https://the-liberty.com/article.php?pageId=1&item_id=16396 より転載
2019年12月号記事
地域シリーズ 沖縄
沖縄県民に聞きました
もし中国軍が攻めて来たらどうしますか?
米軍基地や中国などに対する沖縄県民の「本音」を探りながら、未来への展望を考えた。
(編集部 駒井春香)
米軍基地? なくなればいいとは簡単に言えない。基地のおかげで仕事がある人もたーくさんいるからさー。中国人観光客も最近は多いけど、本当は内地の人にもっと来てほしい」
沖縄県那覇市にある牧志公設市場の一角に店を構える80代女性は、こう話した。
香港では6月から抗議活動が行われる一方で、中国の習近平国家主席は台湾にも一国二制度の受け入れを強引に迫っている。
また、尖閣諸島周辺には毎日のように中国船が現れ、領海侵犯などを行う一方、沖縄本島には中国の大型クルーズ船が着岸し、中国人が観光を楽しむ。
沖縄の人々は、中国についてどう感じているのか。沖縄県内でアンケートを行った。すると、米軍基地や中国人観光客の功罪両面に揺れる心境や、かつての記憶から、「戦争だけは避けたい」という切実な思いなど、複雑な県民感情が明らかになった。
「米軍・中国についてどう思いますか?」500人アンケート
(10代から70代以上の沖縄県民男女589人に実施)。アンケートは、沖縄のリバティ読者が街頭や戸別訪問などで集めてくれた。
Q.1 沖縄から
米軍基地がなくなった
ほうがいいと思うか?
【そう思う】
騒音が一日中うるさい/事故や米兵のトラブルが多い/基地があると狙われる/沖縄だけに集中するのは差別/自衛隊が軍隊として沖縄を守るべきだから
【思わない】
基地で働いている人や、米軍相手に商売をしている人も多いから/日米の協定で決まっているから/戦争や災害が起きた時に守ってくれそうだから
【わからない】
功罪両方あるので一概に否定はできない/沖縄だけでなく世界から基地がなくなればいい
【その他】
あってもいいが縮小するべき
Q.2 沖縄は中国と
経済的な結びつきを
強めたほうがいいと思うか?
【そう思う】
経済的に助かるから/中国人客でもっている店も多いから/経済に限らず、政治においても協力すべき/差別は良くない/中国に限らず世界中と仲良くしたい/中国と沖縄は貿易して昔栄えたから
【思わない】
マナーが悪い/共産圏だから/文化が違い過ぎて仲良くできない/中国に頼らない経済を確立すべき
【わからない】
なんとも言えない
【その他】
今の中国はダメだが民主化したらOK
Q.3 中国が沖縄を
武力統一しようとしたら
どうするべきか?
【無条件降伏】
昔沖縄が戦場になったから/何としても戦争は嫌
【米軍に任せる】
日米安保があるので/現憲法では自衛隊は戦えないので/基地を置かせてあげているので守る義務がある/日本は戦火に巻き込まれたくない
【自衛隊が戦う】
自分の国は自分で守る/自衛隊が戦わないと米軍が戦わない
【その他】
自衛隊と米軍が協力して戦う/国連で解決/話し合う/本土に逃げる/お金を払って収める/中国は沖縄を攻めないか
すでに工作は完了?
分断の危機にある沖縄
複雑な歴史を歩んできた沖縄の独特な県民感情。そこに付け込む「工作」に迫った。
アンケートQ2の「中国との経済的な結びつきを強めたほうがいいと思うか」という問いには、マナーなどの問題から「そう思わない」が50%と半分を占める。
しかし「そう思う」「わからない」には、「中国とは昔から貿易している」「長い協力関係があるから」といった理由が散見された。
沖縄には中国に望郷の思いと似た感情を持つ人も多いと、「沖縄・尖閣を守る実行委員会」代表の惠隆之介氏は語る。「中国が沖縄を武力統一しようとしたらどうするべきか」という問いに「無条件降伏する」という答えが一定数あったのも、同様の理由からだろう。その感情の根本を探った。
地元マスコミの偏向報道
幸福実現党
沖縄県本部副代表
金城 竜郎
プロフィール
(きんじょう・たつろう)1964年、那覇市生まれ。沖縄国際大学卒。沖縄気象台に勤務後、幸福の科学に奉職。
沖縄の二紙「琉球新報」「沖縄タイムス」には、「オール沖縄」「平和発信」といった、全国紙ではあまり見られない言葉が並ぶ。
「沖縄では、親中・反米・反日の偏向報道が当然のようになされています。最近は米軍の事件も少なく、紙面を埋められないので、沖縄戦の被害などを何度も持ち出して掲載するのです。
ラジオでも日曜日の朝に、冊封副使(*1)が300年前に沖縄で詠んだ詩を中国人女性が読み、琉球ロマンの話を展開する番組などをやっています。これを聞くと、『中国はここまで沖縄を大事にしてくれたのか』と思ってしまうでしょう」(惠氏)
沖縄で10年間、国防の重要性を訴えている幸福実現党沖縄県本部副代表の金城竜郎さんも、「沖縄の偏向報道は問題です」と語る。「中国は尖閣諸島周辺での領海侵犯に加えて、戦闘機による領空侵犯すれすれの行為も行っています。昨年、沖縄を含む航空自衛隊のスクランブル出動は900回を超えました。
県民を守るためなのに、沖縄の新聞やテレビは那覇空港滑走路の過密化のほうを問題視して報道しています」
(*1)「冊封」は各国の有力者が中国皇帝から国王の承認を受けること。中国皇帝の命を受けた冊封使が派遣され、新国王の即位式を執り行った。
史実と違う歴史を教わる
辺野古の海岸の「テント村」に行ってみたが、座り込みは16時までのため夕方には無人だった。テントには新聞記事などが所狭しと貼られていた。
沖縄の戦後世代は、「琉球王国のころは中国(清)に朝貢して友好関係を築いていたが、明治の廃藩置県で、日本に強制的に編入させられた」という教育を受けたと話す。しかし、朝貢の負担に圧迫される琉球王朝により、圧政と搾取に苦しむ民を明治政府が救ったのが歴史の真実だ。
惠氏は、「沖縄国際大学では、経済学部の一部学科の入試に琉球・沖縄史の採用を決めました。これは県内の親中勢力と中国が合意している歴史観で、中国と琉球王国は600年の友好関係があり、日本との交流よりずっと長いというものです」と語る。
那覇市の主婦(50代)は、「学校では、沖縄戦や米軍基地について否定的に習いました。子供の世代も同じで、息子が『本で読んだ事実と違うことを習った!』と怒ったこともあります」と話した。
沖縄経済を依存させる
沖縄を訪れる観光客数の1位は台湾人、2位は中国人だ。記者も観光客が多い国際通りを歩いていたら、中国系と思われる若い女性の集団に道を聞かれた。
韓国人観光客が激減した今、中国人客に救われているという声も多い。惠氏は、「中国人は富裕層しか沖縄に来られない」と語る。「沖縄だけ出国パスのハードルが高いと聞きます。一泊50万円のスイートルームに1週間宿泊し、現金でドンと払う。買い物も金に糸目はつけない。県民に、中国人は金持ちだと思わせたいのでしょう。沖縄の不動産も買い漁られています」。
金城氏もこう苦言を呈す。
「玉城デニー県知事の『「一帯一路」の日本の出入り口として沖縄を活用』発言もあり、中国人観光客のさらなる増加を期待する方も多いですが、チャイナ・リスクは考えておくべきです。治安面も心配ですし、政治的な問題などで、途端に来なくなる可能性もあります。東南アジアや欧米、中東など幅広い地域からの誘客を考えたほうがいい」
中国工作の実態
作家・ジャーナリスト
宇田川 敬介
プロフィール
(うだがわ・けいすけ)中央大学卒。元国会新聞社編集次長。「日本安全保障戦略研究所」研究員。著書に『世界戦略兵器体系』ほか多数。
このような沖縄独自の反米・親中の空気感の源流にあるものについて、ジャーナリストの宇田川敬介氏はこう話す。
「沖縄には中国共産党の工作員が入り込んでおり、洗脳工作やスパイ活動はほぼ終了していると言っていいでしょう。スパイ活動はあさま山荘事件後に、中核派や革マル派、日本赤軍(*2)などが中国共産党と組んで沖縄に向かったことからスタートしました。現在もマスコミや教育、経済など、さまざまな部分で洗脳工作の影響が続いています」
あさま山荘事件は1972年。沖縄返還の数カ月前だ。返還前を知る地元の男性は、「統治下では祝日に日の丸を飾り、『早く復帰したいね』と話していました。ところが復帰直前、『沖縄は見捨てられた』『内地から差別されている』という風潮になったのです」と当時を不思議がったが、工作員の暗躍により「反日・反米・親中」の空気に支配されたと考えると、つじつまが合う。
この「空気支配」こそがポイントだと宇田川氏は話す。
「スパイや洗脳工作で、特定の思想を植え付けたい場合、その対象を好きにさせるのではなく、それ以外のものを嫌いにさせるところからスタートします。沖縄の場合は、他県との違いや複雑な歴史を逆手に取り、『差別心』にすり替えました。沖縄人を『うちなーんちゅ』と呼ぶ慣習も、その一つといえます」
沖縄県民の誇りに付け入り、内地と思想を分断させる。そして政治家などが『沖縄を差別するな』と煽ることで、沖縄対日本(政府)という対立軸をつくりあげた。「オール沖縄」や「沖縄独立」などの勢力は、この象徴だろう。
宇田川氏は「スイス政府による『民間防衛』という書籍に、他国に入り込んで工作を行う典型的な手順が書かれており、段階を示した表(上)も出回っています。照らし合わせると、沖縄はもう第五段階まで行っている」と語る。
沖縄は今、分断の危機にある。
(*2)いずれも、日本の共産主義化を目指し、暴力革命を肯定する左翼の過激派集団。暴力や殺人などを行ってきた。
他国への工作の典型的な手順
- 第1段階
- 工作員を政府上層部などに送り込み、掌握・洗脳を行う
- 第2段階
- メディアを掌握し、大衆の扇動や無意識の誘導をする「洗脳工作」
- 第3段階
- 教科書の改作など教育を掌握伝統や宗教から離し国家意識を破壊
- 第4段階
- 抵抗意志を破壊し、平和や人類愛をプロパガンダとして利用
- 第5段階
- 教育や宣伝メディアを使い国民が自分で考える力を奪う
- 最終段階
- 国民が無抵抗で腑抜けになった時大量植民
『民間防衛』を元に作成されたものを編集部が一部加筆・修正。
Interview
「沖縄・尖閣を守る実行委員会」代表
惠 隆之介
沖縄県民としてのプライドを取り戻したい
沖縄出身・在住の識者が語る、米軍基地の真実。
「沖縄・尖閣を守る実行委員会」代表
惠 隆之介
プロフィール
(めぐみ・りゅうのすけ)1954年沖縄コザ市生まれ。防衛大学校卒業後、海上自衛隊幹部候補生学校、世界一周遠洋航海を経て護衛艦隊勤務。82年退官。琉球銀行勤務を経て、沖縄をベースに安全保障問題を主とするジャーナリズム活動を行う。近著に『沖縄県民も知らない沖縄の偉人』ほか、著作多数。
先の大戦における沖縄戦の記憶から、沖縄には、米軍基地に根強い拒否反応を示す人が多くいます。
しかし戦後、アメリカはかつての敵である私たち沖縄住民に、医療や物資、食糧など多岐にわたる支援をしてくれました。終戦直後、裸足で歩いていた住民のために、アメリカからの最初の救援船には2万足のズック靴が積まれていたのです。結核が蔓延したときには、最新鋭の治療のおかげで、沖縄の結核は他県に先駆けてほぼ鎮圧されました。さらに手術の際の輸血用の血液も、多くの米兵の献血でまかなわれていたのです。
1959年にコザキャンプが辺野古に移転したところ、病院で血液が足りなくなり、トラックで米兵に戻ってきてもらい、献血をお願いしたというエピソードもあります。沖縄には、米兵の血液のおかげで一命をとりとめた人が多くいるのです。
被害者意識を煽る報道
米軍の支援は今も続いています。ほんの一例ですが、沖縄海兵隊は去年の8月から「子ども食堂」を一日も欠かさずオープンさせ、ひとり親や貧困家庭の子供たちを救っています。しかし、地元のマスコミはそういう事実を無視して、米軍の事件や事故ばかりを大きく取り上げます。
玉城県知事は、「沖縄は米軍に『銃剣とブルドーザー』で土地を奪われ基地をつくられた」と、辺野古の新基地移設に反対していますが、沖縄にある基地の10%は、誘致運動によって建設されています。
同様に、「在日米軍の70.4%が沖縄に集中している」などとよく聞きますが、この割合は米軍専用施設のみを指し、三沢、佐世保、横田、岩国、横須賀など自衛隊との巨大共有基地や共同利用施設は含まれていないのです。
NHKも沖縄に関する報道の際には冒頭に必ず「かつて激しい地上戦が展開された沖縄」といった枕言葉をつけます。このような、沖縄の被害者意識を煽る報道はもうやめていただきたい。沖縄県民としてのプライドを取り戻すことが、自立した沖縄となる第一歩でしょう。
Interview
沖縄、そして日本は
「自由の壁」を選ぶか
「抑圧の壁」を選ぶか
元陸自総監が語る、沖縄に突き付けられている選択とは。
元陸上自衛隊
西部方面総監
用田 和仁
プロフィール
(もちだ・かずひと)1952年、福岡県生まれ。防衛大学校を卒業後、陸上幕僚監部教育訓練部長、統合幕僚監部運用部長、第7師団長などを歴任。元陸将。現在、日本安全保障戦略研究所上席研究員。共著に『日本と中国、もし戦わば』(SBクリエイティブ)がある
アンケートの結果を見ると、米軍基地を不要と考えている人が意外と少ないというのが正直な感想です。
ただ、基地の存在を肯定する人も、「経済的な理由」「守ってもらえる」という理由が多く、基地への依存心を感じてしまいます。
沖縄に限らず、日本全体に「甘えの構造」があります。
アンケートでも、沖縄が戦場になった場合に、「中国と米軍が戦う」「日本が巻き込まれてはいけない」という答えが多くありましたが、地理的に見れば、沖縄は中国が突破を図る南西諸島の「扇の要」です。日本が中立的な立場で「傍観」できるはずがありません。
降伏すれば中国軍の尖兵に?
中国は、日本列島から台湾、フィリピン、南シナ海に至る線を第一列島線と呼び、北京や揚子江デルタ地域など中国の経済的核心地域を守る外壁にしたい。同時に、ここを海洋進出の戦略的通路にしようとしています。
一方で米軍はこれまでの作戦を転換して、第一列島線で、米海空軍と同盟国・友好国の陸軍などが協力・連携して中国艦隊を迎え撃つ構想の「海洋圧迫戦略」を採用しました。
日本、特に防衛の要衝である沖縄こそが、中国とアメリカの"龍虎"の戦いの焦点となります。そうなれば、沖縄県民も無事では済みません。多くの人が期待する、日本の「中立」はあり得ないでしょう。
特に沖縄はアメリカとともに第一列島線を守り「自由を守る要」になるか、中国の軍門に下り、「抑圧の要」となるか。この二者択一とならざるを得ないのです。
中国の「抑圧の要」となった場合、日本人は中国軍の尖兵にされるでしょう。元寇のときの尖兵は、元に侵略されていた高麗兵でした。もしも中国の軍門に下ったら、尖兵として第一線で米軍を相手に戦うことになるのです。これは恐ろしいことです。
沖縄と日本が問われる覚悟
はっきり言えば、沖縄だけでなく、日本全体が自立できていないと言えます。自立に向かう過渡期の戦略は難しいものですが、次の3つが考えられます。
この3つをどうやってやり遂げるか。難しい課題が日本に突きつけられています。
警察活動の延長の「正当防衛」では、この国を守れません。アンケートでも、「自衛隊が軍隊となり、自分の国を自分で守る」という回答が一定数ありましたが、自衛隊が国防軍として自衛権を行使しなければ、間に合わないところまで来ています。
もう侵略は始まっていますが、沖縄県民は危機感を持てない。その大きな理由は、政府が沖縄への負い目から、手厚い補助を続けていること。さらに長年、米軍基地の「負担の軽減」しか言わず、沖縄は「扇の要」であり、防衛上の要衝であることの言及を避けてきたこと。政府には、「言わない罪」があります。
降伏して「抑圧の壁」を選び、中国の尖兵となるか、アメリカの「自由を守る壁」となるか。今、沖縄も日本も、覚悟が問われているのです。
透明度が高いことで知られる宮古島の海。
沖縄の誇りを取り戻す
多額の借地料や補助金で「ゆでガエル」状態の沖縄。しかし日本人のルーツも沖縄にあった。
取材を通じて感じたのは、沖縄は田舎道でも道路が比較的しっかりと整備されていることだ。公共施設も頑強なコンクリート製で、新しさを感じる設備も多い。
沖縄県は、個人の給与額などの平均は全国最下位に近いが、前出の惠氏によれば、米軍基地の借地料や政府からの補助金で、実は「日本一豊かな県」だという。
「沖縄県民は補助が当たり前の"ゆでガエル"になってしまいました。かつては星を頼りに小舟で航海し、ボルネオ島のあたりやインド洋近くまで進出する、勇猛果敢な海洋民族だったのです。ところが14世紀に明(中国)から朝貢を勧められ、返礼をもらってから、中国皇帝の機嫌を取ろうと必死になり、内陸型の民族に変わってしまいました。
玉城県知事の『沖縄を一帯一路の出入り口として歓迎する』という発言も、形を変えた中国への朝貢に他なりません」
離島でも国への忠誠心を持つ
洗脳工作などにより、沖縄の人々には「本土に見捨てられた」という感覚や差別意識を持つ人もいる。しかし前出の宇田川氏によれば、戦前の教科書には、日露戦争時に軍令部にバルチック艦隊来襲を伝えた宮古島の久松五勇士の逸話が必ず掲載されていたという(下・コラム)。
「たとえ離島であっても、国家への忠誠心は少しも劣らないということです。沖縄の人々は、日本人の自覚と誇りを強く抱いていたことの証明と言えます」
宇田川氏はこうも話す。「皇室のルーツは諸説ありますが、民族史研究家の柳田國男は、南方の植物であるヤシの木が愛知県の知多半島にもあることをきっかけに、沖縄について仔細に調べた結果、天皇家のルーツも南方にあると結論づけています」
柳田説を取れば、沖縄は「大和民族の始原の地」と言える。
皇室のルーツは沖縄にあり
幸福の科学の霊査でも、初代天皇である神武天皇の祖母・豊玉姫が沖縄出身であることが判明している。大川隆法・幸福の科学総裁は、書籍『現代の正義論』で、このように伝えている。
「豊玉姫は、皇室の先祖に当たる方です。つまり、沖縄は最近、日本に編入されたのではありません。今から二千年以上前の、『古事記』『日本書紀』が捉えている世界のなかで、皇室の先祖が沖縄出身なのです。もっとはっきり言うと、『どうやら宮古島辺りらしい』ということが分かっています。
『そうした方が、皇室のもとに入っておられるのだ。実は二千年以上前に、日本のなかに入っておられたのだ』ということを知ってください。これが『真実の世界』なのです。
沖縄は日本です。絶対に沖縄は日本なのです」
さらに沖縄は、言語学上から見ても、断じて中国の属国ではない。そして沖縄県民が、他県民と同じ「大和魂」を持っていることは、沖縄出身の移民の活躍が示している。
戦前、全国最下位の貧困県だった沖縄から、多くの県民が移民として海外に渡った。彼らが持つ日本人の勤勉さや道徳心が受け継がれ、現在は子孫が世界中で活躍している。一例を挙げれば、ハワイ州知事のデービッド・ユタカ・イゲや米陸軍大将のポール・ミキ・ナカソネは、いずれも日系三世。沖縄移民の子孫だ。
前出の金城氏は、「沖縄はアジアの平和を守る力を持っています」と語る。「沖縄に駐留している米軍と自衛隊の協力によって、アジアの平和が保たれているのは事実であり、県民はそれを誇るべきではないでしょうか」。
こうした認識が浸透した時に、沖縄県民、そして日本人は誇りを取り戻せるはずだ。
2 グレタに影響する霊人が「ノアの大洪水、再び」を警告
3 「人類は地球の敵。文明を止めたい」と主張する霊人
4 信じる「神」は誰なのか
5 日本や中国などに対する認識
6 グレタを裏であやつるもう一人の霊人
7 地球温暖化説を世界に広める真のねらいは
8 霊言を終えて