![11091035re 11091035re](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1a/b3/a5dfa92a49b45b4f41711dc33c648c80_s.jpg)
昨夜、誘われて珍しい『冬の旅』を聴いた・・・・・
高橋悠治のピアノ伴奏で 劇団黒テントの斉藤晴彦が、日本語で
歌うというものだ。
<なぜこんなに暗いの?> そんな曲が並ぶ中で、唯一
クスクスと漏れた曲が、おなじみの菩提樹 ♪菩提樹といえば
音楽室だよ 校舎の隅の 暗い部屋だよ アップライトのピアノが
黒く光る 見上げると窓も 黒く光る♪ 女の先生 眼鏡かけた
歌え 歌えと 命令する♪・・・・♪・・・・淡き夢見ても 眠いばかり
いまわし 記憶♪ (大胆な訳は、斉藤晴彦)
<詩と曲が一体となった歌曲の最高傑作> といわれる
シューベルトの『冬の旅』・・・リードするピアノは雰囲気を盛上げ
斉藤晴彦は演劇人らしく、苦悩を語りあげた! (歌っている)
「シアター・イワト」に詰め掛けた聴衆は、嘆きを叫びを絶望を
時に小さな光を、共にしていたようだった。
奇しくも11月19日 シューベルトの命日(1797~1827)だと・・・
お二人はこれから松本、金沢、留萌、釧路、網走、鷹栖、札幌
盛岡、葉山などでのコンサートを行う・・・CDも発売中
(写真を撮った時は、「お釈迦様が悟りを開いた菩提樹の下」を
連想したものだったが、昨夜の訳は♪菩提樹といえば、お釈迦
さまだよ その木の下で 死んでいったよ♪って。あくまで暗い)