だいぶ前ですが、「引き寄せの法則」がブームになり、これに関する本が多数、出版され、ベストセラーになった本がありました。
買った人も多いと思います。私も買って、本の内容どおりに実行しましたが、ぜんぜん何も変わりませんでした。
強く思うと「引き寄せの法則」で、欲しい物が手に入れることが出来る、希望が叶うという内容でしたが、全くダメでした。
最近、ミナミAアシュタールの著作の本を読んで、なぜダメだったのかがわかりました。
おいしいケーキを食べたいと強く思っても、ケーキは空中から出てこない。
おいしいケーキを食べたいのなら、ネットでよく調べて、たとえ遠くても、売っている店に行き、そのケーキを買って、はじめておいしいケーキが食べられる。
つまり、思っているだけではダメで、強く思い、決心して毅然と行動を起こした時に、「引き寄せの法則」が働き、夢が実現する。
思い返すと確かに、自分の人生にも何回か「引き寄せの法則」が働いていたことがわかりました。
それは、42歳の時に転職を繰り返していて、ある会社に入社して、2カ月たった頃に退職することになり、お客に退職のあいさつをしに行った時に、「仕事を出すから、独立してみたら」と言われました。
青天の霹靂とはこの事で、独立するなど一度も考えたことはありませんでしたので驚きました。
しかし、よく考えたら、転職を繰り返していて、もうどこにも就職できないと思い、決心して独立する事に決めました。
お客に「個人に仕事は出せないから法人になってくれ」と言われ、難問が発生しましたが、知人に休眠会社(有限会社)を持っていることを思い出し、知人に交渉して、その会社を借りることになりました。
そして名義を変えて自分が代表取締役になりました。次にお客が発注する製品を製作してくれる会社を探さなくてはなりませんでした。
その製品を製作できる会社は10社ぐらいしかなく、ほとんどが一流企業でした。
個人の会社と契約してくれるか不安でしたが、超有名な1社を選んで、思い切って飛び込みでその会社に行き、交渉したところ、契約が決まりました。
トントン拍子で独立することが出来ました。今、考えると不思議です。
見えない力が働いていたとしか思えません。あれほど転職していて苦しんでいたのに、夢のようでした。
これが「引き寄せの法則」と思います。しかし、強く思い、決心して毅然と行動を起こしたからといって、必ずいつも成功すると限らないとは思いますが、やはり、思いだけではダメで行動を起こさなければ成功はないと思います。