<HTS支部が全国の添乗員の皆さんと
一緒にかちとってきたもの>
第1番の大きな成果は、なにより、添乗員の皆さん自身が声を上げはじめたことです。これが一番画期的なことです。阪急トラベルサポートの添乗員の皆さんが全国一般東京東部労働組合HTS支部に集い、会社に労働組合結成を通知したのは、2007年1月でした。添乗員が長年苦しんでいた多くの問題が一気に表面化します。当ブログで紹介されたHTS支部の闘いは、たちまち全国の添乗員とその家族からの大きな反響を呼び起こします。地方の添乗員の方々からの応援や連絡が次々と届けられます。添乗員自身が立ち上がった意義は本当に歴史的な素晴らしいことでした。
HTSに添乗員自身の団結権・団体交渉権・団体行動権(憲法28条)がはじめて樹立されたのです。その後の様々な行動へとつながります。
第2の成果は、旅行業界全体に与えた衝撃です。長年、労働基準法違反が横行する旅行業界では、以前からJATAやTCSA傘下の会社も労働基準監督署からの是正勧告指導を受けてはいましたが、ずっと誤魔化してきていたからです。添乗員ひとりひとりが個人で意見や要求を言うと「嫌なら会社をやめろ」「こういう仕事なのだ」と潰されてきたのがこの業界の実態でした。何千という仲間が泣き泣きやめていった事でしょう。健康を害されて去った方も数え切れません。これからはそうは行きません。まともな労働組合が登場した以上経営側ももう露骨な誤魔化しや横暴な「嫌ならやめろ」などの憲法違反行為を行うことは表だってはできなくなります。
団体交渉請求を拒んだり、組合員への差別や不利益な取り扱いは不当労働行為という重大な違法行為となります。
第3の成果は、派遣添乗員の問題が広く社会に知られだしたことです。朝日新聞の「へとへとツアコン蜂起!」の記事とスポーツ紙に載った作家吉永みち子さんのコラム記事は、立ち上がった添乗員に大きな勇気を与えると同時に添乗員の実態を広く世間に知らせました。社会問題としての提起でした。これ以後、テレビ・新聞などマスコミも添乗員問題を大きく取り上げていきます。また違法な「残業代未払い=みなし労働」への労働基準監督署の是正勧告指導やハローワーク、社会保険事務所への申入れによる雇用保険、社会保険(健康保険・年金)の加入を実現し、国会でも取り上げられていきます。
また派遣制度そのもので被害にあっている全国の人々と共に「派遣法の抜本改正」の運動も大きく盛り上がっています。
第4に阪急トラベルサポートでの具体的な労働条件の改善です。
全国の添乗員の皆さん!それぞれの職場での運動にぜひお役だてください(ひとりでも東部労組加入大歓迎です)。
① 過去分の残業代相当分を一時金としてHTS全添乗員に支払う。総額は約4.5億円です(しかし、個別に提示された額は、実際の10分の1相当分でしたので、HTS支部組合員の内9名を全組合員の代表として選び、9名だけは受け取りを拒否し、同時に「みなし労働制度廃止」の目的と合わせて集団訴訟で争うことにしました)。
② 労働基準監督署の「みなし労働は違法」等の是正勧告指導を実現(裁判の労働審判でもみなしは違法と判断)
③ 深夜・早朝(夜10時から朝5時)手当新設
④ 休日割増手当新設(添乗7日目分に割増手当支給)
⑤ 有給休暇新設(半年で10日間、1年で11日間、6.5年以上で20日間。前年度の残りは繰り越せるので最高40日間。ツアーの前後の希望日に設定、支給要件や有休分の日当額の計算式は不十分)
⑥ 雇用保険加入(要件は不充分)
⑦ 社会保険、健康保険・年金の加入(同上)
⑧ 「旅日記」の廃止
⑨ 「アンケート」を添乗員が集めることはやめる
⑩ 空港での燃料サーチャージ集金の伝票書きの廃止
⑪ 精算・打ち合わせの手当アップ(2時間2千円、オーバー時給1000円)
⑫ 対客電話の顧客不在時の追跡の廃止(留守電・FaxでOK)
⑬ 国内バスの添乗員シート2席確保
⑭ 国内バス内オプション販売の改善(高速道路上の禁止等)
⑮ 打ち合わせは3日前に改善
⑯ 健康診断の充実、交通費の支給
⑰ 「ツアー中の添乗員の休憩1時間確保」がお客様用の日程表に明記された
⑱ スーツケースの割引販売
⑲ パスポート増刷代の会社負担
⑳ QLライナーの使用制限撤廃(前泊を除く)
その他 備品の支給(文房具、バンドエイド等) 、ツアー中のお客様からの暴力行為への派遣先からの謝罪、みなし労働を前提の不十分ではあるが日当の全体的底上げなど
以上
ン?
まるで逆ですよ。
添乗員を大切にしない、添乗員の権利を認めない、社会のルールも破る、だから、そんな会社は、経営もおかしくなってしまうのでは?。
ちゃんとした内容のツアーを作れるしっかりした会社(が、あるのなら)が生き残ってくれるほうがいいです。旅行者にとっても。
その他外注の派遣添乗員に「お客様には社員添乗員と言うように」と指導しています。
お客様の立場ならサービスが良い会社かもしれませんが、その他外注の派遣添乗員の待遇は酷いものです。
HTS以下の待遇でこき使っています。
研修費で稼いでるんですね…。
うちの会社も仕事ないのに最近やたらと新人募集中。
「権利ばかり主張すれば会社が潰れる」と。本当ですか?
皆さん、世の中、潰れた会社はゴマンとありますが、「権利を認めたから潰れた」会社って聞いたことあります?
それに「権利云々」って、その後の続きは「黙って働け」でしょ。怖くありません?。これって法律も人権も自由もない暗黒の社会時代と一緒では。
「蟹工船」の鬼監督の言葉みたい。時代錯誤。
ヨーロッパでどう受け取られるかしら。
株主
「ツアー旅行は、添乗員さんによる要素が大きいと思う。子会社のユーラシアサービスの派遣業とは、自社の添乗員を派遣しているのか?今日、問題となっている派遣添乗員の有給休暇や、社会保障などの点はちゃんとしているのか?」
議長
「どちらの会社も正社員以外は存在しません。本人にどちらの会社にするか選んでもらっている。」
業界内で、労働基準監督署に従うなと強硬に主張したのが、この2社で、他社もこれに従わざるを得なかったとのことです。
大手旅行会社とバックにいる国土交通省に問いたい。
みなさんの旅行=商品は「違法労働」の上で成り立っています。これは、昨今の世界のルールを完全に破っていますが、よろしいのですか。
今、世界では児童労働、女性酷使・虐待、奴隷労働、労働法違反などの違法労働・反社会的労働が関与した商品の売買は世界的は規模で禁止しようというのがILOや国連関与の人権団体、女性団体など世界の動きですよ。ISOの中身も同様です。
このままでは日本の添乗員=旅行会社問題も、もうすぐ世界的規模で表面化・問題化することは間違いありません。断言できます。
あとで「以前にはみられなかった」などと泣きごとをいっても後の祭りですよ。
日本の旅行業界経営陣には、先見の明を持った知性的と理性的な方がひとりもおられないのですか。
「昨今の傾向として、就労について疑問が生じると即、労働局や労基署に相談に行く派遣スタッフが増えています。ナイトフライトでヨーロッパ添乗に出かけた時の深夜労働の割増賃金の相談を派遣
先や労基署に持ちかけるなど、以前には見られなかったことです。」
そうなのです。着実に添乗員の権利意識が高まっています。「以前には見られなかった」。考えたらこれはすごいことですよ。
この流れは、もう誰にも止められません。これからもっと大きな激流となるように全国の添乗員の皆さん一層声を挙げていこうではありませんか。
http://www.tcsa.or.jp/about/pdf/tcsanews_67.pdf
「ファーストフードのアルバイト以下の時間給では優秀な人材が集まる道理もありません。」といいながら、TCSA自身が「首都圏においては、派遣スタッフに1時間あたり1,000円を下回らない賃金を支給することを申し合わせました」
の時給1000円では幾らなんでもお粗末では。
「昨今の傾向として、就労について疑問が生じると即、労働局や労基署に相談に行く派遣スタッフが増えています。ナイトフライトでヨーロッパ添乗に出かけた時の深夜労働の割増賃金の相談を派遣
先や労基署に持ちかけるなど、以前には見られなかったことです。」
そうなんだ、あちこちで、添乗員は立ち上がっているのだ!うれしいな。
まったく賛成です。
それに正社員や内勤者には休業保障があるのに一番会社を支えてきた添乗員に休業保障ないのはなぜ?。
うちのフォーラムジャパンは添乗員は入社と同時に全員がサービス連合に全員加入させられます。事実上の強制と同じですね。組合費も自動的に天引きです。だけど上の役員さんに言いたいです。添乗員の組合員たくさんいるというなら休業保障をストでもなんでもやって請求してくださいよ。がんばっておられる別組合さんの悪口専門やみなし賛成で企業の味方ばかりしないで、労働者を守るために会社とぶつかるのが労組でしょう。労組の中でも正社員だけ守られて私たち派遣は使い捨て?そんな労組ってあり得るわけ?。
不況だ不況だ仕事がへるぞと不安をあおるだけでなく、そういう時の保障をちゃんとさせるのが本来の労働組合の役割でしょう。
仕事ないからあきらめろ!では会社と一緒で労組の意味ないじゃん。
何度かご一緒したのでとてもびっくりしました。
これも、価格競争、自由化が生み出した犠牲だと思います。
16時間労働するなんて。
世間では12時間でも騒いでいるというのに。
まず、12時間でも終わらないような行程をやめさせたいです。10時間でもおかしいです。
ヨーロッパのドライバーのように添乗員も法律で縛られたいです。。。
>最低賃金法違反として処罰されることがあります。
そうなんですか~!!!
最近の動きで、時間外賃金が支給されるようになりましたが、基本時給単価が@700円で計算です。
確かに、日当÷添乗時間=@700円位ですけど
これって最低賃金以下なんですね
海外添乗してますけど、残業代だって875円だし
打ち合わせに行って準備・電話に時間がかかっても
残業代なんて支給されません。
最低賃金額に満たない場合は、最低賃金法違反として処罰されることがあります。
早急に派遣会社は代金の見直しをしないと大変なことになりますよ!