最終回は『風』です!
堂々としたたたずまいなのに、優雅。
普遍の美を有した書体です。
一画目の起筆角度が肝心です。
懸腕法での起筆で肝心な事は、筆先が紙に触れる前の、円運動です。
この円運動のエネルギーを使って、起筆に生命力を与えるのです。
それは剣道も、ドラムも同じ。
スティックや筆は得物、一般的に武器とは言いませんが、腕の動きをそれぞれの先端の動きに伝えるシステムは同じだと思います。
ここからは少し難しい説明になります。
文章力が無いので伝わらなかったら、ゴメン!
息を軽く吸った時に筆先を時計回りに回し始め、呼吸を止めた流れで右上から反時計回りの円運動でストンと落とし、その瞬間に急ブレーキ、筆先のねじれの物理的エネルギーを軽く活かして、今度は逆に時計回りに筆先を進めます。
しかし、今度はその力を押し殺してゆっくりと筆先を下に向かわせるのです。
コピーでも分かるぐらい、この一画目のにじみは、押し殺したスピードを伝えています。
それは呼吸の止めて横隔膜の動きを殺しているかのようです。
『風』の一画目だけで、くたびれてしまいました(笑)
この続きは次回に!
最終回は二回に分かることにいたします〰