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美容師2人が団交で罰金・残業代を取り戻す
労働組合に入って美容業界を改善しよう!
このほど都内の美容院で働いていた美容師2人が、私たち全国一般東京東部労組に加入し、団体交渉を重ねて違法な罰金や残業代など未払い賃金を取り戻す成果を勝ちとりました。
この美容師2人は社長からの暴力・暴言などのパワハラ行為に耐えかねて退職しましたが、辞める際にもらった給料明細を見て驚きました。有給休暇分の賃金が支払われていないこと、キャンペーン(シャンプー売上)の手数料が約束どおりに支払われていないこと、行ってもいない旅行費が勝手に差し引かれていること……。
組合に相談に来た2人はこう訴えました。「あんなにもお店のために頑張ってきたのに、とても悲しいし虚しさでどうにかなりそうだ」。話していくうちに不払い残業や遅刻した際の過重な罰金など、これまでの違法・不当な扱いの数々が明らかになりました。
2人は東部労組に加入し、美容院側と団体交渉を行い、社長に対して抗議の声を上げました。その結果、社長は過去の暴力と暴言について謝罪しました。その後も未払い賃金について交渉を重ねた結果、美容院側が2人に100万円余りの解決金を支払うことで和解に至りました。
美容業界で働く人たちからは低賃金・長時間労働など劣悪な労働条件についての相談が多く寄せられています。「徒弟」制度の因習が影響しているのか、経営者や先輩からいじめ・パワハラ行為を受けているという相談も目立ちます。
美容師のみなさん、美容師が夢を持って働ける業界に変えるためにみんなで声をあげましょう。労働組合に入って当たり前の労働条件と職場環境の改善を勝ちとりましょう。