2軒先に小僧がいる。
4歳となる子であるが、楽しい。70歳の老人に「〇〇さん、遊ぼう」とやって来る。
この親子は東京の出身であるが、昨年の今頃筍掘りに連れだした。父と子は嬉々として筍を掘り、竹林へは何度も行ったらしい。
今年も時期となったので、3人で出かけた。15時頃であったので他の者が採った後である。やっと1本を発見し、親子に掘らした。
疲れたので、道具を渡し先に帰った。
1時間ほどすると、親子が来た。
2本の筍を取ったようで、形も大きさも良い筍である。
すると小僧が写真の木の葉を差し出した。
「〇〇さん、ありがとう」
筍掘りに連れて行ってくれたお礼だった。
感動がこみ上げてきて、涙が出そうになった。