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8/7(水)、砂丘館「映像展示2024 吉原悠博 風景の諷刺」を見に行ってきました。
新潟市内の眺めのいい場所から撮影した風景の写真と映像の展示。
ほとんどが見覚えがある風景だったので、その場所を想像しながら見ました。
展示会場である蔵の1階では写真が展示され、どれも画質が良いので、町の空気まで伝わってくるようでした。
そして2階の映像は、向かい合った2つのモニターに、写真と同じ場所の風景がスローで流れたあと、巻き戻しになる、という映像が次々と場面を変えながら流れていきます。
映像の中の新潟の風景は一見写真と同じようで、ちゃんと動いているものが映っているので、ああ町は生きているんだなと感じました。
山のように動かないビルと、風になびく草や水面、人や自転車、車や電車や船、重機やヘリコプターなどの動くものとの対比が印象的でした。
また写真も映像も縦長なので、例えば手前の家々や道路、公園で遊ぶ子供と、奥の工場の煙や海の船、バイパスの道路や線路の電車などという、奥行きのあるものになっていて、引き込まれました。
どこもいわゆる観光地とかではなく、なんなら人がほとんど行かないような場所なのですが、妙に魅力的な風景になっていて、新潟という町の生命力を感じるものだった気がします。
それと同時に、写真は瞬間を、映像は時間を切り取るものだという表現にもなっていた気がします。
これから新潟の町中で見る風景が、ちょっと印象的に見えるかもしれない、そんな気持ちにさせられる展示でした。