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【速報】東部労組個人タクシー協同組合新東京職員支部が完全勝利!

2016年09月21日 16時07分13秒 | 労働組合

写真=ストライキ行動でパワハラ役員を許さないと訴えた支部組合員(2016年9月5日)

【速報】東部労組個人タクシー協同組合新東京職員支部が完全勝利!
パワハラの支部長・副支部長が解任!女性7人がストライキで勝った!
ご支援いただいたみなさんに心から感謝を申し上げます!

東京・墨田の個人タクシー乗務員らでつくる「東京都個人タクシー協同組合新東京支部」(以下、協同組合という)で雇用されている女性の事務職員7人で結成した労働組合「全国一般東京東部労組個人タクシー協同組合新東京職員支部」(以下、労組という)が、使用者の森支部長と宮口副支部長によるパワハラや不当労働行為などに抗議していた問題で、2016年9月20日、協同組合の臨時総会が都内で開催され、支部長と副支部長の解任動議が可決されました。

これによって2人は支部長と副支部長の地位を失い、女性職員たちが働いている事務所から追放されることになりました。労組の完全勝利です。同9月5日に女性職員たちがストライキ行動に立ち上がったことが、協同組合の心ある支部員さんたちの共感を呼び、今回の勝利につながりました。

臨時総会には協同組合の過半数を超える約240人の支部員さんが集まり、支部長と副支部長の解任動議が出されました。職員たちも会場内に入り、成り行きを見守りました。支部員さんからは「このような事態を招いたのは支部長らの責任だ!」「自ら辞任せよ!」などと支部長と副支部長を追及する声が相次ぎました。採決の結果、圧倒的多数が解任に賛成でした。支部長と副支部長は終始、ぶぜんとした表情でした。

女性職員たちが労組を結成したのは、支部長から怒鳴られたり、お金をごまかしているなどと言いがかりをつけられて一方的に降格されたうえで月の手当3万円をカットされたりしたからです。「あの職員は○○と一発やった」などと事実無根の醜聞を流されたというセクハラもありました。職員が生理休暇を取ろうと申請した際には「恥ずかしい」などと言われ、生理休暇を取得できないという不満もありました。

同6月24日に労組結成を申し入れ、支部長と副支部長に対し、16項目にわたる要求書を突きつけました。しかし、支部長らは「こんなこと(労組結成)をやれば、みなさんの業務をこれからはもっと厳しく対処していくことになる」などと脅しました。副支部長は「『一発やった』と言っても、それは野球とか、そういう意味だったかもしれないよね」などととぼけ、セクハラの事実を認めようとしませんでした。「これまで不満があっても、個人では怖くて言えなかった」という職員らの必死の訴えにも「女性の方が怖いよ」と茶化す不真面目な態度でした。

支部長らは交渉中にもかかわらず、何度も席を立とうとしましたが、職員7人が抗議し、「パート職員の正規職員化を前向きに検討する」「嘱託職員の今年度の昇給額を元に戻す」「職員の残業代を法定通り支払う」「過去の発言で職員を傷付けたとしたら、撤回し、謝罪する」という確認書を締結しました(記事・動画参照)。しかし、その後も職場では職員に対して暴言を吐いたり、恫喝(どうかつ)したりするなどの不当労働行為がくり返されました。

このため職員たちは雇用環境を改善し、自分たちの尊厳を守るため、初のストライキを決意。同9月5日に協同組合の支部員さん向けの業務講習会が開かれるタイミングでストライキに入った職員たちは、東部労組各支部や友好労組など多くの支援者とともに、支部長と副支部長に怒りのシュプレヒコールをあげました。そして、支部員さんには臨時総会で支部長と副支部長への解任を議題とすることを求める署名を呼びかけました。支部員さんからは次々と署名が集まりました(記事・動画参照)。

これまで支部員さんたちの間には「どっちもどっちの労使紛争」や「自分たちには無関係の争い」などという見方もありましたが、職員たちが決死の覚悟で行ったストライキ行動が状況を変えました。支部長らは臨時総会を支部員が集まりにくい日に設定し、総会自体を不成立(協同組合の規約では過半数の支部員の出席が条件)にすることを狙っていました。ところが、同9月20日の臨時総会では、いつもの総会に増して、支部員さんたちが駆けつけて職員側の味方についたのです。

職員たちはストライキに入る際、「私たちは本日のストライキ行動を通して、もっともっと強くなりたい。職場での支部長と副支部長の横暴に負けない力を得たい」と宣言していました。実際、ストライキの翌日から職員たちは堂々と職場で振る舞いました。逆に支部長らはこそこそと会議室にこもりました。びくびく、おどおどしているのは職員ではなく、支部長たちの方でした。職場の力関係が逆転したのです。支部長・副支部長の解任は、直接的には支部員さんたちの協力によって実現しましたが、不安や恐怖に打ち勝って労組を結成し、ストライキで闘った女性職員たちの団結と勇気がもたらした勝利であるのは明らかです。

9月5日のストライキ行動に、有給休暇を取得し、自腹で交通費を出して支援に駆けつけてくれたみなさん!本当にありがとうございました。炎天下にプラカードや旗を掲げ続けてくれたみなさん!本当にありがとうございました。どちらが正しいのかを見抜き、職員に加勢し、支部長と副支部長の解任に動いてくれた協同組合の支部員のみなさん!本当にありがとうございました。みなさんに心から感謝を申し上げます。

東部労組個人タクシー協同組合新東京職員支部は、受けた支援を忘れず、だれもが働きやすい職場をつくるため、これからも団結して頑張っていきます!引き続きよろしくお願いします!

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1 コメント

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連帯 (宮川敏一)
2016-09-23 09:57:58
勝利おめでとうございます。職場に依拠した団結こそ最大の力、これからも頑張ってください。
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