◆中国にひざまずくドイツ、イギリス、フランス その先にあるものとは(有料会員限定)
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EU主要国の首脳が、相次いで中国首脳と会談し、経済的な結びつきを強めています。
ドイツのメルケル首相は29日、中国を訪問し、李克強首相、習近平国家主席と会談しました。排ガス規制逃れの不祥事で窮地に立つフォルクスワーゲンの社長も同行し、主要な市場である中国での販売低下を防ぐ狙いがあるようです。
中国側は、ヨーロッパの航空機大手エアバスの旅客機を購入し、約170億ドル(約2兆円)の大型契約に調印しました。両国は中国主導のAIIB(アジアインフラ投資銀行) で協力関係を深めていくことも確認しました。
つい先日の21日には、習主席がイギリスを国賓として訪問し、キャメロン首相と会談。イギリスの原発新設に中国企業が参加するなど、経済関係を強化することで合意しました。さらに、11月2日にはフランスのオランド大統領も訪中する予定です。
EU主要国首脳が相次いで中国との関係を強化している、この流れをどう見るべきでしょうか。
EU諸国が、中国に経済的に依存すると、中国の政治的な影響力が高まります。
たとえば、中国は2011年、財政危機のスペインを支援するという名目で、スペイン国債の20パーセントを買い占めました。これは、天安門事件があった1989年からEUが禁止している中国に対する武器輸出の解禁を要請するため、つまり、政治目的という見方もあります。
その後、スペインの裁判所が江沢民ら中国共産党の元指導者をチベット人大虐殺容疑の逮捕状を出したところ、中国は持っていたスペイン国債の20%を盾に圧力をかけ、逮捕状を無効にさせました。こうした事例は、中国に依存する危険性を示しています。
中国はヨーロッパにも勢力を伸ばしたい
EU経済を掌握しようとする中国の狙いはどこにあるのでしょうか。大川隆法・幸福の科学総裁は、国家主席が就任する以前の2010年と12年に習近平氏の守護霊を招霊し、その本心を聞いています。
霊言の中で習氏の守護霊は、中国を経済や軍事など全ての面で世界一にし、「元朝のような世界帝国」を築くと豪語。その正体は、元朝の創始者チンギス・ハーンであると語りました。
元朝は、チンギスの孫で5代目のフビライ・ハーンの時代に、ヨーロッパの一部にも攻め入り、勢力が最大になったこともありました。
中国はアメリカもEUも呑みこもうとしている?
2014年に収録されたフビライ・ハーンの霊言の中では、フビライの霊が「中国共産党の習主席の次の指導者に生まれ変わっている可能性がある」と明かしました。この霊言では、EUをも支配下におきたいと考えるフビライの野心が、次のような言葉で語られています。
「EUも呑み込む予定で頑張ってるわ。今な。ヨーロッパなんて、もう、あんなの弱小の群れだろう?ヒツジの群れ。あんなのガボッと一呑みにしたるわ、全部。世界帝国をもう一回つくる」「(ドイツについて)あれ、なーんも戦う気ないから、弱いよ。(ドイツが持つ科学技術力について)それは、富を全部取りあげるから、大丈夫や」
現在、中国は、南シナ海付近での軍事拡張や人権侵害など、さまざまな問題をまき散らしています。EU主要国がそうした問題に目をつぶり、相次いで中国にすり寄ることに対し、国内外で「カネ目当て」などの批判も出ています。
EU諸国が批判を集める中国と関係を深めることは、国際的な正義を無視していることにほかなりません。日米などの自由主義国との経済的つながりを深め、資金の循環を早めることで、経済を立て直していく努力が必要でしょう。(真)
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