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全国一般東京東部労働組合の記録

添乗員に「みなし労働時間」を適用するのは間違っています

2007年07月15日 07時30分22秒 | 添乗員・旅行業界

                         

添乗員に「みなし労働時間」を適用するのは間違っています。
全国一万の添乗員を15時間・16時間の長時間労働から解放しよう!

ツアー参加の皆さん!添乗員のご家族・友人の皆さん!このブログを見てくださる全国の皆さんにあらためて訴えます。

皆さんは、添乗員の労働時間のほとんどが12時間労働を超え、多くは15時間以上の長時間労働であることは良くご存知だと思います。
でも8時間を越えた時間外労働に対して残業代が支払われていない事実は知っておられましたか。また夜10時すぎからの深夜割り増し賃金も、休日労働割り増し賃金も。法律では8時間労働に対して60分与えなければならない休憩時間も・・・全て添乗員には与えられていない事実はご存知でしたか。18時間働こうが19時間働こうが時間には関係なく1万数千円ほどの定額の「日当」しか支払われていないことはご存知でしょうか。

法律では8時間労働制が決まっています(労働基準法第32条。)
ところが、ほとんどの旅行会社や添乗員派遣会社では、添乗員やガイドやドライバーに対して、
さて皆さん!「みなし労働時間制」とは何でしょうか。
たしかに労基法第38条の2には「労働者が労働時間の全部又は一部について事業場外で業務に従事した場合において、労働時間を算定し難いときには、所定労働時間労働したものとみなす」とあります。
しかし、この法律はあくまで「労働時間を算定し難い時」に限られます。<事業場外>の仕事全てに当てはめていいはずがありません。

昨年三田・中央・新宿労働基準監督署は、相次いで、「添乗員にみなし労働時間を適用することは許されない 」「労働時間の管理を行え」との是正指導を複数の大手旅行会社に行っています。しかし、驚くべきことに旅行業界はいまだこの労基署の是正指導を拒み続けています。
今、この5月30日には新たに阪急HTS支部が三田労働基準監督署に労基法違反の申告をしています。

厚生労働省はすでに、昭和63.年1月1日の基発1号で「次の場合は、みなし労働時間制の適用はないものとする」「事業場において、訪問先、帰社時刻等当日の業務の具体的指示を受けたのち、事業場外で指示通りに業務に従事し、その後事業所にもどる場合」 「事業場外で業務に従事するが、無線やポケットベル等によって随時使用者の指示を受けながら労働している場合」と通達をだしています。
 
ツアーに参加した皆さんであれば、皆さんは、添乗員がいかに事前に決めたスケジュールの時間を守るために汗だくになって苦労しているか、その姿を目にしておられると思います。ツアーのプロセスに係る時間の配分はあらかじめ旅行会社が、ホテルからの朝の出発時間、途中の寄り道、目的地に到着する時間、食事時間、帰着時間を決めており、また予定時間の遅れや事故やトラブルの時は必ずその都度携帯電話で旅行会社に報告し、指示を仰ぎながら、職務を遂行しています。携帯電話がある現代では添乗員の労働時間は完全に管理されているのです。
また、旅行会社の「業務の具体的指示」がいかに微に入り細に及んでいるか、詳しくは当ブログ4月23日記事「添乗員はみなし労働では絶対ありえません」の具体例をぜひご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/2fb28ae7d31d14cb60922570df8d1a61

このように実体としても「事業場外みなし労働」はあり得ないのです。
ですから旅行会社の言い張る<添乗員は労働時間を管理できない特殊業務>の言い分がまるで実際と異なることはご理解いただけると思います。

皆さん! 全国一万人の添乗員を殺人的長時間・奴隷的労働から解放しましょう。「みなし労働」を撤廃させましょう。皆さんの力をかして下さい。

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85 コメント

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添乗員 休業中 (Unknown)
2007-07-15 08:59:53
朝のツアー日の出鑑賞に行くとしたら、朝は4時起きです。
日中は午前中に3ヶ所見学し、ランチをして午後は移動して夕方また観光、また移動して夕食をして・・・、そして夕食後にショーを見に行ったり、またオプショナルツアー参加の方をお連れするツアーもあれば、見送りお出迎えをしたり・・・・。
その間はレストランで通訳をして、ガイドをして、英語ガイドの通訳もして、移動中町の説明・歴史の説明・・・・、切がありません。

添乗員は旅程を管理するのが本業です。
旅程管理以外に体調の悪い方と病院へも行き、スリの被害にあえば警察にも同行したり、ツアー中のトラブルのお手伝いもしています。

みなし労働で続けてきたこと事態が異常です。
日当が安すぎるため、一月に何本も添乗しなければ生活できません。
長年、長距離の飛行機移動や時差のせいで身体も心も悲鳴を上げています。

それに添乗してない日は、各国の勉強をしたり、展示会に行ったり、美術館に行ったり・・・。
いく好きでも限界があり、私はただいま静養中です。

全国の添乗員のみなさん!
今のままで働いていたら、過労死も人事ではありません。
私は過剰に労働しすぎて、心身ともにボロボロになる手前です。
みなし労働なんて認めません!
今までが異常だったのです、この異常事態を止めましょう。

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ユーラシア旅行社 (Unknown)
2007-07-15 11:00:37
ユーラシアのマニュアルが一番顕著に、仕事の内容の過酷さを「指示を与える内容」がしっかり書いてあると思います。
@@@のような添乗員は おろか と書いてあったり、かなり言葉も特殊さを感じます。

添乗員からの批判・意見・コメントは一切許さず、かなりのオーバーワークになりますが、一切残業代はもちろん出ません。

添乗員のモーニングコール。
添乗員がスーツケースを運ぶ。
部屋周り
などきりがありません。

特におかしいと思ったのは素麺づくりです。
ホテルの厨房を借りて(ホテル側はかなりかなり迷惑)ミネラルウォーターで洗って、変なことをさせています。

料金設定でもかなり問題がありそうで、トルコで阪急の団体さんに何度か会いましたが、ホテルがほとんど同じで、料金はユーラシアのほうが確か15万以上高いので私は問い詰められたことがあります。

そして世界のガイドさんに無理をさせ、土産屋(時には良いトイレ休憩になる)を全く融通なく行かせず、逆に中国で田舎ではないスーパーに行かせたり、お菓子を配ったり。

しかし私はマニュアルを捨ててしまいました(もう二度と仕事をするか!と思いましたので)。
でも今では捨てなきゃ良かったと思います。
これから証拠集めを皆でしませんか?

阪急も率先して旅行会社をおかしくしましたが、ユーラシアも、社員添乗とうたっていながら、実際は派遣を使用しているし、社員じゃないのに社員を名乗れと言う。

ユーラシアで染まると他の添乗が出来なくなるくらい、添乗員としての基準も狂いそうになるので、派遣会社にお願いして私はすぐ、派遣を取りやめてもらいました。

皆さん!
マニュアルがある方は組合に送りませんか。
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Unknown (Unknown)
2007-07-15 11:44:35
このブログに不満を書き込んでいるだけでは、この先もなんの変化もないと思いませんか?添乗員がみんなで結束して実際に行動にうつさなければ。とりあえず、私達添乗員がこれから何をしたらよいかということをみんなで考えてみませんか?

もう実際に署名運動は始まっていますよね。後は私達にできることは?
HTSの労働組合の様に全ての添乗員派遣会社で組合ができ、お互いに協力して旅行会社や社会に訴えていければ理想ですね。これってあり得ないことですか?
返信する
Unknown (Unknown)
2007-07-15 12:04:05
このブログに不満を書き込むと同時に、添乗員がみんなで結束して実際に行動にうつさなければ思います。とりあえず、私達添乗員がこれから何をしたらよいかということをみんなで考えてみませんか?

もう実際に署名運動は始まっていますよね。あと私達にできることは?
HTSの労働組合の様に全ての添乗員派遣会社で組合ができ、お互いに協力して旅行会社や社会に訴えていければ理想ですね。これってあり得ないことですか?
返信する
旅行好きの一般の方へ (Unknown)
2007-07-15 12:07:51
このブログの運転手さんのコメントは決して他人事ではありません。
観光バスの海外の運転手も国内の運転手も寝不足なんです。日程がつまり過ぎて。あなたも寝不足の運転手のバスに知らずに乗っていた事も 乗ることもあります。添乗員は自分と運転手の寝不足の事実は今添乗中のバスのお客様に言えません。出来るのは運転手が寝ないよう時々話しかける位です。
スキーバス事故、トルコのバス事故も運転手の寝不足
が原因です。
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だって手当て無し (添乗員辞めました。)
2007-07-15 14:29:28
私も日の出を見るとか夜景を見るとかが日程に含まれるツアーを時々やりました。4時起きでも深夜まで働いても早朝深夜勤務手当て無しでね。お客様はバスで寝れるけど添乗員がバスで寝たらアンケートに書くお客様もいます。旅行会社のマニュアルにもバスで寝るなと書いてある会社もあるけど、それなら日の出や夜景や旅日記やナイトツアーは無しにして!手当ては無しなのにね。
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署名以外に出来ること (Unknown)
2007-07-15 15:10:15
https://www.mlit.go.jp/hotline/hotline0104.html
の国土交通省へメールする事はどう?旅行会社が
道路交通法に違反していそうな事を書いて送る。
少しずつでもかわるかも。私はもう送りました。
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ていのいい奴隷 (元添乗員)
2007-07-15 16:04:24
今まで何も言わずに来た・・・・・同僚達を見捨て自分さえ生き残れればいいと。自分がトラサポ時代はそうでした。

今のトラサポの方は素晴らしいと思います。そしてCTの2人も・・。友人のために立ち上がってくれたのですから。

自分は今まで一人で戦ってきました。行政機関等に告発文などを送って。

そんな事しても無駄、この世界で生きていけなくなるだけよと・・。所詮使い捨てと・・仲間たちからは。
親不孝な仕事とみんな3ヶ月たらずで辞めていった。

このチャンスを絶対に無駄にしない!!
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Unknown (阪急交通社社員)
2007-07-15 17:32:25
社員の中にもこのブログをみている者が増えてきています。信頼できる仲間内の飲み会では今の阪急交通社のみなし労働を撤廃しない対応や雇用保険を入れない姿勢にやりすぎだとの反発も出ています。HTS支部を支持すると堂々と声に出す者もいます。また社内の少なくとも私のまわりで皆さんの悪口を聞いたことはありません。当然です。内心ではみな添乗員の主張に正当性があると知っているからです。
また社員も正当な残業代などもらっていません。一部の者は年収880万の者もいるでしょうが。実際多数のみなはとてもとても及びません。
みなし労働がなくなること、雇用保険に加入できること、添乗員のみなさんの地位が高まること心から祈っています。
これからもコメントします。
返信する
署名以外にできること (Unknown)
2007-07-15 17:41:26
ありがとうございます。私も今、国土交通省に添乗員の苦境と旅行会社の違反をメールで送信しました。私のメール一通で現在の環境に大幅な改善がされるとは思えませんが、ずっと何もできないでいた自分に歯がゆい思いをしてきましたので、少しホッとしました。

今まで何人もの添乗員が生活のために辞めるのを見てきました。この先、せめて生活のために辞めざるを得ないという添乗員がいない環境になっていくように、みんなで訴えて行きましょう!
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