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阪急トラベルサポート裁判 会社側の証言にみなさんのご意見を②<乗り物編>

2010年02月11日 08時11分53秒 | 添乗員・旅行業界

昨年12月21日に行われた、添乗員への「事業場外みなし労働」適用の是非を問う裁判(第3陣)の証人尋問。
証人として証言した阪急トラベルサポート東京支店添乗派遣課細野課長が証言した国内旅行における「添乗員の労働の実態」「仕事のやり方」。今回は「乗り物」関連の細野課長の証言について、それが実態に即したものなのか、添乗員のみなさん・添乗員経験者のみなさんのご意見をお寄せください。

以下は、12月21日の裁判証人尋問でやり取りされた内容です。

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●会社側主尋問(会社側代理人弁護士→細野課長)
会社側伊藤弁護士「あなたの陳述書を見ると、添乗中解散しますという部分が幾つか出てくるんですけれども、この解散している時間というのは添乗員は何をしているんでしょうか」
細野課長「特にすることがなければ、飲物を飲んだりとか、自由にリラックスしていると思います」

伊藤弁護士「次にバスに乗車している場合のことについてお聞きしますが、バスに乗車する場合、スケジュール等の案内をするということなんですが、これは話している時間はどのくらいなんでしょうか」
細野課長これもケースバイケースです。バスガイドが乗務している場合や、乗務してない場合というのもございますので、バスガイドがいる場合にはほんと数分程度で終わりますし、いない場合でも長くても20分ぐらいあれば済むかと思います」
伊藤弁護士「そのほかの時間というのはどういうふうにしているんですか」
細野課長「例えば、バスツアーの場合ですと、長距離移動の場合、2時間に1度、15分程度の休憩を取るということになっておりますので、その他の時間に関しましては、自分の席で車窓を楽しんだりとか、リラックスしているんではないかと思います」
伊藤弁護士「バスの車内で、ツアーの参加者からの質問に答えたりするんでしょうか」
細野課長「バス車内では基本的にはシートベルトの着用をお客様にお願いしているし、また添乗員もシートベルトを着けることになっておりますので、お客様が移動してきたりとか、添乗員が後ろに行ってお客様にいろんな案内をするということはまずございません」
伊藤弁護士「バスの車内で、添乗員は寝てはいけないんでしょうか」
細野課長「いいえ。例えば、長距離移動の場合に、お客様にお休みくださいというふうに御案内しまして、添乗員も休憩させていただきますという御案内をすれば、特に添乗員が寝てはいけないということはないと思います」

伊藤弁護士「列車に乗車中のことについてお伺いをします。あなたに作成していただいた陳述書に、列車乗車中に添乗員が行う作業というものを書いていただいているんですが、そういった陳述書に書いていただいた作業を行っていない時間というのは、列車乗車中、添乗員は何をしているんでしょうか」
細野課長「特にすることはございませんので、自席に座ってリラックスしていると思います」
伊藤弁護士「列車内で、ツアー参加者から質問や相談を受けるということはありますか」
細野課長「ツアーのお客様というのは仲間同士で参加されている方が多いと思いますので、お客様同士、おしゃべりしている時間のほうが多いと思いますので、特に呼ばれていろいろ聞かれることはないと思います。また、お一人様で参加される方もいらっしゃると思いますけれども、わざわざ席を外していろいろ話を聞きに来ることというのはほとんどないかと思います」
伊藤弁護士「列車ツアーで、途中乗車してくるツアーの参加者がいる場合に、全員が乗り込むまで添乗員は座席に座ってはいけないんでしょうか」
細野課長「いえ、車内で立っていると邪魔になりますので、そういったことはないかと思います」

伊藤弁護士「航空機を利用する場合なんですが、航空機を利用する場合には、機内で添乗員は何をしているんでしょうか」
細野課長「添乗員は機内ですることはございません」
伊藤弁護士「飛行機の中では、私語は禁止とか、添乗員は座席を倒してはいけないというような指示は出ていますか」
細野課長「そのようなことはございません」

コメント (17)    この記事についてブログを書く
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17 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2010-02-22 00:58:33
つい先ごろ、阪急さんで添乗したツアーのマニュアルに、はっきりと書いてありましたよ。ツアー中は、誰が見ているか分かりませんから、機内でも?きちんとしているように、とね。言われなくても、そんなにひどい事出来ませんよ。仕事中、ですから。
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会社側の主尋問の茶番 (Unknown)
2010-02-21 05:56:03
http://intouch.blog56.fc2.com/blog-date-20100221.html
『会社側の主尋問がどれでけ茶番なのか!わかるであろう。
運送機関(乗物)乗車中、自由散策中、添乗員は、フリータイムなのではなく、しっかりと業務遂行中である。
「旅程管理」の資格修得者から、旅行会社が、主任添乗員として選任し、その者に「旅程管理主任者証」を授与している。その者が、旅行業法で、「旅程管理義務」の規定のある「(募集型)企画旅行」(パックツアー)に同乗するのだ。旅行会社は指示していない!などといっているが(以下参照)、旅行会社が、添乗員に「主任者証」を授与した時点で、「旅程管理義務」を指示したことになる。そして、「旅程」とは、一般的に、添乗員が「受付」した時から「解散」を宣言したとき(帰着)まで、を指す。もちろん、乗物乗車中も、自由散策中も、「旅程」中である。』


『細野課長がここまで言うんだったら、これをマニュアルにできるのだろうか?
マニュアルにして、全派遣会社とお客(最終日程表に明記)へ連絡してほしい。
*解散中、添乗員は、お客様のことは気にせず、飲物を飲んだり、リラックスしてくつろぐこと!
*バス乗車中、添乗員は、なるべく喋らないこと!ガイドがいる場合:数分、ガイドがいない場合:20分以内
*バス乗車中、添乗員は、お客様のことを気にせず、車窓を楽しんだり、リラックスしてくつろぐこと!
*バス乗車中、添乗員は、お客様の質問に答えてはいけない!立ち歩く作業をしてはいけない!
*バス乗車中、添乗員は、寝てもかまわない!
*列車乗車中、添乗員は、お客様のことは気にせず、リラックスしてくつろぐこと!
*列車乗車中、添乗員は、お客様の質問に答える必要はない!
*列車乗車中、添乗員は、途中参加客のアテンドをする必要はなく、座席に座っていること!
*飛行機内、 添乗員は、お客様のことは気にせず、リラックスしてくつろぐこと!
(上記のことにより、お客様からクレームが発生した場合は、添乗員の責任とはしない)』
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Unknown (unknown)
2010-02-20 02:55:13
お客さんの添乗員の仕事に対する認識が甘いのは旅行会社やこれまで添乗員がしていた仕事が多すぎるから。

本来添乗員は旅程管理が仕事だということをわかってもらう必要があります。

日程表に乗り物の移動中は仕事ではない、午前8時から午後8時までが労働時間である、食事などのときに1時間休憩をとる、ガイドではないのでバスでの行程案内以外の観光地説明、文化説明はしない、など書かないとわからないでしょう!!

そして他の方も意見していますが、旅程管理以外のアンケートのクレームは無効としてください、責任もって!!
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Unknown (あねご)
2010-02-20 02:20:15
この課長さんとやらは、添乗員経験者???

他社現役添乗員ですが、阪急さんでは皆さんこうなのかと思ってしまいました。

そうではないですよね。。。。

弊社の依頼元(とある地区ツアー催行事業部)は、添乗員を下郎のように思っての扱いをすることろがありますが、添乗員の所属会社課長と名乗る方がこのような発言では、終わってますね。

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Unknown (元CT)
2010-02-17 11:23:50
今はどうなっているのか分かりませんが、
車内のOP販売はどうなるんでしょうかね?
車内で寝てたら高速ICの通過時間は記録できません。
というか普通に考えて寝られない空気ですよ。

案内だって喋るのは数分かもしれませんが、行ったこともない場所のリサーチに何十倍もの時間がかかっています。

頑張って勤務したら負けなんだなぁ
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Unknown (Unknown)
2010-02-17 05:14:15
私は許してはならないと思います。この細野課長の言い分はね。つまり、一連の仕事は、あくまでも、私達が、ただのサービスでやらされているのですよね。許せないです・・・なぜ、このような発言が許されるのでしょうか?組合に対してもそうなのでしょうが、それ以外にも、私達、全添乗員を侮辱しているといえないですか?
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歴史にのこる記録です (Unknown)
2010-02-16 00:47:48

細野課長がなんと言っても、誰が正しいかは添乗員自身が一番良く知っています。
15時間、16時間の超長時間拘束がどれほど健康を壊しているか。
私は他社ですが、国内バスツアーでは添乗員に補助席に坐らせる時すらありました。バスの中でのセクハラもありました。オブション販売や土産売りもやらされ、走行中に立ったままお金のやりとりもありました。とても危険です。何がリラックスですか。馬鹿馬鹿しくて笑ってしまう以上に怒りすら感じます。
トラサポで東部労組ができるまでは一日の有給休暇もなく、雇用保険も健康保険もなかったではありませんか。
今でも忙しい時はいいように酷き使われ、ヒマになると見向きもしませんが。
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Unknown (Unknown)
2010-02-15 22:49:51
細野課長は業務指示なんて見た事もないんでしょうか?
凄い人ですね。。。どうどうと恥ずかしくもなくこんな証言の数々、笑い物になってしまいますよ
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業務指示 (Unknown)
2010-02-14 21:17:15
業務指示にしっかり書いてあるではないですか。

http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/2fb28ae7d31d14cb60922570df8d1a61

バス乗車での業務指示
「行程表」で乗務員との打ち合わせ
立ち寄る場所・所要時間・トイレ休憩場所と時間(15分ぐらい)・昼食場所と時間、土産指定店・宿泊地等
①(初日のバス)添乗員の自己紹介とガイド・ドライバーを紹介
②「お客様の人数と荷物の個数は、いつでも、しつこいくらいに確認してください」「貴重品確認・社内禁煙・時間厳守・健康管理の案内」「到着地の名称・時間・マナーなどの注意事項の案内」「安全運転カードの確認・ガイド、ドライバーの安全運行に対する認識の確認、安全運行のための注意、指示を怠らないこと」「シートベルト着用のお願い」
③「バスの中では添乗員は寝ないこと」
④「ドライバーの居眠りやスピードの出しすぎ、お客様の様子に注意をはらうこと」「炎天下を徒歩で観光した後などは、水分補給をするようお客様に促し、体調の悪い方がいないかどうかを気を配るようにしてください」
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ウソばかりです。 (Unknown)
2010-02-14 19:55:51
とある添乗員は、飛行機の中で横一列が空いていたので、足を隣の席に置いて(女ずわり)のんびりしていたら、お客さんから苦情が来ました。
また、私などはトイレに立つと特に自由行動の計画を立てているお客さんたちから質問攻めに合います。ゆっくりしていられません。
ロシアに行く途中の飛行機の中で私は別会社だったですが、隣のまさに、阪急のお客さんが、「ロシアの入国カードを書くのに、添乗員が配った紙が見にくいし、添乗員は聞こうにも寝ている」とぼやいてきました。お客さんは添乗員の一挙一動を見ています。細野課長が言うように、のんびりしてられないし、キチンとしてないといけないのです。
のんびりしていいし、休憩時間なら、しおりに行きの案内を「添乗員はツアーの運営上同じ飛行機に乗りますが、添乗員のお世話は、原則現地についてからになります。」とでもしてくださいよ。
のんびりしていいなら、お客さんにキチンと説明して、アンケートに書かれても責任を持ってください。







返信する
バスの中 (現役)
2010-02-14 17:50:27
他社ですが↑と全く同じクレームを受け、怒られた経験があります。

添乗員に法律は関係ないのでしょうか。
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Unknown (Unknown)
2010-02-14 17:14:26
以前、中国の添乗で長距離移動中、バスの中で
眠っていたら、アンケートに
「添乗員が、仕事中なのにもかかわらずバスの
中で寝ていた!」と書かれ、厳重注意されました。

乗り物の移動中、眠っていいのなら、
休んでいいのなら、
最終日程表に、乗り物移動中は添乗員の
休憩時間です。話かけないで下さい。
と、断り書きをしてください。

クレームがくると、怒るくせに
リラックスしている時間もないもんだ。
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Unknown (Unknown)
2010-02-14 15:50:00
「列車乗車中、添乗員は何をしているんでしょうか」
細野課長「特にすることはございませんので、自席に座ってリラックスしていると思います」

これはひどい。
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添乗員さんありがとう (客のひとりとして)
2010-02-14 06:28:12
新幹線利用の団体旅行に行った時です。親切な女性の添乗員の方は、出発した東京駅から御自分の席におられることはほとんどありませんでした。お客一人ひとりの席に行き、様々な確認や注文を受けていました。トイレの脇の化粧台で書類書きやお金の計算も立っておやりになっていました。その後、高齢の客で体の具合の悪そうな人の脇の通路で、ずっとその客の相手をしていました。
自分の席にはほとんど座らなかったのではないでしょうか。頭が下がりました。
別の団体バス旅行の時も、添乗員さんはバスの中で色々と働いておられました。
裁判の課長の証言を読んでウーンと頭をかしげました。
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Unknown (Unknown)
2010-02-14 02:12:28
呆れて言葉を失ってしまった…


…添乗員の皆様、

こんな事堂々と言われて腹立たないんですか?

こんな人達が上司で何とも思わないんですか?
返信する
Unknown (o.m.)
2010-02-13 23:22:00
会社は、添乗員はツアー中いつでも、お客様に対応できる状況に意識的に置いています。フランスでは、例えば長距離列車の座席予約も、添乗員用に一席だけ離れて予約する事はありません。私は現地係員添乗員ですが、仕事のマニュアルは日本と同じものです。「眠ってはいけない」とは書かれていませんが常にお客様に目が届く配慮をする様になっています。長距離の列車やバスの移動中であっても、もし、お客様がアンケートに「添乗員が眠っていた」と書けば、会社はクレームとして取り上げます。

伊藤弁護士の10の質問に対し、細野課長の7箇所(1~3 5~8 )の答弁に「思います。」と締めくくっていますが、これは憶測です。証言として認めるのはおかしいと思います。
細野課長の10の証言を全て肯定し証明できる、ある程度の添乗歴を持つ添乗員が必要になると思いますが、そんな添乗員は絶対にいないと断言できます。
私達はグループ到着前に現地最終アイテナリーをチェックしますが、特に阪急のツアーに関しては、現地係員無しバス手配のみが目立ち、私達が同乗していても添乗員がリラックスしている状況は見た事ありません。知合いの添乗員さんも、たまたま会える時間ができて、ホテルのお部屋にお邪魔したり キャフェに居ても、お部屋にお客様が来たり、会社やお客様からの電話連絡はつきもの、お客様への謝罪の為の品の買いものに付き合ったり、話題も最終アイテナリーと睨めっこで現地事情の確認が主、プライベートな話などする余裕は全くありません。他社の添乗員さん達も同じです。10年前は1時間くらいならゆっくりプライベートな話もできました。夕食を共にする事も可能でした。今は直前の約束でも、時間や場所の変更はつきもの、この様な状況で、飛行機の中でも添乗員さんは書類の整理、機中は睡眠でなく仮眠、この間も、終始お客様が添乗員をそっとしておいてくれるなどとは想像できません。
現場の人間からすれば、細野課長の証言で述べてる状況は「ラッキー」。私の経験でも行程中全てが「ラッキー」で終わった事はありません。予定通りにツアーが終始する事自体が稀な仕事だと認識しています。
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Unknown (元JTBサポートインターナショナルの組合員)
2010-02-11 22:57:44
移動時間が休憩時間のようですが、そういう時もあるかと思います。が、大半は休憩とは言えない状況です。これは、個々に申告するべきことです。しがみつくような労働条件でもないのだから。誰かがやってくれるかもしれませんが、その分改善が遅くなる、その分自分の損失も大きいです。
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