旅行添乗員の「偽装みなし労働」不払い残業代請求訴訟
不当判決について
私たち全国一般東京東部労組HTS支部は、旅行添乗員に対して旅行業界が「事業場外みなし労働」を偽装し長時間労働とサービス残業を強いている問題で、阪急トラベルサポートを相手取って不払い残業代を請求する裁判を東京地裁に3つ起こしています。そのうちの1つは5月11日に組合側の完全勝利判決が出ていますが、労働審判から本訴に移行した部分の裁判では昨日(7月2日)、事業場外みなし労働の適用を認めるという不当判決を東京地裁(田中一隆裁判官)が出しました。
今回の判決の不当性の詳細については本ブログであらためて展開しますが、昨日HTS支部が厚生労働省の記者クラブに出したプレスリリースを以下に掲載します。
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日ごろの労働問題へのご尽力に敬意を表します。
私たちは阪急交通社の100%子会社の「阪急トラベルサポート(本社・大阪市)」に登録している添乗員でつくる労働組合です。主に阪急交通社が企画する海外・国内ツアーに派遣されています。
全国に1万人以上いる派遣添乗員は、「事業場外みなし労働」(労働基準法38条の2)のもと、1日15時間、16時間という超長時間労働を定額・低額の日当(9000円~)以外に1円の残業代もなく強いられています。旅行業界の調査でも、1日12時間を超える添乗が70%以上です。添乗員の平均年収は約230万円にしかなりません。過労死寸前の長時間労働と低賃金によるワーキングプアの象徴的な業界です。その要因が法律を拡大解釈した「偽装事業場外みなし労働」です。
事業場外みなし労働には法的に厳格な要件が定められています。単に事業場外(会社の外)で働いていればいいわけではなく、会社の具体的な指揮監督が及ばず、労働時間の算定が困難な仕事が対象です。添乗員は旅程管理が本来の仕事であり、指示書やマニュアルを通して一挙手一投足まで時間管理され、添乗日報などで報告も義務づけられています。添乗先で何かトラブルがあれば、携帯電話で会社と連絡を取って指示を受けています。
2007年10月には私たちの申告を受けて三田労働基準監督署が阪急トラベルサポートと派遣先の阪急交通社に対して「事業場外みなし労働は当てはまらない」「きちんと労働時間管理せよ」「添乗員に残業代を支払え」との是正勧告指導を出しました。また2009年2月には、三田労基署は異例とも言える2度目の是正勧告指導を同じ内容で阪急トラベルサポートに出しています。
添乗員の仕事が事業場外みなし労働に当てはまらないのは明々白々であるにもかかわらず、添乗員を長時間労働・低賃金に置いておきたい阪急トラベルサポートも含めた旅行業界は、労基署の指導にも従わず、違法な「偽装みなし労働」を続けています。
そこで私たちHTS支部の組合員は2008年5月、組合員の大島由紀さんを代表に、阪急交通社の子会社で添乗員派遣会社である「阪急トラベルサポート」を相手取って2ツアー分(07年12月、08年1月の2ツアー)の不払い残業代の支払いを求めて労働審判を申し立てました。(また、この他にも組合員7名分の過去2年分の不払い残業代支払いを求める本訴を提起しました。その内の1つ、国内宿泊旅行を対象にした裁判について本年5月11日、組合側全面勝利判決が下されました)
この労働審判について2008年7月18日、東京地裁は「会社が主張する事業場外みなし労働は適用できないため申立人に残業代を支払うべきだ」とする審判を下しました。しかし、阪急トラベルサポートはこの審判を不服とし、同年8月、異議を申し立てたため、この裁判は本訴に移行しました。
この旅行添乗員の「事業場外みなし労働」の是非を問う労働審判異議訴訟につき、本日2010年7月2日、東京地裁民事第36部田中一隆裁判官は「偽装みなし労働」を実質容認するという極めて不当な判決を下したのです。
前述のような使用者からの指揮命令の実態があるにもかかわらず、田中裁判官は、行政通達や、添乗員が「直行直帰している」などの外形的な事象から、添乗員の労働について「労働時間を算定し難い」と判断しています。司法としての判断を放棄し、極めて「お粗末」な判決というほかありません。しかも、「8時間を超える時間についての残業代不払い」「法定休日労働割増の不払い」を認定し、請求額に近い金額の支払いとペナルティである「付加金」の支払いを会社に命じておきながら、結局は「偽装みなし労働」を容認しているのです。
いまも「偽装みなし労働」のもと長時間のただ働きを強いられている全国1万2000人の添乗員実態とかけ離れたこのような判決を、私たちは絶対に認めることはできません。今後、控訴審にて争っていく方針です。
しかし希望を持って添乗員を志す人は多いと思います。そんな人たちから高額な宿泊研修費を徴収して利益を上げている派遣会社には憤りを感じます。
また、旅程管理主任者の資格取得代で利益を出しているであろうテクサにも不信感を憶えました。
今回の判決に関してもなにか裏で取引きがあったのではないかと疑ってしまってもおかしくないような業界だと思います。
悪しき前例を作らない為にも、是非とも控訴を!
これは勤務時間を管理できない理由にはならないと思うのですが。
と、当然のように最終日程表に記載されている行程。
朝食のケアとホテルのチェックインも含めればもっと長時間労働です。
添乗員だけは一日48時間あるとでも思っているのでしょうか?
16時間以上働いて寝る時間もろくに無くても、お部屋に電話してくるお客様…。
緊急以外の夜間の電話はご遠慮くださいとかきちんと日程表に記載して欲しいです。
私たち添乗員はアンケートに縛られた奴隷ですから、自分たちの口からは言えません。
とよく噂されてますが。
添乗員はほとんどが今派遣扱い、そして私たちは一本一本の契約、私もある程度経験があるから面接に来たのであって仕事が出来るという根拠があって登録に来た身です。
こんな面接では添乗員仲間にあそこはやめたほうがいいよ。と言われるかもしれないという恐れもないのかな?と考えてしまいました。
第一最近、インハウスでもないのになぜ派遣なのに派遣会社に面接があるのか不思議で仕方がありません。会社から社会保険ももらっていないと言うのに。
旅行業界だけちょっと変です。お抱え添乗員を抱えるのはいいですが、仕事がない冬は面倒は見ないなど。
多分このブログを見た上層部も「どうせ仕事がない奴が憂さ晴らしに書いている」としか取られないと思いますがそうでしたらとても悲しいことだと思います。現実を見て欲しいです。
アサイナーはチャートよりで、パッケージの添乗員には仕事は回さない主義なのか、せっかく身についている技術も寂れてくる始末です。塩田さんが死亡者が出たと言うことを発言したことで今アサインを入れられていない状態ですが、内のアサイナーがある添乗員に仕事を入れ続け、ガンになって亡くなっています。これは御免では済まされないことだと思います。同じ人ばかりアサインが行くのは、添乗員のことを全員把握しきてれいないからです。
正直本当のことを言えない雰囲気で、ミス隠しも増えています。それは○○○に懲罰委員会になるものが出来たからです。
本来はミスしたことは正直に言ってくれて有難うとなるはずが、言ったことでめんどくさくなり、みんな本当のことを言わないようになりました。
アンケートも詐称していると思います。
残念ながら以前元添乗員さんが残業代を訴え注目されてそれ以降は誰も請求していないので、今はやりたい放題に見えます。
こんなに腐ってしまったのは、やはりどうしても社長さんも責任あると思いますが。
http://intouch.blog56.fc2.com/blog-entry-392.html
いまの旅行会社は、「みなし労働」というのを「添乗員を24時間自由に使役してかまわない!!」と勘違いしたのか、旅行ツアーのハード部分の劣悪の補填を添乗員の過剰サービスで賄おうとし、しかも、もともとそれが添乗員の基本業務だったといわんばかりにマニュアルで添乗員に刷り込ませ、それができない添乗員をアンケート調査などによってコテンパンにたたき、従順させ隷属化した。
隷属化とは、主人と奴隷の関係であって、添乗員から旅行会社へ異議を唱えることなどありえない。
収入といえるものはなく、死なない程度に生かされるだけである。
もし、「隷属関係?そんなことないよ」という添乗員がいるとすれば、あきらかに「アンクルトムズ添乗員」だろう。
それくらい、高慢で優越意識まるだしの社員ばかりになった。
(彼ら彼女らは、入社時にそのような新人教育でも受けるのだろうか?)
同じブログではこちら↓もびっくりです。
阪急交通社
http://intouch.blog56.fc2.com/blog-entry-393.html
ここでは、阪急交通社のひどい女性差別の実態の訴訟内容が紹介されています。