![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/a7/67a4372fd61eb747f050bc10b358f89f.jpg)
写真=昨年春に実施した東部労組メトロコマース支部のストライキ行動(2015年4月1日)
東京メトロ・メトロコマースは疋田組合員ら非正規労働者の雇用を継続してください!
東京メトロ駅売店の非正規労働者らでつくる全国一般東京東部労組メトロコマース支部は3月10日、株式会社メトロコマースとの第59回団体交渉を行い、昨年春の闘いで実現した疋田組合員らの65歳以降の雇用を次年度も継続するよう求めました。会社側は「現時点では何とも言えない。4月15日までに回答する」と話しました。メトロコマース支部の闘いをご支援いただいている皆さん!会社の回答次第では私たちは再び行動に立つ決意ですので、その際はご支援をよろしくお願いいたします!
疋田組合員は昨年3月末で65歳定年制によって、いったん雇用を断たれました。しかし、疋田組合員ら非正規労働者は正社員との差別による低賃金で貯金もなく、年金もなく(少なく)、何年働いても1円も退職金は支払われません。定年退職してもたちまち路頭に迷うしかありません。東部労組メトロコマース支部は昨年3月に東京メトロ本社前での連続座り込みや同4月にストライキ闘争に起ち上がり、非正規労働者の雇用確保を訴えました。その結果、疋田組合員らの雇用が実現したのです。
疋田組合員は会社が用意した仕事だけでは到底食べていけないためダブルワークで何とか生活を維持しています。ところが、この疋田組合員のぎりぎりの雇用について、会社側は「次年度も継続するかどうかはまだ決まっていない」と言うのです。雇用を打ち切る可能性があるというのです。雇用期間は今年4月末までの1年契約になっていますが、他方で特に問題がなければ「3年」を上限とする旨も契約書には示されています。
仮に、たった1年限りで雇用を断ち切るようなことがあれば、疋田組合員が懸命に維持している生活が破壊されるのは明らかです。
団体交渉で組合員からは「私たちの生活は1年で終わるわけではない」と次年度の継続を求める声が出ました。しかし、会社側の出席者からは「本当に路頭に迷っている人なんているんですか?」という驚くべき発言が飛び出しました。非正規労働者の生活への想像力や配慮のかけらすらない態度と言うほかありません。
会社側が、疋田組合員らの雇用継続について現時点で明言を避けている理由として、「今年も定年退職者がいるのでその人たちの意向を聞いたうえでないと判断できない」ということをあげています。つまり疋田組合員がこの1年間従事してきた仕事を他に希望する人がいれば、その人と入れ替える可能性があるということを言っているのです。会社側はそれを「公平」と考えているようですが、とんでもない話です。
会社側は駅売店のコンビニ化に伴って販売員の一般募集を続けているだけではなく、他社からの派遣社員を受け入れることすらしているのです。定年退職者の雇用の受け皿が十分あるにもかかわらず、すでに疋田組合員らが働いている仕事にわざわざ別の人をあてがう必要がどこにあるのでしょうか。不合理にも程があります。仕事を奪い合う構図を作り出し、労働者同士を対立させる最悪のやり方です。何とか生活を維持している高年齢の非正規労働者を奈落に突き落とす残酷な仕打ちです。
組合側は雇用継続を強く求めました。また、他の春闘要求として「過去に定年退職した販売員をローソンメトロスで優先的に雇用すること」、「契約社員Bの賞与について夏・冬それぞれ一律30万円を支給すること」を求めました。
東京メトロ・メトロコマースの経営者の皆さん!速やかに疋田組合員ら非正規労働者の雇用継続を決断してください!
東部労組メトロコマース支部の闘いをご支援いただいている皆さん!私たちは会社側が賢明な判断をするものと期待していますが、もしも会社側が雇用を断ちきる回答を行った場合には昨年春の闘いを倍する闘いを行う決意です!皆さんには絶大なるご支援を切にお願い申し上げる次第です。よってたかって非正規労働者の生活と権利を守りましょう!
疋田組合員が大変な状況にあるということで心配です。今回の問題、ぜひ疋田組合員からの声も聞きたいですU+203C