狩人の道東放浪記 Ⅱ

定年後道東に移住しました。
しかし2年後、都合により帰郷しました。徳不孤必有隣の旗印は同じです。

二つのニュース

2010年06月06日 | 狩猟と銃
北海道帯広市で山菜採りの主婦が羆に襲われ死亡しました。付近では親子の熊が目撃されていたそうです。
京都府福知山市では有害駆除のハンターが仲間を誤射、そして自殺しています。
眞に悲しい事故です。
北海道では雪も融けて山菜採りのシーズンです。私も送ってもらいましたが、こごみ、行者ニンニクなど美味な山菜の宝庫です。しかしこの山菜は冬眠から覚めた羆にとっても体力回復の為モリモリと食べる栄養剤です。一般に羆は臆病な性質なので、突然人間と遭遇すると、襲い掛かるそうです。子供連れならばその危険性は何倍にもなります。しかし主婦が銃で武装して山菜取りに行くのは聞いていません。
内地でも田畑や果樹を荒らす鹿、猪には困っています。林業の被害は何億円にもなるでしょう。ご他聞に漏れずこれを駆除するハンターは、昨今の規制強化と老齢化、そして趣味の多様化により減少しています。ハンターも絶滅危惧種に指定されるでしょう。そのような事情も有り、猟友会は老人会の様子を呈しています。
前述の有害駆除は地域社会に貢献する機会です。老体に鞭打って出かけます。
決められた場所(待っていて獲物を撃つ場所)から勝手に移動しては絶対ダメです。事故の最大原因です。そしてリーダーの指示に従い、必要な場面以外では脱砲(弾をぬく)です。服装などもオレンジ色でよく目立つ物を着用します。鉄砲は弾さえ入れなければ出刃包丁より安全です。
今回の事故の詳細は明らかにされていませんが、地域社会に貢献するはずだった、有害駆除が悲劇となり、残念です。
安全第一、猟果は2の次3の次・・・・です。