アフロ達が猛男に話し掛けてきた。「遊ぼうぜぇ!」子供か。「シィーッ」砂川が間に入り、指を口の前で立てた。猛男は机で教材を拡げていた。「ええッ?! 猛男が勉強してるぅ!!」動揺するアフロ達。「砂、不味いぞ。敵の姿が全く掴めねぇ! 投げようにもまともに組ませてもらえねぇ」猛男の中ではマーク模試は擬人化され、嘲笑うかのように奇妙に踊り出していた!「掴み所はあるさ、猛男、まず試合してみろ」砂川は一通りの教科の問題集をドサッと机に置いた。(何人と組手?!)ビビる猛男。「砂、今日俺ん家来ねぇか? 俺がピンチになったら、『大和』と言ってくれ」砂川は黙って話を聞いていた。
「あら、誠君いらっしゃい」「お邪魔します」すっかり腹の大きくなった猛男の母が砂川を迎えた。猛男の部屋では、「うぐぐ」「大和さん」「ぬおお」「大和さん」「むむう」「大和さん」「くっ」「大和さん」砂川に『大和さん』を連発させる猛男。ピンチになり過ぎ! そこへ、ピンポーン。誰か『剛田!!』家に来た。「はぁい」猛男母が出た。「ぬッ、ふぅッ、数1が強い」教材に脂汗を落とす猛男。「限界かな?」「まだまだぁ!」などと騒いでいると、「すいませーん、お邪魔しますぅ」大和の声!「いいのよ、いいのよ。猛、お客さん」猛男母が部屋のドアを開けた。「こんばんはー」「大和ッ?!」大和が顔を出した。「猛男君、今日勉強するってメールにあったから、チョコ作ってきたぁ、脳には糖分かなって。あ、カカオからは作ってないんだけど、チョコは作ってきたんだけどチョコは作ってないんだけど、あれ? ウチ、何言ってるんだろう」あれこれ言ってる大和をジッと間近で観察する猛男母。「お茶入れるから、ゆっくりしていきなさい。猛、ちょっと手伝って」「おう」「すいません」猛男母はキッチンに向かった。
茶筒をスポンッ、
7に続く
「あら、誠君いらっしゃい」「お邪魔します」すっかり腹の大きくなった猛男の母が砂川を迎えた。猛男の部屋では、「うぐぐ」「大和さん」「ぬおお」「大和さん」「むむう」「大和さん」「くっ」「大和さん」砂川に『大和さん』を連発させる猛男。ピンチになり過ぎ! そこへ、ピンポーン。誰か『剛田!!』家に来た。「はぁい」猛男母が出た。「ぬッ、ふぅッ、数1が強い」教材に脂汗を落とす猛男。「限界かな?」「まだまだぁ!」などと騒いでいると、「すいませーん、お邪魔しますぅ」大和の声!「いいのよ、いいのよ。猛、お客さん」猛男母が部屋のドアを開けた。「こんばんはー」「大和ッ?!」大和が顔を出した。「猛男君、今日勉強するってメールにあったから、チョコ作ってきたぁ、脳には糖分かなって。あ、カカオからは作ってないんだけど、チョコは作ってきたんだけどチョコは作ってないんだけど、あれ? ウチ、何言ってるんだろう」あれこれ言ってる大和をジッと間近で観察する猛男母。「お茶入れるから、ゆっくりしていきなさい。猛、ちょっと手伝って」「おう」「すいません」猛男母はキッチンに向かった。
茶筒をスポンッ、
7に続く