぐ…ただ演技が上手いだけではなく、人の切実な想いを大切にできる人だと思います。
次点は「やがて海へと届く」で震災で失った親友を想い、「神は見返りを求める」で不器用故に嫌な奴になってしまうYouTuber、「犬も食わねどチャーリーは笑う」で夫への怒りの裏にある愛を演じた、岸井ゆきのさんです。
特別賞 辻凪子と大森くみ子の第1回活弁公演「ジャムの月世界活弁旅行」
何十年も前の映画がこんなに面白い!活弁でさらに何倍も面白い!と心の底から映画という文化に感動。こんなに映画を愛してる人がいるんだな…と嬉しかった。「I AM JAM ピザの惑星危機一髪」も楽しみです。
ちなみに、11位以下はこちら
⑪ドント・ルック・アップ
⑫グリーンバレット
⑬フタリノセカイ
⑭牛久
⑮荒野に希望の灯をともす
⑯神は見返りを求める
⑰天間荘の三姉妹
⑱アイ・アムまきもと
⑲サバカン SABAKAN
⑳かば
そして、せっかくなので、ワースト10も発表!
2022年映画ワースト10
⑩N号棟
⑨バブル
⑧BiSH Presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN Rock'n'Roll
⑦エッシャー通りの赤いポスト
⑥ゴーストブック おばけずかん
⑤"それ"がいる森
④大怪獣のあとしまつ
③ホリック xxxHOLiC
②真夜中乙女戦争
①バイオレンスアクション
以下、感想。
ワースト10位「N号棟」
心霊スポットと噂される団地を訪ねた学生達が謎の住人達のコミュニティと出会い、心霊現象や恐怖の儀式が…謎をあえて説明せず不気味さを表現したかったのだろうが、人物描写に深みがないからただの気持ち悪い後味の悪さだけが残る。「物語」をしっかり描かずに「考察型」とか言われても…
ワースト9位「バブル」
川村元気プロデューサーは異なるジャンルの才能の意外な組み合わせで「君の名は。」など新たな面白さを生み出す名手…なのだが時に失敗も。今作は絵は美しくアクションは迫力があり音楽もいいのに、肝心の物語から何も伝わってこない…あと、ウタって名前ワンピースと被ってんじゃないよ。
ワースト8位「BiSH Presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN Rock'n'Roll」
最初に言っておくとアユニ・D×エリザベス宮地、セントチヒロ・チッチ×行定勲の2作はマジで良かった。ただMV監督3人によるアイナ・ジ・エンド、ハシヤツメ・アツコ、リンリンの3作は何の面白さもなく、渡辺淳之介プロデューサー自ら監督したモモコグミカンパニーさんの作品に至ってはただただ下品で不快なだけ…真面目に演技してるメンバーが可哀想です。
ワースト7位「エッシャー通りの赤いポスト」
最初に言っておくと役者は全員良かった。自主映画制作を巡る群像劇も途中まではすごく面白い。ただ終盤、役者達が映画界の理不尽な権威に立ち向かう物語なのにその結末をちゃんと描かず滅茶苦茶になるだけで雑すぎるから何の感動もない。あとセクハラしてる園子温が映画への想いとか描いてるのムカつく。
ワースト6位「ゴーストブック おばけずかん」
異世界に迷い込んだ子供達がお化け達に立ち向かう試練に挑戦…という設定は面白いし実際面白いアイディアもあるのだが、もっとこうすれば面白くなるのに!があまりに多すぎる。山崎貴監督は映像表現の第一人者なのだからしつこい説明台詞に頼らずに映像による感動を。
ワースト5位「"それ"がいる森」
ホラー映画だと思ったら意外な敵が登場する映画で、その驚きで物語を盛り上げればいいのに序盤から“それ”の正体がネタバレし過ぎて何の驚きもないし何も盛り上がらない。要はとあるB級ジャンルホラー映画なんだけど、子供が死に過ぎて胸糞悪いのでB級映画としても素直に楽しめない。
ワースト4位「大怪獣のあとしまつ」
大怪獣の死体を巡る特撮なのだが登場人物の大半がコントみたいなふざけた演技だから物語を真面目に見る気がせずまったく楽しめない上にコメディとしても完成度が低くまったく笑えない。ただただ不真面目。空想の物語でも真剣に演じるからこそ伝わる切実なリアリティこそが特撮は大事なんだな…と気付かされた。オチも読めたよ。
ワースト3位「ホリック xxxHOLiC」
絢爛豪華な舞台と美男美女は一見目を引くが登場人物の行動や起こる出来事の背景を1つ1つしっかり描かないから何をしたいのかまったく伝わってこない。蜷川実花監督の「映え」的な美的センスが完全に裏目に出て何の中身もない映画に。人気漫画をここまでつまらなくするの凄いよ…
ワースト2位「真夜中乙女戦争」
世界を斜めから見下し絶望している中二病大学生が、世界を裏から牛耳る謎の男に惹かれるが、そんな奴の何がいいのか分からない。そしてその破壊衝動はやがて東京を破壊するテロに…ってそんなわけあるかい!唐突な展開が雑すぎて説得力ゼロ。せめて説得力のある物語を描いてくれ。冷笑系インフルエンサーに惹かれる中二病野郎しか楽しめないんじゃないですかこんな映画。
ワースト1位「バイオレンスアクション」
裏稼業は殺し屋バイトの女子大生の物語…なのだが登場人物や物語の設定が雑すぎて何故彼女が殺し屋なのか、どういう理由で誰と戦っているのかまったく分からず物語が一つも理解できない。ギャグもアクションもとにかくその場だけ面白そうなことをやればいいという浅はかさでとにかくダサくてまったく楽しめない。頼むから橋本環奈さんにちゃんと面白い映画の仕事を…
以上の結果になりました。
2022年は、友人とあえてつまらなそうな映画を観に行って盛り上がるというヤバイ遊びにハマってしまったので、ワースト10が下手したらベスト10以上に盛り上がってしまいましたが、それもまた映画の楽しさ!
2023年も面白い映画にたくさん出会えますように!
その前に、2022年に観た映画一覧を発表!
1月
欲しがり奈々ちゃん 〜ひとくち、ちょうだい〜
扉を閉めた女教師
雨とあなたの物語
私はいったい、何と闘っているのか
ジャズ・ロフト
ただ悪より救いたまえ
生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事
夜明け前のうた 消された沖縄の障害者
オキナワ サントス
サンマデモクラシー
アイダよ、何処へ?
成れの果て
こんにちは、私のお母さん
明け方の若者たち
〈主婦〉の学校
ポプラン
決戦は日曜日
素晴らしき、きのこの世界
アミューズメント・パーク
花椒の味
草の響き
ユンヒへ
短篇集 さりゆくもの
夢幻紳士 人形地獄
湖底の空
GUNDA グンダ
2月
ジギー・スターダスト(特別上映)
シークレット・マツシタ 怨霊屋敷
トムボーイ
グレート・インディアン・キッチン
MONOS 猿と呼ばれし者たち
さがす
CHAIN
真夜中乙女戦争
香川1区
フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
ヴォイス・オブ・ラブ
Pure Japanese
西成ゴローの四億円
西成ゴローの四億円 死闘篇
私は白鳥
片袖の魚
コーダ あいのうた
ノイズ
POP!
3月
ちょっと思い出しただけ
大怪獣のあとしまつ
悠久よりの愛 脱ダム新時代
食の安全を守る人々
偽りの隣人 ある諜報員の告白
ライフ・ウィズ・ミュージック
のさりの島
選ばなかったみち
牛首村
夢の涯てまでも
茲山魚譜 チャサンオボ
愛なのに
猫は逃げた
ウエスト・サイド・ストーリー
ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ
トラベラー(そしてキアロスタミはつづく)
友だちのうちはどこ?(そしてキアロスタミはつづく)
ホームワーク(そしてキアロスタミはつづく)
そして人生はつづく(そしてキアロスタミはつづく)
オリーブの林を抜けて(そしてキアロスタミはつづく)
桜桃の味(そしてキアロスタミはつづく)
風が吹くまま(そしてキアロスタミはつづく)
4月
エッシャー通りの赤いポスト
パーフェクト・ノーマル・ファミリー
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(特別上映)
パワー・オブ・ザ・ドッグ
林檎とポラロイド
モンク
モンク・イン・ヨーロッパ
春原さんのうた
マイライフ、ママライフ
アクターズ・ショート・フィルム2
ナイトメア・アリー
国境の夜想曲
ほうきに願いを
息子のままで、女子になる
白骨街道 ACT1+僕の帰る場所
声もなく
犬ころたちの唄
夕方のおともだち
やがて海へと届く
ベルファスト
アネット
スパークス・ブラザーズ
女子高生に殺されたい
テレビで会えない芸人
5月
余命10年
SING/シング: ネクストステージ
Ribbon
ボストン市庁舎
水俣曼荼羅
ハッチング-孵化-
カモンカモン
N号棟
TITANE/チタン
ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~
チェルノブイリ1986
戦慄せしめよ
帆花
ドント・ルック・アップ
ホリック xxxHOLiC
ドンバス
6月
マイ・ニューヨーク・ダイアリー
麻希のいる世界
パリ13区
オードリー・ヘプバーン
ハケンアニメ!
バブル
ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス
ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ
きさらぎ駅
シン・ウルトラマン
誰かの花
英雄の証明
東京2020オリンピック SIDE:A
BiSH Presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN Rock 'n' Roll
ニトラム NITRAM
大河への道
太陽とボレロ
犬王
死刑にいたる病
FLEE フリー
わたし達はおとな
ひかりを探して
フタリノセカイ
MEMORIA メモリア
7月
恋は光
リング・ワンダリング
はい、泳げません
リンダ・ロンシュタット
夫とちょっと離れて島暮らし
妖怪シェアハウス
神は見返りを求める
メタモルフォーゼの縁側
東京オリンピック2020 SIDE-B
ガガーリン
リコリス・ピザ
三姉妹
モガディシュ
ビリーバーズ
ベイビー・ブローカー
PLAN75
彼女はひとり
スージーQ
歌と羊と羊飼い
8月
夢見る小学校
キャメラを止めるな
ニューオーダー
ソー ラブ&サンダー
ゴーストブック おばけずかん
かば
君を想いバスに乗る
スープとイデオロギー
ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(特集上映)
ザ・クレイジーズ(特集上映)
マーティン 呪われた吸血少年(特集上映)
こどもかいぎ
わたしは最悪。
コンビニエンス・ストーリー
女神の継承
牛久
辻占恋慕
愛国と教育
ショーシャンクの空に(特別上映)
バイオレンスアクション
9月
グリーンバレット
ハウ
霧幻鉄道 只見線を300日撮り続ける男
ZAPPA
ボイリング・ポイント 沸騰
Zola ゾラ
それからどしたいっ!「阿賀に生きる」その後
スーパー戦闘 純烈ジャー 追い焚き☆御免
サバカン SABAKAN
ぜんぶ、ボクのせい
1640日の家族
劇場版おうちでキャノンボール2020
TANG
地下室のヘンな穴
NOPE
さかなのこ
杜人
REVOLUTION + 1
この子は邪悪
異動辞令は音楽隊!
10月
ゆめパのじかん
パンダコパンダ(特別上映)
雨を告げる漂流団地
激怒
スーパー30 アーナンド先生の授業
プアン 友だちと呼ばせて
川っぺりムコリッタ
LAMB ラム
犬も食わねどチャーリーは笑う
四畳半タイムマシンブルース
発酵する民
ドロステのはてで僕ら(特別上映)
夜明けまでバス停で
マイ・ブロークン・マリコ
私のはなし 部落のはなし
"それ"がいる森
百花
なん・なんだ
百年と希望
11月
向田理髪店
L.A.コールドケース
千夜、一夜
アイ・アムまきもと
秘密の森の、その向こう
ぼくらのよあけ
もっと超越した所へ。
RRR
シャイニー・シュリンプス
スペンサー ダイアナの決意
東京公園(特集上映)
エコー・ザ・キャニオン
MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない
Helpless(特集上映)
サッド ヴァケイション(特集上映)
共喰い(特集上映)
EUREKA ユリイカ(特集上映)
カメの甲羅はあばら骨
天間荘の三姉妹
貞子DX
荒野に希望の灯をともす
アザー・ミュージック
左様なら今晩は
犯罪都市 THE ROUNDUP
わたしのお母さん
窓辺にて
キングコング対ゴジラ(特別上映)
カラダ探し
桜色の風が咲く
ドント・ウォーリー・ダーリン
12月
アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台
恋する惑星(特集上映)
天使の涙(特集上映)
ブエノスアイレス(特集上映)
恋空(特別上映)
ほとぼりメルトサウンズ
あちらにいる鬼
メイヘムガールズ
土を喰らう十二カ月
ザリガニの鳴くところ
ランディ・ローズ
こちらあみ子
ジョン・レノン 音楽で世界を変えた世界の真実
裸のムラ
すずめの戸締まり
勝手にしやがれ(特集上映)
まっぱだか
空の大怪獣ラドン(特別上映)
いやー、たくさん観てきましたね!
というわけで、発表していきます!
2022年映画ベスト10
①Ribbon
②フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
③こちらあみ子
④四畳半タイムマシンブルース
⑤辻占恋慕
⑥決戦は日曜日
⑦夜明けまでバス停で
⑧貞子DX
⑨MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない
⑩犬王
監督賞 城定秀夫監督
男優賞 ムロツヨシ
女優賞 のん
特別賞 辻凪子と大森くみ子の第1回活弁公演「ジャムの月世界活弁旅行」
以下、感想。
第1位「Ribbon」
美大生の主人公が緊急事態宣言下の不自由の中で自分自身に苦悩し家族や友人と衝突しつつもやがて自分の道を見付けていく物語は、コロナ禍を生きるすべての人、すべての表現者への応援歌。自ら企画、監督、主演を務めたのんさんのポジティブに時代に抗うロックな想いを受け取りました。
第2位「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」
歴史ある雑誌が廃刊になる編集部、その最後の雑誌の内容を映画化するという面白い映画。どの記事にも記者の強い想いが入り込み意外な展開に。人の想いを世の中に届ける価値と楽しさが伝わりました。記事を読むようなテンポのいい話運び、挿絵のような映像も面白い。
第3位「こちらあみ子」
落ち着きがなく時に家族や友人を戸惑わせるあみ子。彼女は学校でいじめられても家族に不幸があっても自分らしさを曲げずに生きている。僕自信あみ子みたいな子供だったのであらゆる場面が他人事とは思えず、自分らしく生きていこうと思えた。あみ子は僕の中にも生きています。
第4位「四畳半タイムマシンブルース」
「四畳半神話体系」のバカ学生達の世界に「サマー・タイムマシンブルース」のタイムマシンが登場。昨日と今日を行ったり来たりの緻密に作り込まれた時間旅行の物語。すべての時間の出来事は運命づけられていたとしても、その中で必死に生きるからこそ運命は決まるのだ。遠回りに思えた今までのすべての自分の時間も愛したくなりました。
第5位「辻占恋慕」
歌手とマネージャーの失敗ばかりの二人三脚。売れなくても衝突しても不器用にもがき続ける2人は他人事とは思えず、映画を見終わっても「あいつらだって頑張ってるんだ、カッコ悪くても自分も頑張ろう」と勇気づけられています。早織さんと大野監督の映画への想いは物語の2人と重なります。
第6位「決戦は日曜日」
保守系議員の娘が出馬、非常識な行動で地方政治は混乱、しかし実は彼女より地方政治の方が腐っているのでは?と気付いた秘書は2人でわざと落選しようとするが事態は思い通りには進まず…今の政治を痛切にコミカルに風刺。笑ってる場合じゃない!やるしかない!と前向きなラストも良い。
第7位「夜明けまでバス停で」
コロナ禍で失業した女性がホームレスとなる物語で、日本の格差社会や差別、そして弱者への暴力などを浮き彫りに。やがて彼女は社会に抵抗を試みる。ホームレスの女性が殺害された実際の事件に基づく映画。映画は現実を変えられなくても現実を変えようとする力をくれる。
第8位「貞子DX」
ホラー映画の人気キャラ貞子だが、鈴木光司の原作小説に本来あった呪いの本質やそこに迫るサスペンス要素、希望と絶望の絶妙なバランスをここまで映画化したのは本作が初では。呪いと共存するしかない結末もコロナ禍に見るからこその現実感。まあギャグは滑っていたけど呪い描写が見事だったので。
第9位「MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」
いわゆるタイムループものなのだが、日本の会社を舞台に部下と上司の情報伝達や仕事の効率化とチームワークを武器にブラックなタイムループに立ち向かう今までにない面白さの感動作に。低予算ながら作り手のアイディアと遊び心が見事に炸裂。明日も頑張ろうと思える映画です。
第10位「犬王」
盲目の琵琶法師と奇形児の能楽師が、今まで語られなかった亡霊の声を聞いて新しい「平家物語」を作る。それをまるでQUEENのライブのように表現。死者の歴史を伝える「平家物語」を、社会の弱者の想いを伝えるロックとして表現したのが素晴らしい。その想いは現代へと語り伝えられるのだ。
ちひろBLUESが選ぶ2022年監督賞 城定秀夫監督
ピンク映画2部作「ほしがり奈々ちゃん~ひとくちちょうだい~」「扉を閉めた女教師」、今泉力哉脚本のピンク要素のある恋愛群像劇「愛なのに」、古屋兎丸原作のサイコサスペンス「女子高生に殺されたい」、山本直樹原作のカルト映画「ビリーバーズ」など。
人間の内側にある弱さや醜さにまっすぐ向き合った深みのある人物描写と、展開の面白さに引き込まれる完成度の高い物語が見事です。
ちひろBLUESが選ぶ2022年男優賞 ムロツヨシさん
「神は見返りを求める」の優しさが怒りに変わる切なさ、「川っぺりムコリッタ」の悲しい過去を抱えても飄々と生きる姿など、コメディ以外にも深みのある演技が魅力的な人です。
次点は、「死刑にいたる病」のサイコパスな殺人鬼と、「アイ・アムまきもと」の不器用ながらも優しい男という相反する人物を演じた阿部サダヲさんです。
ちひろBLUESが選ぶ2022年女優賞 のんさん
「Ribbon」でコロナ禍を生きる表現者を応援し、「さかなのこ」で男女の壁を越え、「天間荘の三姉妹」で死者と生者を温かく繋ぐ…ただ演技が上手いだけではなく、人の切実な想いを大切にできる人だと思います。
次点は「やがて海へと届く」で震災で失った親友を想い、「神は見返りを求める」で不器用故に嫌な奴になってしまうYouTuber、「犬も食わねどチャーリーは笑う」で夫への怒りの裏にある愛を演じた、岸井ゆきのさんです。
特別賞 辻凪子と大森くみ子の第1回活弁公演「ジャムの月世界活弁旅行」
何十年も前の映画がこんなに面白い!活弁でさらに何倍も面白い!と心の底から映画という文化に感動。こんなに映画を愛してる人がいるんだな…と嬉しかった。「I AM JAM ピザの惑星危機一髪」も楽しみです。
ちなみに、11位以下はこちら
⑪ドント・ルック・アップ
⑫グリーンバレット
⑬フタリノセカイ
⑭牛久
⑮荒野に希望の灯をともす
⑯神は見返りを求める
⑰天間荘の三姉妹
⑱アイ・アムまきもと
⑲サバカン SABAKAN
⑳かば
そして、せっかくなので、ワースト10も発表!
2022年映画ワースト10
⑩N号棟
⑨バブル
⑧BiSH Presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN Rock'n'Roll
⑦エッシャー通りの赤いポスト
⑥ゴーストブック おばけずかん
⑤"それ"がいる森
④大怪獣のあとしまつ
③ホリック xxxHOLiC
②真夜中乙女戦争
①バイオレンスアクション
以下、感想。
ワースト10位「N号棟」
心霊スポットと噂される団地を訪ねた学生達が謎の住人達のコミュニティと出会い、心霊現象や恐怖の儀式が…謎をあえて説明せず不気味さを表現したかったのだろうが、人物描写に深みがないからただの気持ち悪い後味の悪さだけが残る。「物語」をしっかり描かずに「考察型」とか言われても…
ワースト9位「バブル」
川村元気プロデューサーは異なるジャンルの才能の意外な組み合わせで「君の名は。」など新たな面白さを生み出す名手…なのだが時に失敗も。今作は絵は美しくアクションは迫力があり音楽もいいのに、肝心の物語から何も伝わってこない…あと、ウタって名前ワンピースと被ってんじゃないよ。
ワースト8位「BiSH Presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN Rock'n'Roll」
最初に言っておくとアユニ・D×エリザベス宮地、セントチヒロ・チッチ×行定勲の2作はマジで良かった。ただMV監督3人によるアイナ・ジ・エンド、ハシヤツメ・アツコ、リンリンの3作は何の面白さもなく、渡辺淳之介プロデューサー自ら監督したモモコグミカンパニーさんの作品に至ってはただただ下品で不快なだけ…真面目に演技してるメンバーが可哀想です。
ワースト7位「エッシャー通りの赤いポスト」
最初に言っておくと役者は全員良かった。自主映画制作を巡る群像劇も途中まではすごく面白い。ただ終盤、役者達が映画界の理不尽な権威に立ち向かう物語なのにその結末をちゃんと描かず滅茶苦茶になるだけで雑すぎるから何の感動もない。あとセクハラしてる園子温が映画への想いとか描いてるのムカつく。
ワースト6位「ゴーストブック おばけずかん」
異世界に迷い込んだ子供達がお化け達に立ち向かう試練に挑戦…という設定は面白いし実際面白いアイディアもあるのだが、もっとこうすれば面白くなるのに!があまりに多すぎる。山崎貴監督は映像表現の第一人者なのだからしつこい説明台詞に頼らずに映像による感動を。
ワースト5位「"それ"がいる森」
ホラー映画だと思ったら意外な敵が登場する映画で、その驚きで物語を盛り上げればいいのに序盤から“それ”の正体がネタバレし過ぎて何の驚きもないし何も盛り上がらない。要はとあるB級ジャンルホラー映画なんだけど、子供が死に過ぎて胸糞悪いのでB級映画としても素直に楽しめない。
ワースト4位「大怪獣のあとしまつ」
大怪獣の死体を巡る特撮なのだが登場人物の大半がコントみたいなふざけた演技だから物語を真面目に見る気がせずまったく楽しめない上にコメディとしても完成度が低くまったく笑えない。ただただ不真面目。空想の物語でも真剣に演じるからこそ伝わる切実なリアリティこそが特撮は大事なんだな…と気付かされた。オチも読めたよ。
ワースト3位「ホリック xxxHOLiC」
絢爛豪華な舞台と美男美女は一見目を引くが登場人物の行動や起こる出来事の背景を1つ1つしっかり描かないから何をしたいのかまったく伝わってこない。蜷川実花監督の「映え」的な美的センスが完全に裏目に出て何の中身もない映画に。人気漫画をここまでつまらなくするの凄いよ…
ワースト2位「真夜中乙女戦争」
世界を斜めから見下し絶望している中二病大学生が、世界を裏から牛耳る謎の男に惹かれるが、そんな奴の何がいいのか分からない。そしてその破壊衝動はやがて東京を破壊するテロに…ってそんなわけあるかい!唐突な展開が雑すぎて説得力ゼロ。せめて説得力のある物語を描いてくれ。冷笑系インフルエンサーに惹かれる中二病野郎しか楽しめないんじゃないですかこんな映画。
ワースト1位「バイオレンスアクション」
裏稼業は殺し屋バイトの女子大生の物語…なのだが登場人物や物語の設定が雑すぎて何故彼女が殺し屋なのか、どういう理由で誰と戦っているのかまったく分からず物語が一つも理解できない。ギャグもアクションもとにかくその場だけ面白そうなことをやればいいという浅はかさでとにかくダサくてまったく楽しめない。頼むから橋本環奈さんにちゃんと面白い映画の仕事を…
以上の結果になりました。
2022年は、友人とあえてつまらなそうな映画を観に行って盛り上がるというヤバイ遊びにハマってしまったので、ワースト10が下手したらベスト10以上に盛り上がってしまいましたが、それもまた映画の楽しさ!
2023年も面白い映画にたくさん出会えますように!