6/22(月)、イオンシネマ新潟西で「ハリエット」を観てきました。
新潟市内ではイオンシネマ新潟西のみでの上映だったようです。
予告編はこんな感じです。
アメリカの屋敷で奴隷として働かされていた黒人の女性、ミンティが、南部に売られることになり屋敷を脱走。
やがて黒人解放運動の第一人者ハリエット・タブマンとして活躍していくという、実際の出来事を映画化したものです。
暴力に支配され自由に生きることも許されない黒人奴隷の実態が最初に描かれ、そこから100km以上も走って命懸けの脱走、黒人を守る団体に助けられる。
ここまでの時点で、もう、かなりハラハラさせられるサスペンスになっているし、彼女が無事に助かった時点でハッピーエンドにしてもいいくらい凄いと思うんです。
でも、この映画では、そこから彼女がが黒人を守るために立ち上がり、何度も黒人が奴隷にされている危険地帯に赴き、障害をかけて何人もの奴隷を命懸けで解放し続けたとか、もう本当に凄すぎると思いました。
黒人差別が問題になっている時代だからこそ、過酷な運命に打ち勝って世の中を変えていく彼女の生き方に感動しました。
印象的だったのが、同じ黒人でも自由に生きてる人達もいて、彼らに奴隷の苦しみは経験しないと理解できないとハリエットが伝える場面。
でもそこで彼女は彼らと対立するのではなく、ちゃんと分かり合い、苦しんでいる人達を救うために共に手を取り合うですよね。
社会の格差や分断が問題になっている時代だからこそ、本当に見られてよかったと思える映画でした。
あと、女性の主人公が活躍する映画って、どうしても「女性なのに強い」みたいな部分を強調しがちな感じがするんですけど、そうじゃなくて、彼女は男女とかそういう次元ではなく、もう本当に「人として強い」と思える主人公でした。