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「偽装みなし労働」残業代請求裁判第3陣の控訴審開始

2010年08月24日 09時00分00秒 | 添乗員・旅行業界

(上の写真=5月11日に全面勝利判決を勝ち取った後の組合側による記者会見)

5月11日、組合側全面勝利判決をかちとった「偽装みなし労働」残業代請求裁判第3陣(原告:豊田組合員。対象は国内宿泊旅行)。
阪急トラベルサポート側は判決を不服としてただちに控訴しました。

これを受け、東京高裁にて控訴審の第1回公判が10月4日に行われることになりました。

会社側は、控訴にあたっての準備書面で、相変わらずの主張をしています。
「原判決(注=東京地裁の判決)の判断は明らかに誤っている」
「添乗業務については・・・労働時間の算定は困難」
そして、あげくには、
「添乗業務の実態を直視せずに事実認定も誤ったものであるから、原判決を取り消した上で、一審原告の請求は速やかに棄却されるべきである」
と結んでいるのです。

一審の鈴木拓児裁判官の判決は、「添乗業務の実態を直視」した上で、「偽装みなし」労働を断罪したものです。
それを直視することなく控訴し、争いを続ける会社。「添乗業務の実態を直視」していないのは、阪急トラベルサポートではないでしょうか。

阪急トラベルサポート・旅行業界は「偽装みなし労働」を直ちに撤廃せよ!

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4 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-09-11 08:29:37
いつまでも、サービスが無料だと旅行パンフレットなどであおるのは、もうやめるべきだ。お客様は勘違いする。もうただでは、サービスはできない。
返信する
Unknown (Unknown)
2010-09-04 04:26:10
「旅に付きものの不測の事態の想定が無いツアー企画は旅行会社失格」
本当にその通りだと思います。

列車や船に乗らなければならない行程でも時間的余裕が無いコースも多いですが、例えば、駅に向かっている途中にお客様が突然倒れ、病院に行った方が良いのだろうけど、行けば列車に乗り遅れるというような状況に、いつか陥るかもしれない、といつも思いながら添乗しています。現地係員やガイドが同行していればなんとか対応出来る状況も、添乗員一人では出来ることに限りがあります。
たまたま、まだそういう状況にはなったことはありませんが、いつまでそのたまたまが続くか・・・。

添乗員が一人で引率していることにより起こった何かが旅行会社に与えるダメージは計り知れないと早く気付いてほしい。
不景気でも、人件費削減して安売り合戦することはリスクが高すぎるのだと早く気付いてほしい。たまたまそういう状況になったことがない、はいつまでも続かないので。
返信する
「安全かつ快適」な旅の原点 (O.M.)
2010-09-03 15:55:16
20年前、私が現地旅行係員の職業に付いた頃、最終アイテナリーに記載された現地の日程は、空港あるいは駅に到着してから出発までホテル外でのグループ行動は全て、現地ガイド・アシスタントが同行していました。ツアー開始後に発生あるいは確定するオプショナルツアーは、現地係員が担当し、添乗員は、その間、休息するもPAXと一緒にツアーに参加するも添乗員自身の選択でした。
日本から到着した際、添乗員は「私達の勤務時間は緊急を除いて原則 朝8時から夜20時までです。」とPAXに挨拶していました。
95年頃になって、たまにナイトツアー/ムーランルージュの担当中、外で夕食を取る際、阪急の添乗員さんを見かける様になりました。他社の添乗員さん達は私達に一切を任せて、ホテルで休息するかPAXと同じテーブルで食事しショウを観ている時、阪急の添乗員さんは、私達現地係員と同じ様にPAXにテーブルで飲み物の注文等伺った後、外で食事ショウが終わるまでホールに待機、ショウ終了後またPAXをバスでホテルに送っていました。
中にはムーランルージュだけでなくセーヌ川ディナークルーズと2つのツアーを1人で掛け持ちしている阪急の添乗員さんもいました。
この頃、JTB現地係員研修で薄利多売ツアーとは別に「マイナスツアー」に付いて説明を受けました。ツアー料金に薄利はおろか人件費さえ含まれていないツアーの事です。
「当面、会社の利益は棚上げ、自分達の人件費を確保する為に、オプショナルツアー ミールクーポン お土産等の販売に励み、激安ツアー打倒の為、しばらく販売に力を入れて欲しい!」との日本からの講師の説明でした。

この様な添乗員単独引率の激安ツアーを多く見かける様になったのは01年N.Y.同時テロ以来の事です。
JTBもこの時以来、アイテナリー記載の全行程現地係員付き「LOOK」の集客数は大幅ダウンの一途です。

海外添乗の労働時間 1日15~6時間、現地係員失業のカラクリの被害は激安ツアー参加者にも及ぶ事です。フランスに於いては明らかに、外国人就労法に違反し、なおかつ仏国内での就労は仏労働基準法に従わねばならぬにも関わらず、日本の旅行業界は全て無視。フランスの労働時間はPAXと一緒の時間は、現地係員が付いていても全て労働時間。6時間以上の連続勤務禁止、1日の労働時間は12時間が限度。12時間を超えた場合、次の労働開始までに12時間開けなければならない。アイテナリー作成時にこうした基本が守られていなければならず、アイテナリー記載時間以外に発生した不測の事態は添乗員に超勤手当てを払うか現地係員起用で処理するこれが原則です。
私が現地手配会社の手配ミスで分泊を余儀なくされたPAXの現地添乗員の業務を受けた時、グループ本体35名と分泊5名を日中 一人で引率する添乗員さんは、2日目F/D後の夕食時、胃炎を起こしたPAXは傷害保険に加入していない為 通院も介護アシスタントも許否、観光バスの通路に横たわっていました。3日目モンサンミッシェルツアー帰路中、PAXの一人が転倒、そのままホテルに戻り、添乗員さんは他のPAXに夕食の案内をした後、転倒したPAXをアメリカンホスピタルに付き添い、夜中の1時過ぎホテル帰着、4日目転倒し鎖骨にヒビが入っていたPAXはギブスを付けてツアー続行を希望、添乗員さんは夕食二食抜きでドイツロマンティック街道に向けて出発しました。
激安ツアーの実態を目の当たりにして、日程が予定通り進行させる事自体が過重労働であるのに、旅に付きものの不測の事態の想定が無いツアー企画は旅行会社失格だと思います。
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Unknown (Unknown)
2010-08-31 20:06:58
おかしいことだらけの旅行業界。少しは、まわりの一般常識を見習い、まともな体質に変わってほしい。見ていると、ずるく立ち回ることだけ、世間を見習っている。やることもやらずに・・・私たちが糾弾して来なかったのも、ひとつの原因なんですね。
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