先週、ピカデリーホールにてロシアの劇団の方達によるワークショップが開かれていました。
俺は興味はあったのですが、稽古などの予定もあって参加できず、
結局、最終日に1時間だけ見学が出来ただけでした。
行ってみると、割と年齢が高めの演劇好きな方が来ている感じでした。
それに紛れて、れんげでごはん「バベルの塔」に出演されていた役者さんの一人とか、
おちやい夫妻とか、知っている人達もちらほらいる感じでした。
舞台上には、ロシア人舞台美術家の男性と、演出家の女性がいて、
その方々がロシア語で話す度に、通訳さんが日本語で説明する、という流れでした。
なので、このブログに出てくる美術家さんの言葉は、
全て通訳さんによる日本語です。
舞台美術家さん「美術家は、舞台美術を作ることで、役者に試練を与えます。役者はその試練の中で演技をすることによって、見ている人にリアリティが伝わります。それが舞台美術家の仕事です」
話の内容が高度だ!!
舞台美術歌さん「それでは実際にやってみましょう。皆さんに最初にお配りした台本の■■ページの台詞からです。この物語で彼女は、世界の霊魂となります」
すごい物語だ!!
舞台美術歌さん「やってみたい人はいますか?」
すると、一人の中年男性が、立候補して舞台上に上がりました。
彼は世界の霊魂となるのか…
舞台上には、床に置かれたベンチが一脚と、
その横には天井のバトン(照明の灯体を吊るすやつ)からロープで繋がれたベンチがぶら下がっていました。
俺は、「老朽化の進んだピカデリーホールのバトンが大丈夫か?」と余計な心配をしてしまったのでした。
まず、床に置かれたベンチの上に座った男性。
美術家さん「そのベンチの上で、左右に揺れながら、その台詞を読んでみて下さい」
そして、左右に揺れながら台詞を読み始める男性。
ロシア人の男女に囲まれて、ベンチの上で中年男性が左右に揺れながら世界の霊魂になった女の台詞を読むという、驚くほどシュールな光景に。
美術家さん「読んでみてどうでしたか?」
答えづらい質問だ!!
その後、今度は天井からロープで吊るされたベンチの上で、同じ台詞を読むことに。
しかし、そのベンチに登ろうとするものの、ベンチが揺れて上手く乗れないではないか!!
頑張れ!頑張れ男性!!
思わず心の中で応援してしまう俺。
まさか、これが最初に言った試練というやつか!?
そして、ようやく乗ったと思ったら、今度は立つのが一苦労。
頑張れ!頑張れ男性!!
何しろ、片手には台本を持っているから、片手しか使えず、かなり大変そうでした。
男性が片手でロープにつかまってやっと立てたと思ったら、
美術家さん「出来たら両手はロープから話した方がいいですね」
試練を与えすぎだ!!
それはあまりに危険ということで、片手でロープにつかまりながら読むことになりました。
しかし、それでもかなりきつそうでした。
さっきよりも更にシュールな光景に。
美術家さん「どうでしたか?」
男性「大変でした」
そりゃそうだ!!
美術家さん「では、今度はベンチを左右から揺らしながら読んでみましょう」
さらなる試練を!!!!
まさか、ピカデリーホールの舞台がサーカスになる日が来ようとは。
どんどんシュールな光景になる舞台を見学しながら、だんだんその男性から目が離せなくなってしまう俺。
まさか、こうして観客の心をつかむことが、美術家の仕事ってことなのか?
その後、男性は左右に揺れるベンチの上に膝立ちになって読むこととなり、
それが、総合的に見て一番いいんじゃないか、みたいな結論に達していました。
それにしても、自分では絶対に辿り付けない舞台作りの考え方があるんだなあ。
俺は興味はあったのですが、稽古などの予定もあって参加できず、
結局、最終日に1時間だけ見学が出来ただけでした。
行ってみると、割と年齢が高めの演劇好きな方が来ている感じでした。
それに紛れて、れんげでごはん「バベルの塔」に出演されていた役者さんの一人とか、
おちやい夫妻とか、知っている人達もちらほらいる感じでした。
舞台上には、ロシア人舞台美術家の男性と、演出家の女性がいて、
その方々がロシア語で話す度に、通訳さんが日本語で説明する、という流れでした。
なので、このブログに出てくる美術家さんの言葉は、
全て通訳さんによる日本語です。
舞台美術家さん「美術家は、舞台美術を作ることで、役者に試練を与えます。役者はその試練の中で演技をすることによって、見ている人にリアリティが伝わります。それが舞台美術家の仕事です」
話の内容が高度だ!!
舞台美術歌さん「それでは実際にやってみましょう。皆さんに最初にお配りした台本の■■ページの台詞からです。この物語で彼女は、世界の霊魂となります」
すごい物語だ!!
舞台美術歌さん「やってみたい人はいますか?」
すると、一人の中年男性が、立候補して舞台上に上がりました。
彼は世界の霊魂となるのか…
舞台上には、床に置かれたベンチが一脚と、
その横には天井のバトン(照明の灯体を吊るすやつ)からロープで繋がれたベンチがぶら下がっていました。
俺は、「老朽化の進んだピカデリーホールのバトンが大丈夫か?」と余計な心配をしてしまったのでした。
まず、床に置かれたベンチの上に座った男性。
美術家さん「そのベンチの上で、左右に揺れながら、その台詞を読んでみて下さい」
そして、左右に揺れながら台詞を読み始める男性。
ロシア人の男女に囲まれて、ベンチの上で中年男性が左右に揺れながら世界の霊魂になった女の台詞を読むという、驚くほどシュールな光景に。
美術家さん「読んでみてどうでしたか?」
答えづらい質問だ!!
その後、今度は天井からロープで吊るされたベンチの上で、同じ台詞を読むことに。
しかし、そのベンチに登ろうとするものの、ベンチが揺れて上手く乗れないではないか!!
頑張れ!頑張れ男性!!
思わず心の中で応援してしまう俺。
まさか、これが最初に言った試練というやつか!?
そして、ようやく乗ったと思ったら、今度は立つのが一苦労。
頑張れ!頑張れ男性!!
何しろ、片手には台本を持っているから、片手しか使えず、かなり大変そうでした。
男性が片手でロープにつかまってやっと立てたと思ったら、
美術家さん「出来たら両手はロープから話した方がいいですね」
試練を与えすぎだ!!
それはあまりに危険ということで、片手でロープにつかまりながら読むことになりました。
しかし、それでもかなりきつそうでした。
さっきよりも更にシュールな光景に。
美術家さん「どうでしたか?」
男性「大変でした」
そりゃそうだ!!
美術家さん「では、今度はベンチを左右から揺らしながら読んでみましょう」
さらなる試練を!!!!
まさか、ピカデリーホールの舞台がサーカスになる日が来ようとは。
どんどんシュールな光景になる舞台を見学しながら、だんだんその男性から目が離せなくなってしまう俺。
まさか、こうして観客の心をつかむことが、美術家の仕事ってことなのか?
その後、男性は左右に揺れるベンチの上に膝立ちになって読むこととなり、
それが、総合的に見て一番いいんじゃないか、みたいな結論に達していました。
それにしても、自分では絶対に辿り付けない舞台作りの考え方があるんだなあ。
俺は美術家さんの話が変なところでツボに入って笑いそうになりました。