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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

シネ・ウインドで2年ぶりの「バクシーシ山下の社会科見学」!ゲストは「迷子になった拳」の今田哲史監督!

2021-05-23 23:35:55 | Weblog
5/22(土)、シネ・ウインドで「空に聞く」の上映後に、小森はるか監督の舞台挨拶が開催されましたが…
映像作家・小森はるか作品集スタート!初日は「空に聞く」、小森監督の舞台挨拶も。





同じ日に、「バクシーシ山下の社会科見学」も開催!
AV監督のバクシーシ山下監督が、時代を映した貴重なAVを上映するイベントが、コロナ禍での中止を経て2年ぶりに復活!

上映後には、バクシーシ山下監督と、今回のゲストである元AV監督で「テレクラキャノンボール」で山下監督との共演経験もあり、現在は「迷子になった拳」などのドキュメンタリー監督をしている今田哲史監督のトークも開催。
というわけで、小森はるか監督と、今田哲史監督という、まったくジャンルも経歴もバラバラな2人のドキュメンタリー監督が、同じ日にシネ・ウインドに来館、ということになったのです。



で、今回の「バクシーシ山下の社会科見学」、まずは今田哲史監督がAV監督時代に“タートル今田”名義で撮った「あの娘のドキュメント AV女優 春原未来のすべて」を上映。
これは、AV女優の春原未来さんのロードムービー風のドキュメンタリーAVなのですが、まさかの感動的なAVでした!

今田監督と春原未来さんは、かつてお仕事を一緒にされたことがあったそうですが、その撮影時のある失敗体験から、二人で話し合い、今度こそいいAVを撮ろうとリベンジ。
スタッフもいな、本当に二人だけで小樽まで旅する中で、今田監督が春原さんにカメラを回すロードムービー風のドキュメンタリーなのですが、なんと春原さんはADも務めるという真面目さ!

そして、旅先のインタビュー風の2人の会話の中で、春原さんの真面目すぎる内面や、色々悩んできた過去が次々と明かされていきます。
そんな春原さんに、今田監督が優しく真摯に、時に笑いも交えつつ、迫っていきます。

AVってパワハラやお金の問題などネガティブな話もよく聞くけど、こんなに真面目な女優さんと、こんなに女優さんに向き合う監督さんがいたのかと本当に感動してしまいました!
二人が本当に信頼しあっているのも伝わってきて、それ故にエロの中に切ない余韻も残すという、本当に感動の二人の共同作業だなあと感じました。



しかし、そんな感動のAVの後に上映されたバクシーシ山下監督のAVは、「めちゃイケてる飲尿娘 スペシャル劇場版」という、タイトルからして危険な予感しかしないではないか…
まさかの飲尿専門の尿木監督という方のドキュメンタリーで、あまりに衝撃的すぎる内容に、それまでの感動が全部持っていかれてしまった!

バクシーシ山下監督、2年ぶりに「バクシーシ山下の社会科見学」が復活してシネ・ウインドにカムバックという感動のタイミングで、なんという爆弾をぶち込んでくるんだ…
具体的な内容は…とてもじゃないけれどここには書けません!





トークでも、ゲストの今田監督が色々話すのかなと思いきや、今田監督ですら山下監督の飲尿ドキュメンタリーの衝撃を受けて、しばらくその話しかしなくなってしまっていたではないか!
やはり、元AV監督の方であっても、凄まじい衝撃を受けることは変わりないのか…





その後、後半は今田監督の話にもなったのですが、初めて知ったんですが、今田監督って2018年に上映された「ウィーアーリトルゾンビーズ」のメイキングも撮影していたんですね。
で、そこで興味深かったのですが、今まではAV監督として、男女の裸という普通の人なら恥ずかしい姿を撮るのに慣れていたからこそ、AVではない普通の俳優、しかも子供の俳優を撮影する中で、距離感を掴むのが難しかったということや、逆にそれがプラスに働いて、なかなか踏み込めない部分まで踏み込めた側面もあったということ。

今田監督曰く、AVの世界では魅力的になるものが、普通の人からすると恥ずかしい部分だったりするので、そこの感覚がAV監督をしていると世間とずれていることに気付かされるということで、これには山下監督も共感していました。
やっぱり、AV監督の職業病的な、AV監督あるある的な世間とのずれってあるんだろうなと思ったのですが、だからこそ他の人には撮れないものが撮れたりもするんだろうなあとも思いました。





そんなわけで、バクシーシ山下監督、今田哲史監督、ありがとうございました!





ところで、今田哲史監督といえば、今年1月に新潟で先行上映された「迷子になった拳」が、あらためてシネ・ウインドで正式に上映開始。
それに合わせて5/23(日)には、学生時代に撮影した卒業制作ドキュメンタリー「熊笹の遺言」も上映されるという、小森はるか監督の特集上映と一緒に、今田哲史監督の特集上映もされるという、シネ・ウインドがなかなかの祭りになっていました。





それに合わせ、僕が1月に井上さんからリクエストを受けて書いた書き初めも展示されたのですが、よく見ると「拳」の字を間違って「挙」になっているではないか!
今田監督からは、「迷子になった」みたいで面白いから好きだと言っていただけたのですが、恥ずかしかったので訂正しておきました!
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