元幸福の科学の会員で1987年より三十数年間、在籍し、活動をしてきました。その間を振りかえります。

最初は勉強会だったのに大川隆法氏は1991年に突然に自分は地球神・エルカンターレだと宣言し、宗教法人となった。

2008年公開の映画「ボディ・ジャック」 の映画批評

2019-04-06 11:58:17 | 日記

2008-11-06

 http://garth.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/2008-9f28.html

ボディ・ジャック (2008) 

 先日、映画館でチラシをチェックしていて思わず手が止まった。見たことも聞いたこともない映画--なのは別にもう驚かないが--現実とは思えないものと出くわしたのだ。タイトルを『ボディ・ジャック』という。この映画の存在、みんな知ってるのか!?
 

広告代理店に勤める中年コピーライターのテツ(高橋和也)は、元学生運動の闘士。その挫折ゆえか、社会に出てからも毎晩酒びたりの生活を送っていた。 
 が、ある日を境に酔っぱらいや「独り言人間」が二重映しに見えるようになる。青白い幽霊のような気味わるい顔が、オーバーラップして見えるのだ。 
 やがてテツは、自分が土佐弁をつかう侍の霊にボディ・ジャック(憑依)されていることを知る。この侍の霊(柴田光太郎)は、いったい何者なのか・・・・? なにゆえテツの肉体を必要とするのか・・・・?

「ミドルエイジの再出発〜運命のスピリチュアルストーリー〜」って!? こんなものすごい映画が作られて公開されていようとは。原作ユートピア文学賞受賞作。エルカンターレだったのか! 何より凄いのは監督の経歴だ。 
 
1958年生まれ、広島県出身。少年時代、映画館で観た『ベン・ハー』(1959年アメリカ)にカルチャーショックを受け映画好きとなる。高校時代には『燃えよ!ドラゴン』(1973年香港映画)に感化され、少林寺拳法に入門。その後『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977年アメリカ)や『フラッシュダンス』(1983年アメリカ)にも影響を受け、自主映画サークルを主宰。数年間のサラリーマン生活を経て、1988年単身渡仏、パリコレを経験する。

 いったい何者だこいつは。オレのゴーストが見に行けとささやく。ゴーストのささやきには逆らえないので、頑張って大森まで行ってきた。ちなみに公式サイトには「全国共通鑑賞券発売中」と書いてあるが、実はキネカ大森以外では上映が決まっていないようである(上映のための募金運動やってた)。

 

 さて、主人公のテツはやたら声の渋い中年男。かつて社学同の活動家だったが挫折し、今では妻と娘を放り出して酒浸りの日々だ。会社では売れっ子コピーライターな彼が作った結婚式場のCMのコピーは 

いつか思い出になる恋がある
 いや、これ普通に不吉で嫌なセリフだと思うのだが、なぜか大絶賛。そんな彼はある日いきなり幻覚を見るようになる。人の顔に二重に青い色の幽霊がオーバーラップして見えるのだ。アル中の幻覚か? いや、ボディジャックだ!

 

 ボディジャックされたテツの目には情欲に身をとらわれた女性かキツネ顔をして見えるようになる。可愛い部下ジョーチン(安藤希……なぜ!?)も『ウィッカーマン』の村人みたいな顔でテツにせまってくる。「情欲霊にとらわれておるのじゃ」と教えるボディジャッカー。このへん、エルカンターレ臭が。

 やがてテツをボディジャックした霊は幕末の志士、武市半平太であることが判明する。武市は自分に恨みを抱いて死んでいった人斬り以蔵の霊が人間をボディジャックしてしては犯罪を重ねていることを知り、それを止めるためにテツをボディジャックしたのである。ってハル・クレメントかよ! 現代に頻発する無動機犯罪は、みな悪霊にボディジャックされたせいで犯したものなのだ。もちろん秋葉原の通り魔殺人も!(と原作者Libertyのインタビューで語っていました)

 武市の霊は「わしは修行をつんどるけん、向こうにはわからん。心配なか」などと言うのだが、実は以蔵の霊はすぐ近くに潜んで武市の動静を探っていたのだった。武市、口ばっか! その間テツの妻役の星ようこが三つ編みセーラー服姿であらわれる戦慄の回想シーンがあったり、テツの妻が相談した相手が娘をストーカーしている男だということがわかったとたん、「あー気持ち悪い! 以前から嫌な奴だと思ってたのよね」と急に手のひら返す謎の言動があったりするけど全部省略。ついに以蔵(にボディジャックされた人)はテツの妻を殺そうとしていることが判明する。家にかけつけるがすでに首筋にカッターナイフを突きつけられている妻! しかし以蔵、いくら「人斬り」だからってカッターナイフはないと思うよ。あわや!という瞬間、ストーカーに追われた娘が駆けこんできた。以蔵がそちらに気をとられた瞬間、テツが犯人に飛びつき、飛んだカッターがストーカーをぶっ飛ばして一件落着。

 だが、そのころ、霊界では以蔵と武市の戦いがはじまっていた。『ICHI』など問題にならない激しい殺陣で切り結ぶ両者。武市は以蔵を打ちのめし、「一緒に天上界へ行こう」と誘いかけるのだが、そこで以蔵が懐から取り出したのは勝海舟先生からもらった拳銃!(ちゃんと伏線はある)「もう少し、この世で遊ばせてもらうぜよ」 だがそのとき!どこから飛んできた銃弾が以蔵の手から銃をはじきとばした! そこには神々しい光につつまれた坂本龍馬先生が!(演じているのは笠知衆の孫、笠兼三)

 いやあ満腹したなあ……と思ったその瞬間、ギターを弾きながら入ってきたTAKMAのミニコンサートがはじまってしまった! とてつもないものを見てしまった。しかし大川先生もここまでやるなら全国巡業の費用くらい出してあげたらどうかね。 

コメント

×武知半平太
○武市半平太

投稿: うきゃ | 2008-11-06 10:12

どこをどう切ってもスゴいトコロしか出てこない、モノスゴい映画なわけですが、柴田光太郎氏という人も「田宮二郎(!)の息子」なんで、柳下先生の提唱された「スター親戚映画」にも該当しますねこの映画は。

あとご存知ではありましょうが高橋和也氏はこういう「護憲映画」にも出演されてます。こちらでも主演です→http://www.cinema-indies.co.jp/aozora/index.html

それからですね、笠兼三氏は<笠知衆の『息子』>ではないんではないかと。さすがの知衆先生も70近くなってからコドモを作るチカラはなかったんではないかと。

投稿: kamikitazawa | 2008-11-06 14:29

>笠兼三
孫ですね。失礼しました
その他、訂正しておきます。


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