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全国一般東京東部労働組合の記録

12/4メトロコマース非正規差別やめろ第5回裁判&第47回団体交渉報告

2014年12月15日 10時31分22秒 | 東京メトロ売店

写真=非正規差別を認めない会社の姿勢に批判が集まった第5回裁判後の報告集会

 
動画=弁護団からの報告 12. 4 非正規差別をなくせメトロコマース支部裁判報告集会

東京メトロ・メトロコマースは非正規労働者への差別を認めなさい!
疋田組合員と青木組合員の65歳以降の雇用を継続すべきです!
~12/4メトロコマース非正規差別やめろ第5回裁判&第47回団体交渉報告~

東京メトロの地下鉄駅売店で働く非正規労働者の女性たちでつくる全国一般東京東部労組メトロコマース支部が、正社員との差別をなくすために賃金差額などの支払いを求めている裁判の第5回口頭弁論が12月4日午前11時30分から東京地裁705号法廷で開かれました。この日も同支部を支援する多くの仲間が傍聴席を埋めました。法廷では、同じ売店で同じ仕事をしている販売員を正社員・契約社員A・契約社員Bに分けている会社の制度設計やそれぞれの労働条件をどのように運用しているのかという組合側弁護団や裁判長の問いかけに、会社側弁護士がしどろもどろの姿勢を見せ、ますます会社の不合理な非正規差別の実態が明らかになりました。

前回の裁判で組合側は非正規労働者(契約社員B)と正社員との差別の全ぼうについて22ページにわたる書面を提出しましたが、今回の裁判に先立って会社側が示してきたのはわずか7ページの書面で「否認する」「争う」という結論のみを記すほとんど中身のないものでした。組合側はずっと非正規労働者が正社員と同じ仕事を担ってきたと主張し、新たに原告である組合員4人が正社員と早番・遅番のペアを組んでいた事実や非正規が担当していた売店をのちに正社員が担当している事実などを突きつける書面を新たに提出しました。しかし、これらに対しても会社側は書面で「原告の主張はことさら業務が共通している範囲において『平等に役割・責任はある』とする不当なものである」などと記し、仕事の同一性を一定程度認める一方で、正社員と非正規の販売員とで具体的に役割や責任がどう違うのかをまったく明らかにしようとしていません。

こうした不誠実な姿勢を組合側弁護団が鋭く追及しましたが、会社側弁護士はあいまいな態度に終始しました。裁判長からの要請にも「時間がかかる」などと消極的な姿勢を示しましたが、結局は雇用形態をめぐる制度のあり方とどのようにそれを運用しているのかという実態について次回以降の裁判で会社側から提出することを渋々受け入れました。10年以上にわたり非正規労働者と正社員を併存させ、組合との団体交渉でも「差別ではない」と主張してきた会社が、今さら制度設計や運用実態を整理するために時間がかかると言うこと自体がおかしいではありませんか。まさに不合理な制度と実態が横行していた事実を、後から理由づけして正当化を図ることに苦心している証拠です。

裁判後、弁護士会館で行った報告集会では、弁護団の滝沢弁護士・青龍弁護士・今野弁護士・長谷川弁護士から法廷だけではわからない攻防の焦点などについて解説を受けました。原告団の支部組合員4人からは「11.22がんばれメトロレディー!非正規大集会」への結集のお礼と会社側の不誠実な対応への怒り、最後まで闘っていく決意を表明しました。また、同じ労働契約法20条裁判を闘っている郵政産業労働者ユニオンと全日本建設運輸連帯労働組合の仲間から共同で運動を起こしていこうという力強いアピールがありました。また、JAL不当解雇撤回原告団の鈴木圭子さん、働く女性の全国センターの伊藤みどりさん、全労協常任幹事で全石油昭和シェル労組の柚木康子さんからも連帯のあいさつを受けました。最後に支部組合員4人が炭坑節の替え歌「メトロ音頭」を披露し、瀬沼組合員の団結ガンバローで締めくくりました。

次回の裁判期日(第6回口頭弁論)は来年1月29日(木)午前10時から、次々回の裁判期日(第7回口頭弁論)は来年3月12日(木)午前10時から、いずれも東京地裁705号法廷で行われます。裁判後には報告集会も予定しています。引き続き傍聴支援をよろしくお願いいたします。

この日は裁判と報告集会が終わったあとの午後3時から東京・上野で同支部と株式会社メトロコマースとの第47回団体交渉もありました。裁判と同様、組合員からは「正社員と非正規労働者の役割と責任がどう違うのか言ってください」「労働条件の違いがどう合理的なのかを説明してください」などと問いかけましたが、会社側は困惑の表情で黙ったままという対応でした。組合側は「非正規労働者に退職金が支給されないなどの差別が是正されないまま来年3月末に疋田組合員と青木組合員らを『定年』を理由に退職させることは許されない。差別問題がすぐに解決できないのであれば、生活と命を守る立場から希望する非正規労働者には65歳以降も雇用を継続すべきだ」と主張し、次回の団体交渉まで検討するよう求めました。

すべての仲間の皆さん!私たちは東京メトロ・メトロコマースの経営者が販売員や世論の声に耳を傾け、非正規労働者の生活と権利を守る立場から誠実な対応を示すよう真剣に求めています。仮に会社側の回答が、これまでの差別の結果、貧困のふちに立たされている非正規労働者を無慈悲に路頭に追い出すようなものであれば、私たちはストライキも含めて新たな闘いに入ります!その時は皆さんのよってたかってのご支援をよろしくお願いいたします!

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