(09年3月、アサイン停止について塩田さんとともに訴える「週刊金曜日」片岡副編集長と佐高信さん)
「週刊金曜日」が、取材に応じた東部労組HTS支部塩田委員長を事実上の解雇処分にしたことは、同誌と記事を執筆した野村昌二さんの名誉を傷つけ取材および言論の自由を萎縮させるものとして、阪急トラベルサポートに対する損害賠償を求め、昨年7月に提起した訴訟。その証人尋問が7月5日、東京地裁にて行われました。
東部労組・HTS支部から、証人の塩田委員長はじめ多くの仲間が傍聴するなか、「週刊金曜日」片岡副編集長、野村さん、そして塩田委員長、会社側からは田中和男取締役が証言を行いました。
最初に、塩田委員長が証言。塩田さんは主尋問で、組合結成のきっかけ、会社が行ったアサイン停止の不当性を証言しました。
そして最後に、「自分へのアサイン停止は、記事をきっかけとする組合つぶしであり、そして言論の自由の侵害をそのままにしておくべきではない」との趣旨を述べました。
次にライターの野村さんが証言。野村さんは主尋問で、塩田さんへの取材の経緯、その模様、そして、当該記事において会社が問題にしている部分は阪急トラベルサポートのことではない、と証言。
そして「今回の会社のやり方は、取材に応じる者を萎縮させ、言論・表現の自由を踏みにじるもの」との趣旨で会社のやり方の不当性を訴えました。
次に、片岡副編集長が証言。片岡さんは主尋問で、当該記事掲載の経緯や、「週刊金曜日」として会社の問い合わせに応じる用意があり、実際に会社に連絡をしたにもかかわらず、会社が「週刊金曜日」への対応を一切拒否している事実を証言。「塩田委員長を職場から追放するために当該記事が利用された。言論を理由にして仕事・収入を奪うということだ。また、自由に物をいうことへの侵害である」との趣旨を述べ、会社を糾弾しました。
最後に会社側として田中取締役が証言。東京都労働委員会審問での証言と同じように、「なぜ週刊金曜日に対応していないのか」「なぜ取材に応じただけの塩田委員長を処分したのか」について、全く合理的な説明がつかないものでした。
私たち東部労組・HTS支部は、この裁判を全面的に支援しています。言論の自由を侵害し、労働組合つぶしを行う阪急トラベルサポートを私たちは許しません。
応援しています。