舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

新潟市美術館「コレクション展4」見に行ってきました。

2024-03-28 23:54:26 | Weblog


3/28(木)、新潟市美術館「コレクション展4」を見に行ってきました。
「美術館の名品」というコーナーでは、これまでにコレクション展で何度も見た、お馴染みの所蔵作品たちをあらためて紹介。

ジャン=フランソワ・ミレーの農民の生活を描いた写実的な絵画、オーギュスト・ロダンの彫刻家なだけあってシンプルに人間を描いた人物画、モノクロの抽象画で有名なオディロン・ルドンの鮮やかな人物画、パブロ・ピカソの初期の写実的な人物画など、有名な作家の意外な名作が見られのも面白い。
そんなパブロ・ピカソのキュビズム絵画「ギターとオレンジの果物鉢」、ピエール・ボナールの油彩画「浴室の裸婦」、パウル・クレーのモザイクアート「プルンのモザイク」などは、新潟市美術館を代表するような作品で、何度も見てきたお馴染みの作品だからこそもはや実家のような安心感があります。

マックス・エルンストの異世界的な緑の世界を描いた「ニンフ・エコー」や、ルネ・マグリットのシュールレアリズムな「博学な樹」も新潟市美術館でお馴染みの作品だと思いますが、どちらも見ると微妙に不安になる…でも好きです。
個人的にポール・ゴーギャンの「悪霊は語る」という人間が焚き火を囲んでいる白黒の木版画は、子供の頃に新潟市美術館で見てからすごく好きな絵画だし、ジョゼフ・コーネルの箱の中に色々なものを閉じ込めて不思議な小宇宙を表現した「レーダー天文学・シャボン玉セット」も子供時代に美術の教科書で見て好きになった作品なので、この2つは本当に見られて良かった。

あと、一見落書きにも見えるようで引き込まれる「壁」という絵のシリーズを描いたジャン・デュビュフェ、初めて見たのですが、アール・ブリュットの創始者だと初めて知り、自分のルーツを知ったような感動がありました。
最後は草間彌生の作品で、水玉模様なかぼちゃや自画像が有名ですが、今回は「線香花火」という優しくてどこか切ない雰囲気の絵が展示されていて、一見抽象画のようで、でも実際はこんな風に線香花火が見えていたのかもな…と色々なことを考えさせられました(あと個人的に草間彌生さんは障害者アーティストでもあるのでそこにも親近感があります)。

その奥の常設展をいつもやっている展示室でやっていた「収蔵庫のなかでは」は、新潟市美術館の収蔵庫の中を再現した並びで所蔵作品が展示されているというもの。
こちらは作品数が多かったので全部は紹介できませんが、個人的に加山又造の「冬」という葉の落ちた白い林のに黒い鳥の羽根が描かれていて、めちゃくちゃ好きなのでこれが見られただけで行った価値がありました。

そんな感じで、いつもの展示と比べたらシンプルだし数も少なかったのですが、物凄く満喫することができました。
新潟市美術館、定期的にやっている特別展だけじゃなくて、こういう常設展、コレクション展も見応えがあるので、もっと日常的に見に行きたいなと思います。
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