舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

古町演芸場、橘小竜丸劇団鈴組「桜散る頃」観てきました。

2024-11-21 23:40:00 | Weblog


11/21(水)、古町演芸場で橘小竜丸劇団鈴組を観劇してきました。
今年は8月に初めて古町演劇場で大衆演劇を観劇してから、毎月こうして足を運んでいます。





というのも、大衆演劇の劇団は、毎月異なる劇場に移動して1ヶ月間滞在しながら、ほぼ毎日異なる演劇を上演していることを、その時初めて知ったのです。
なので、毎月、一度は古町演劇場に足を運ぶことで、毎月異なる劇団の大衆演劇を観劇できるのが、最近の楽しみです。



この日の演目は、「桜散る頃」。
物語の始まりは江戸、源三郎と助三郎は、源三郎の妹と助三郎がお見合いをすることを約束するほどの親友。

時代は幕末、黒船来航を受けて、これからは争いよりも外国との話し合いが大事な時代と2人は語り合う。
しかし2人が別れた後、助三郎の前に源三郎の父が現れ、お前の考え方は武士として情けないと非難する。

しかも源三郎の父は酔った勢いで怒りにまかせて助三郎に斬りかかり、助三郎は避けた勢いで誤って源三郎の父を殺してしまう。
嘆き悲しむ助三郎だったが、下男の佐吉の計らいで、京に逃げて身を隠すことに。

一方、源三郎は、親友が父の仇と知らずに、妹と2人で父の仇討ちの旅に出る。
しかし旅先で源三郎は目の病気になってしまい、妹は治療費を稼ぐために京の遊郭で働く。

時は流れ、助三郎は京の遊郭で源三郎の妹と出会い、運命のいたずらで2人は互いの境遇を知らぬまま恋に落ちる。
そこに江戸から佐吉が訪れ、助三郎の母の危篤を知らせ、助三郎は江戸に帰郷しようとするが…

しかしそこに源三郎が訪れ、2人は再会、助三郎は過去を正直に詫び、源三郎は親友が父の仇と知る。
親友同士で戦うことになってしまった2人だったが、そこに新選組が襲い掛かり、2人は一時休戦して新選組と戦う。

新選組を倒した後、2人は再び戦うが、佐吉と妹の懇願で2人は争いをやめる。
そして源三郎は助三郎を許し、母の元へと旅立つ助三郎を見送り、ついでに妹との仲も取り持つのであった…めでたしめでたし。

幕末という時代の価値観の変化を下敷きに起こってしまった親友同士の悲劇や、江戸から京へと続く複雑に絡み合う運命を描きつつも、最後は人情で親友の罪を許す。
大衆演劇は悲劇的な運命を描く作品が多いので、てっきり切ないバッドエンドかと思いきや、こういうハッピーエンドも幸せな気持ちになれて良かったです。











お芝居のあとは、お楽しみの舞踊ショー。
橘小竜丸劇団鈴組の舞踊ショーは、プロジェクターで役者の名前を投影する演出によって、一人一人に見せ場をしっかり作っているのが印象的でした。

中でも橘鈴丸さんの舞踊は、衣装やセットまでこだわって歌の世界観を作り込んでいて、流石は座長という華やかさでした。
そして一人一人の舞踊もいいですが、最後にそんな役者たちの共演が観られたのは、一段と華やかで多幸感がありました。



というわけで、古町演芸場、11月も楽しかったです。
12月も楽しみにしています。
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