長時間労働の是正を！ 居酒屋・寿司店労働者が組合結成！

品川駅港南口近くの寿司店「握や」と居酒屋「大衆浜焼 清水清太郎」で働く労働者３名(上写真)は９月２１日、労働組合「全国一般東京東部労組港南支部」を結成し、１０月２６日、寿司店の親方でもある経営会社の社長に対し結成通知と団体交渉を行いました。
　
３名は１日１２時間以上、多い日で１５時間という恒常的な長時間労働に苦しんできました。残業時間は月に１００時間を超え、いわゆる過労死ライン（月８０時間の残業）をゆうに超えるレベルです。
加えて、８時間を超える労働についての残業代、２２時からの労働について発生する深夜割増賃金も一切支払われていません。また、労基法で定められている有給休暇も取得できていません。
このような職場を改善しようと、３名は労働組合の結成に立ち上がりました。
　
１０月２６日の結成通知では、呉友康社長に対し、福家委員長が結成通知を読み上げ、船山書記長が要求書を読み上げました。
組合が要求したのは
　・異常かつ恒常的な長時間労働の是正
　・休憩時間の確保
　・残業代、深夜手当などの割増賃金の支払い（過去の不払い分も含め）
　・法定通りの有給休暇取得を認めること
などの１２項目です。
　
交渉に入り、福家委員長・船山書記長・小室副委員長の３名は社長に長時間労働の実態を訴え、改善を強く求めました。
その結果、合意に達した事項につき、
　・会社は長時間労働の是正につき組合と協議する
　・不払いの残業代等につき、その存在を確認するとともに、解決にむけ組合と協議する
　・法定通りの有給休暇取得を認める
などを内容とする確認書を締結しました。
　
「労働組合をつくってよかった。言いたかったことが堂々と言えました」。
団体交渉終了後、３名の顔には解放感があふれていました。勇気をもって労働組合の結成に立ち上がり、自らが先頭にたって経営者と対峙したことの成果です。
　
今後、東部労組港南支部は働きやすい職場の実現にむけ、闘いを始めていきます。
　
近隣の居酒屋・飲食店で働くみなさん！
職場の労基法違反の是正、働きやすい職場環境をつくるため、労働組合に入って・労働組合をつくって闘いましょう！