熊本地震の発生から3週間が経つ中、地震の発生原因について専門家から、「地震活動が飛び火して急激に拡大していく事態は未経験」「経験則では予測できない」などの声が上がっている。
東京大学のロバート・ゲラー教授は、「正確な予知はできないというのもそのための理論はもとより、手法も皆無」「国内外の多くの研究者が130年にわたって頑張ってきたことは事実だが、その努力は報われなかった」と、地震予知の限界について語っている(4月28日付東洋経済オンライン)。
⇒東海地震は以前から、「いつ起きてもおかしくない」と危険視されていたが、その間に、阪神大震災、東日本大震災と、専門家らがほとんどノーマークだった場所で地震が起きている。
東北大学災害科学国際研究所の遠田晋次教授は、本誌2015年8月号の取材に、「『数年後か数百年後に、○○方面でどのくらいの確率で地震が起きる』など、一定の幅を持たせた『予測』は可能です。
しかし、『○○県でM7程度の地震が○月○日に起こる』というピンポイントの『予知』は、現代科学の延長上にある研究では極めて難しいと言えます」と語っている。
現時点で正確な地震予知できない中、天変地異は、人心や政治の乱れに合わせて起きているというのが、古来から続く一般的な見方。地震学では捉えられない、大震災の真意に目を向ける必要がある。
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