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写真=多摩ミルク社前で怒りの声をあげる多摩ミルク支部組合員と支援者(2015年12月1日)
12/1 東部労組多摩ミルク支部が社前抗議アピール行動に決起!
固定残業代制度を悪用した残業代不払いを許さないぞ!
多摩ミルクグループの経営者は組合つぶしをやめろ!
東京・葛飾で飲料などを配送している「多摩ミルクグループ」のドライバーらでつくる全国一般東京東部労組多摩ミルク支部は12月1日午前、東部けんり総行動の一環として多摩ミルクグループ本社(葛飾区奥戸)前で抗議アピール行動を行いました。同支部から参加した組合員17人を先頭に100人が社屋を包囲し、「多摩ミルクは残業代を払え!」「多摩ミルクは組合つぶしをやめろ!」などの抗議の声をあげました。
この日の行動は、(1)多摩ミルクグループのうち株式会社エイチ・ビー・エス所属の組合員が請求している未払い残業代を全額支払うこと、(2)向島労働基準監督署より発令されている是正勧告にただちに従うこと、(3)森永乳業東京工場出荷事務所の欠員予定の補充採用をただちに行うこと--の主な3点を会社に求めるために行われました。
JR新小岩駅前に結集した東京東部地域で闘う仲間100人はバス2台に分乗し、奥戸街道沿いにある多摩ミルクグループ本社前に到着。旗をかかげ、同支部の鈴木書記次長の力強いシュプレヒコールが宣伝カーから響き渡りました。他方、会社側は玄関のカギを閉めて郵便配達のチャイムにも居留守を使いながら、2階から参加者をこそこそとビデオカメラで撮影するというみっともない姿でした。
同支部の斉藤委員長のあいさつの後、山岸副委員長が今回の行動の基調を次のように報告しました。
エイチ・ビー・エスの残業代不払いについて「ドライバーは過労死寸前の長時間労働を強いられ、ひどい人では残業時間だけで月206時間やらされた。その背景には給与の半分をも占める固定残業代の存在がある。どれだけ長時間の残業をやっても給与はまったく変わらない。この点は向島労基署が昨年4月に是正勧告したが、会社は従っておらず、労基署は刑事事件として送検の準備を進めている」と話しました。また、出荷事務所の欠員問題については「支部の委員長や副委員長ら役員が従事している出荷事務所で欠員補充されない結果、過重労働が発生している。人員補充しないのは組合つぶしを進めるためだ」と指摘しました。
支部組合員1人ずつマイクを握り、「社長は出てこい!」「会社は法律を守れ!」などと口々に怒りの声をあげました。葛飾区労協の清水副議長(国労)が「同じ地域の仲間として労働者の権利を侵害する多摩ミルク経営者にに抗議していきたい」と連帯あいさつしました。最後に要請するため、会社のチャイムを鳴らしましたが、応答はありませんでした。労働組合の要請すら居留守を使って拒否する不誠実な会社の態度に、あらためてシュプレヒコールを全員であげ、同支部の石川副委員長の団結ガンバローで行動を締めくくりました。
多摩ミルクグループの経営者は違法行為をただちにやめなさい!
不払い残業代を払いなさい!
組合つぶしをやめて欠員補充を認めなさい!