舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

韓国発、POV式お化け屋敷型最恐ホラー!『コンジアム』観てきました!

2019-05-16 23:30:25 | Weblog


5/15(水)、シネ・ウインドで『コンジアム』を観てきました。





予告編はこんな感じです。



心霊スポットの廃病院にふざけて入った若者たちが怖い目に遭うというお化け屋敷型ホラーの王道ストーリーなんだけど、動画配信という設定や、複数のカメラによるPOV映像を駆使した恐怖演出のアイディアがとにかく満載で、すごく新鮮で面白かったです!
韓国映画って、どんなジャンルの映画でも、あらゆるシーンが何もかも全力で好きなんですけど、この映画もとにかく全シーンが全力だと思いました。どのくらい全力かと言うと、心霊スポットに行く前に登場人物の若者たちがバカな遊びをするシーンも全力で超楽しそうに撮ったりするくらいです。

だから、最初はとてもホラーには見えないバカな若者たちの青春映画みたいなノリなんだけど、それもすべて、後に起こる恐怖への前振りなんです。
彼らが心霊スポットの廃病院に入ってからも、最初はふざけているんだけど、途中から少しずつ異変が起こり、そのアイディアがとにかく豊富な上に、最初はそこまで怖くない異変が徐々にエスカレートしクライマックスで一気に恐怖全開という、本当にびっくりするくらい王道でド直球のよく出来たホラーでした。

ホラー映画って「その時代のリアル」みたいなものを物凄く切り取っている(故に本当に身近に起こりそうで怖い)面白さがあると思っているんですが、動画配信者の若者たちが主人公ってすごく現代的でしたよね。
ぶっちゃけ前例は「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」とか色々あるんですけど、とにかく豊富すぎるアイディアの勝利な映画だと思いました。

と言うのも、廃病院に入っていく登場人物一人一人、前を向いたカメラと、表情を映すカメラの2台を頭に装着していて、それに加えて手持ちカメラの映像もあり、さらにそれを少し離れた場所からモニターに向かって編集している人物もいたりして、とにかくカメラの数が多いんです。
しかも、ただ無駄にカメラが多いだけじゃなくて、カメラ一つ一つの、その位置のカメラだからこそ表現できる恐怖演出、みたいなのが本当に徹底していたのが凄いなと思いました。(特に表情を映すカメラだからこそのあの恐怖演出は本当に怖かったな…)

そして、それぞれのカメラが映し出す怪異も、一つ一つはありふれたものかも知れませんが、とにかく全部が休む間もなく攻めてくる、しかも毎回違う方向から攻めてくるから一秒も油断できない感じなんですよね。
よくあるびっくりさせる感じの恐怖から、静かにぞっとする心霊写真的な恐怖、意味が分かると怖い系の恐怖、不可解でいい意味で気持ち悪さを残す謎めいた恐怖などなど、あらゆる恐怖のオンパレードで、あそこまでやられたらもうお手上げです、僕はひたすらこの恐怖のジェットコースターに乗って震え続けるだけでした。

しかも、一応恐怖のクライマックス的なものはあって、そこは本当に超怖いし、今までの伏線が一つに収束したみたいな感動すらあったりするんですよ。
しかし、だからと言って、よく考えるとそもそもこの心霊現象は何なのか、どうしてここは心霊スポットになったのか、などの謎はまったく最後まで明かされずに、いい意味で気持ち悪さが残るんですよね。(個人的に、「アクアリウムの夜」という小説を読んだ時の気持ちを思い出しました)

そんなわけで、とにかく怖い映画なんですけど、僕はホラー映画が好きなので最高!って気持ちでした。
しかも、ここまでしっかり作られたホラー映画を観ると、感動すらしてしまうんですよね。韓国映画、ホラーもすごい!





関係ないですが、映画を観る前に、シネ・ウインドの代表の斎藤さんが「これ観るの?大丈夫?怖いよ~怖いよ~」って煽ってきて、そのあとで何故か麦茶をくれました!なんて映画館だ!
映画はめちゃくちゃ怖くて面白かったし、麦茶は帰ってから作って飲んだら美味しかったです!
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