昭和の全日本プロレス

全日の旗揚げからG馬場三回忌追悼興行までの記録です。当ブログの記事や画像を、ブログ等にそのまま転載する行為は禁止します。

プロレス・夢のオールスター戦

2012年09月15日 19時55分54秒 | '79全日本プロレス
全日本プロレス出場選手
ジャイアント馬場(209cm145kg新潟出身)
ジャンボ鶴田(197cm115kg山梨出身)
タイガー戸口(193cm125kg東京出身)
高千穂明久(181cm110kg宮崎出身)
グレート小鹿(183cm105kg北海道出身)    
大熊元司(176cm130kg埼玉出身)
佐藤昭夫(178cm102kg北海道出身)
ロッキー羽田(194cm115kg北海道出身)
石川隆士(180cm120kg山形出身)
ミスター林(176cm98kg東京出身)
百田光雄(173cm100kg東京出身)      
肥後宗典(184cm102kg熊本出身)       
伊藤正男(178cm120kg北海道出身)
大仁田厚(178cm98kg長崎出身)      
淵正信(183cm90kg福岡出身)

新日本プロレス出場選手
アントニオ猪木(191cm112kg神奈川出身)
坂口征二(196cm130kg福岡出身)
ストロング小林(187cm125kg東京出身)
藤波辰巳(186cm98kg大分出身)
長州力(185cm110kg山口出身)
星野勘太郎(170cm105kg兵庫出身)
木戸修(180cm108kg神奈川出身)
永源遙(178cm113kg石川出身)
木村健吾(189cm100kg愛媛出身)
藤原喜明(188cm103kg岩手出身)
荒川真(175cm100kg鹿児島出身)
山本小鉄(170cm105kg神奈川出身)
魁勝司(175cm95kg大分出身)
小林邦昭(183cm98kg長野出身)
前田日明(193cm98kg大阪出身)
ジョージ高野(188cm95kg福岡出身)
平田淳二(182cm105kg神奈川出身)
斎藤弘幸(175cm87kg神奈川出身)

国際プロレス出場選手
ラッシャー木村(185cm125kg北海道出身)
マイティ井上(175cm108kg大阪出身)
アニマル浜口(175cm108kg島根出身)
阿修羅・原(183cm100kg長崎出身) 
寺西勇(177cm97kg富山出身)
鶴見五郎(176cm105kg神奈川出身)
スネーク奄美(174cm93kg鹿児島出身)
デビル・ムラサキ(178cm100kg大阪出身)
米村勉(176cm105kg秋田出身)
高杉正彦(173cm93kg神奈川出身)
若松市政(180cm95kg北海道出身)

外人選手・フリー選手
アブドラ・ザ・ブッチャー(186cm140kgスーダン出身)
タイガー・ジェット・シン(190cm115kgインド出身)
ミル・マスカラス(180cm105kgメキシコ出身)
マサ斉藤(180cm120kg東京出身)

(レフリー)ジョー樋口(全日本)、ミスター高橋(新日本)、遠藤光男(国際)、山本小鉄(新日本)
(リングアナ)原軍治(全日本)、倍賞鉄夫(新日本)
(立会人)ロード・ブレアースPWF会長
(立会人)二階堂進日本プロレスリング(新日本&国際)コミッショナー
(大会委員長)本山良太郎東京スポーツ新聞社社長
(大会実行委員会)高橋典義東京スポーツ新聞社編集総長

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プロレス・夢のオールスター戦
8月26日東京・日本武道館 観衆16500人(超満員)
タッグマッチ時間無制限1本勝負
ジャイアント馬場&アントニオ猪木(1-0)アブドーラ・ザ・ブッチャー&タイガー・ジェット・シン
①猪木(13分3秒逆さ押さえ込み)シン
4選手が入場した後に大会のセレモニーが行われ、20年にわたって日本プロレスの発展に努力してきた功績を評価し3団体を代表して吉原国際プロレス代表から東京スポーツの本山社長、高橋編集総長に感謝状が贈られたが、直後にブッチャーが感謝状の額縁を手刀で破壊。しかし破壊した際に額縁のガラスが割れブッチャーは右手を切るアクシデント。セレモニーは続き、二階堂進日本プロレスリングコミッショナー、ロード・ブレアースPWF会長の挨拶の後、高橋東スポ編集総長から馬場と猪木に激励賞が渡された後、ブッチャーとシンが馬場・猪木に襲い掛かろうとするがセコンド陣に押さえられたところへ馬場が突っ掛けて乱闘となったところでゴング。

シンが猪木を場外に蹴り落としブッチャーが机に叩きつけた後、シンはエプロンに上がってきた猪木を捕まえてロープ越しのブレーンバスターを決め押さえるが、馬場にカットされるとリング中央で再度ブレーンバスター。これを猪木がかわしシンのバックに降り立ち逆さ押さえ込みを決めフォール。
乱闘の後、ガッチリと馬場、猪木が握手。すると猪木がマイクを持ち「先ほどロード・ブレアース会長から馬場・猪木戦が実現できるように(※1)と、ありがたいお言葉をいただきました。私は生死を賭けても、この戦いを実現させたいと思います。ふたりが今度このリングで会う時は、戦う時です。」と発言すると、馬場も「よし分かった、やろう。」と応えた。
※1 ロード・ブレアースPWF会長のセレモニーでの挨拶
「日本プロレス界を代表するジャイアント馬場とアントニオ猪木、この2人が対戦できるようにNWAに働きかけ、PWFとしても実現に努力を惜しまないつもりです。」
(レフリー)ジョー樋口(サブレフリー)ミスター高橋
馬場のコメント
「思ったよりもうまくいった。我々のコンビネーションというものは、一を言えば十わかる。そういった意味でも、ピンチといったものは無かった。(シンの印象)シンとあまり対決していないので・・・ただ馬力はあるね。(猪木の挑戦を受けた件)やるよという返事をしたまでです。条件が全部が全部クリアされたわけじゃないが、今日の試合が開催できたという事で道は開けたし、やってもいいよ。」
猪木のコメント
「もっと苦戦すると思ったが、あいつらオレがオレがの意識をむき出しにしていたので攻めやすかった。(ブッチャーの印象)あの体で一発一発決められると効くねぇ。」
ブッチャーのコメント
「アクシデントでベストファイトができなかった。負けたとは思っていない。」
シンのコメント
「うるさい、出て行け。何も言う事は無い。見ての通りだ。」

60分1本勝負
ラッシャー木村(1-0)ストロング小林
①木村(12分4秒リングアウト)
木村はロープの反動をつけてタックルにきた小林をショルダスルー。場外に落ちた小林の髪の毛を掴んでエプロンに引き上げてリングに投げ入れ、ロープに振ってクロスチョップを狙ったが、今度は小林がショルダースルーで木村を場外に落とし追いかけて場外戦に。場外で木村が小林の額を鉄柱に打ち付けた後、小林を抱えて鉄柱に腰を打ち付けリングに飛び込むが、小林が足を掴んで場外に引き戻されたものの、木村は机に小林を叩きつけてリングに飛び込み勝利。
試合後、小林のセコンドがレフリーに対しカウントが早いと抗議するが認められず。
(レフリー)遠藤光男(サブレフリー)ミスター高橋
木村のコメント
「勝つことには勝ったが、結果には不満だ。気持ちの焦りが中途半端な試合になった。小林が再度やりたいと言うなら、いつでも受ける。」
小林のコメント
「レフリーにやられた。俺は完全に20カウント内に戻っていた。再戦は絶対にやりたいね。」

6人タッグマッチ45分1本勝負
ジャンボ鶴田&ミル・マスカラス&藤波辰巳(1-0)マサ斎藤&高千穂明久&タイガー戸口
①マスカラス(14分56秒体固め)斎藤
斎藤がマスカラスを羽交い絞めに決めたところへ戸口がタックル。さらに高千穂がロープの反動を利用してタックルにいくが、マスカラスにかわされ同士打ちとなり、倒れた斎藤にマスカラスがジャンピング・ボディプレスを決めフォール。
(レフリー)ミスター高橋
鶴田のコメント
「リーダーとしてはコンビネーションにやや不満が残る試合だった。本当なら3人が飛んだところで勝負をつけなければ。まぁしかしよかった。」
マスカラスのコメント
「たくさんのお客さんが見ていたので興奮した。我々のチームの方が若いので、絶対勝てると思っていた。それほどきつくなかったし、勝って満足した。」
藤波のコメント
「初めてのタッグだが、自分で驚くほど呼吸が合った。こういう試合はいい勉強になり、チャンスがあったらドシドシやりたい。もちろんシングルマッチでもだ。」
斎藤のコメント
「あんな馬鹿なレフリングがあるか。冗談じゃない。タッチワークは良かったし、個人技も冴えていたのに残念だ。」
高千穂のコメント
「レフリーにやられた試合だ。あれはカウント2だよ。スカッとしない試合だ。」
戸口のコメント
「鶴田は別にして、藤波、マスカラスが小柄なのでやりづらかった。タッチワークは見ての通りです。もっとラフに徹すればよかったかな。」

45分1本勝負
坂口征二(6分34秒片エビ固め)ロッキー羽田
坂口は羽田のドロップキックをかわし、ボディスラムから羽田をロープに振ってジャンピング・ニーアタックを決めフォールに入るが羽田がロープに足を延ばしブレイク。続けて坂口はアトミックドロップを決めフォール。しかしカウント3が若干微妙なタイミングだったため羽田はレフリーに抗議、坂口ともにらみ合ったが、最後は握手をしてリングを降りた。
(レフリー)山本小鉄
坂口のコメント
「ジャンピング・ニーアタック一発で決めたかったが、奴もよく粘ったよ。羽田は俺をカッカさせようとしていたな。それにのるほど俺も甘い男じゃない。」
羽田のコメント
「カウントが早すぎたように思うけど、でも坂口さんは強いね。自分としては、あそこまでやれた事に満足している。もっと練習して、もう一度坂口さんにチャレンジしてみたい。」

タッグマッチ30分1本勝負
長州力&アニマル浜口(1-0)グレート小鹿&大熊元司
①長州組(11分8秒反則勝ち)小鹿組
大熊は浜口をコーナーに逆さ吊りにして小鹿と攻撃。制止するレフリーを小鹿が投げ飛ばし反則負け。
(レフリー)ミスター高橋
長州のコメント
「汚い作戦で来る事はわかっていた。手応えもあったし力が入った。浜口さんとはまた組んでみたいです。」
浜口のコメント
「オールスター戦だからクリーンな試合をやりたかったね。長州は馬力もあるし、いいパートナーだ。」
小鹿のコメント
「若造よくやるといったところ。パワーはあるが、まだまだだ。この次やる機会があったら、あの二人を指名するよ。」
大熊のコメント
「浜口の力は知っていたが、長州が初めてでやりづらかった。力のあるコンビだったよ。」

6人タッグマッチ30分1本勝負
佐藤昭夫&木村健吾&阿修羅・原(1-0)永源遙&寺西勇&藤原喜明
①原(16分22秒回転エビ固め)寺西
寺西へ原と佐藤が2人がかりのボディスラム。すかさず木村がフライング・ニードロップを落とし、原が寺西の両足を取って前方に回転しブリッジしてフォール。
(レフリー)ジョー樋口
佐藤のコメント
「見ての通りです。木村がうまかったね。」
木村のコメント
「原さんがハッスルしてくれたので、試合は楽だったですね。」
原のコメント
「1ヶ月位試合から遠ざかっていたので息が上がってしまったが、木村さん佐藤さんがうまくカバーしてくれた。」
永源のコメント
「いつもと違ってやはり緊張するよ。気合ものっていたので勝ちたかった。」
寺西のコメント
「もうひとつ技が出なかった。相手が優れていたのかな。」
藤原のコメント
「寺西さんとは初めてで、タッチワークの難しさを改めて知った。」

タッグマッチ20分1本勝負
マイティ井上&星野勘太郎(1-0)石川隆士&木戸修
①星野(12分32秒回転エビ固め)木戸
星野は木戸のタックルをかわしてバックをとり、ロープに押し込んで後方回転エビに決めフォール。
(レフリー)遠藤光男
井上のコメント
「相手を知らんから最初は戸惑ったが、星野さんがうまくカバーしてくれた。勝ててよかったよ。」
星野のコメント
「最初は石川を狙っていたが、いきがかりで木戸になってしまった。手の内がわかっているからね。井上はいい相棒だ。」
石川のコメント
「こっちのペースだったが、ちょっとしたスキでやられてしまった。星野選手のベテランの味ですかね。」
木戸のコメント
「仲間にやられてしまうとは。でも石川選手とのタッグは初めてにしては上々でしたよ。」

20分1本勝負
荒川真(8分26秒片エビ固め)スネーク奄美
原爆固め気味のバックドロップからヒップドロップでフォール。
(レフリー)ミスター高橋
荒川のコメント
「責任が果たせてホッとした。最高に満足です。」

バトルロイヤル(19人参加)
参加選手=ミスター林、山本小鉄、鶴見五郎、伊藤正男、魁勝司、デビル・ムラサキ、百田光雄、小林邦昭、米村勉、肥後宗典、前田日明、高杉正彦、大仁田厚、斎藤弘幸、若松市政、淵正信、ジョージ高野、園田一治、平田淳二
①若松退場。
②高杉退場。
③淵と小林のダブル・ドロップキックで押さえ込まれ、米村退場。
④斎藤退場。
⑤肥後退場。
⑥園田がボディスラムで叩きつけたところを押さえ込まれ、平田退場。
⑦百田がボディスラムで叩きつけたところへ、山本がダイビング・ボディプレスを決め、ムラサキ退場。
⑧前田退場。
⑨高野がボディスラムで叩きつけたところへ、山本がダイビング・ボディプレスを決め、淵退場。
⑩林が倒したところへ、山本がダイビング・ヒップドロップを決め、園田退場。
⑪高野が回転エビ固めでフォールし、百田退場。
⑫高野がフォールした瞬間、他の選手がひっくり返して高野を押さえ込み、高野退場。
⑬林が押さえたところへ山本がドロップキックを決めて押さえ、伊藤退場。
⑭林が魁を羽交い締めしたところへ山本がドロップキック。しかし魁にかわされ林に命中。倒れたところを山本が押さえ、林退場。
⑮小林が大仁田へボディスラムを決めようとしたところで、鶴見が押し倒し、大仁田がそのままフォール。小林退場。
⑯山本がボディスラムで叩きつけてフォール。魁退場。
⑰山本がエルボードロップ決めフォール。鶴見退場。
決勝、山本(12分14秒カナディアン・バックブリーカー)大仁田
山本が大仁田へカナディアン・バックブリーカーを決めてリングを走り回り、大仁田はギブアップ。
※山本が優勝し、賞金30万円を獲得。
(レフリー)遠藤光男
山本のコメント
「若い人たちには負けたくなかった。3団体の選手が出ていたので気合が入った。気持ちいいね。」

午後6時20分君が代吹奏から主催者(高橋典義東京スポーツ取締役編集総長)の開会宣言に続き、メインとバトルロイヤル参加選手以外の出場選手による入場式が行われた。

(試合開始18時30分)

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テレビ中継
各団体の主力選手はテレビ局と専属契約している為に中継放送は見送りに。
当日の夜に日本テレビとテレビ朝日がスポーツニュース枠で3分間のダイジェストを放送。また全日本プロレス中継とワールド・プロレスリングでも3分間のダイジェストで放送された。

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