第1戦 2月18日(土)東京・蔵前国技館 観衆9000人
時間無制限1本勝負
ジャイアント馬場(1-0)ラッシャー木村
①馬場(11分15秒リングアウト)
馬場がクロスチョップにきた木村へ16文キックを決めて倒し4の字固め。回転してロープに逃げた木村だったが、馬場の体がリング内に残った為にエプロンから場外に逆さ吊り状態に。この状態を見た芳の里レフリーは、木村にリングに戻るように声をかけたが、苦しむ木村からの返答は無く、ここでゴングが鳴るが、ここから芳の里レフリーはカウントを数え始め10カウント数えた後にセコンドに分けるように指示をして、正式に馬場の勝ちを宣言。
試合後、全日勢が引き上げた後も国際勢はリングに残り判定への不満をアピール。
馬場のコメント
「判定に不満があればレフリーに言ってくれ。それにしても木村もなかなかやるよ。再戦?もう決着はついたじゃないか。相談に応じないわけでもないが、鶴田とやってからだよ。」
木村のコメント
「納得いかないよ。俺はギブアップしたわけでもないし、リングから落ちたわけでもない。負けにされる理由がないじゃないか。こんな判定、納得できるわけがない。」
芳の里レフリーのコメント
「私は正しい判断を下したはずだ。自力で上がるように呼び掛けたし、サブレフリーにも指示した。リングアウトは木村に戦う姿勢が無かったと判断してやった事だ。非難される事は何一つないはずだ。」
タッグマッチ45分1本勝負
大木&ドク(1-0)鶴田&羽田
①大木(13分44秒体固め)羽田
大木は羽田をロープに振って腹部へヘッドバットから一本足頭突きを決めフォール。
入場式
各団体のリングアナのコールで参加選手がリングへ入場し、日本プロレスの長谷川代表が大会宣言を読み上げ、各団体のリングアナがエールの交換をして入場式は終了。
入場式後、馬場と共にリングに残った高千穂と天龍のアメリカ遠征がファンに報告された。
タッグマッチ30分1本勝負
小鹿&大熊(1-0)大位山&剛
①大熊(7分10秒体固め)剛
剛へ小鹿がパイルドライバーからボディスラムで叩きつけたところへ、大熊がコーナー2段目からのダイビング・ヘッドバットを決めフォール。
試合後、国際組は全レフリーに対しカウント2で返したと抗議したものの判定は変わらず。
アジア・タッグ選手権 60分3本勝負
井上&浜口(2-0)呉大均&梁承揮
①国際組(9分24秒反則勝ち)韓国組
梁が自軍のコーナーでロープにもたれる井上へキック攻撃。樋口レフリーがそれを注意する間に、呉が井上を場外に引きずり落とし、2人がかりで攻撃。ここに韓国のセコンドも加わり攻撃したため、韓国チームの反則負け。
②浜口(51秒体固め)梁
井上が呉を場外へ連れ出す間に、浜口は梁へエアプレンスピンを決めフォール。
※井上・浜口組がタイトル4度目の防衛に成功。
タッグマッチ30分1本勝負
天龍&高千穂(0-0)草津&寺西
①時間切れ
残り時間2分、寺西へ天龍がブレーンバスター、パイルドライバーと攻めるがフォールならず。代わった高千穂がアッパーカットから逆エビ(草津がカット)、続いて天龍も逆エビにいくが寺西がはね返し草津にタッチ。草津が天龍の首筋へヒザ蹴り2連発からブレーンバスター(高千穂がカット)。続いて寺西が原爆固めを決めるが、天龍が返し時間切れ。
30分1本勝負
鶴見五郎(5分40秒片エビ固め=ジャンピング・エルボードロップ)李王杓
20分1本勝負
伊藤正男(9分7秒反則勝ち)金光植
金はレフリーにチョークを注意されると、レフリーに頭突きを見舞い反則負け。
梁鎮五(4分秒体固め=フライング・ボディアタック)デビル・ムラサキ
対抗戦得点(第1戦)
全日本7点、国際5点、韓国4点
(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」(生中継)、「国際プロレスアワー」収録
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第2戦 2月21日(火)大阪府立体育会館 観衆5000人
60分1本勝負
ジャンボ鶴田(1-0)ラッシャー木村
①鶴田(15分48秒反則勝ち)
鶴田が木村をロープに振ってジャンピング・ニーパットを決め、倒れた木村へロープ際でストンピング攻撃をしていると、そこへキム・ドクが現れ鶴田の足を引いて場外に落として放送席の机へ何度も叩きつけていると、そこへ木村も加わりドクと殴り合いとなるが、制止する全震植レフリーを木村がヘッドバットで攻撃してしまい、木村の反則負け。
鶴田のコメント
「スッキリしない。なぜドクが乱入してきたのかわからない。もう一度社長に頼んで再戦を要請する。試合は自分が押していたと思う。」
木村のコメント
「馬場戦といい今日の試合といい、納得できない。無効試合か、延長して決着をつけるべきだった。鶴田が再戦を望むなら喜んでやってやる。」
タッグマッチ45分1本勝負
大木&ドク(1-0)馬場&天龍
①大木(20分29秒体固め)天龍
天龍は大木へドロップキック。さらにもう一発ドロップキックを狙ったが、大木にかわされ自爆。大木がレフリーと馬場の注意を引く間に、ドクが天龍の脳天にパンチ一発。続けて大木がセカンドロープに足を掛け、ジャンプしてヘッドバットを決めフォール。
試合後、控室に戻りかけた馬場のところに、再び馬場に対し挑戦状を送り付けたという上田馬之助が現れ「なぜ逃げ回るんだ。この場で返答しろ。」と対戦を迫った。
上田のコメント
「今日は十分に目的を達した。どんな事があっても、馬場をリングに引きずりあげてみせる。」
30分1本勝負
グレート草津(14分9秒回転エビ固め)ロッキー羽田
アニマル浜口(8分11秒体固め=エアプレンスピン)伊藤正男
タッグマッチ30分1本勝負
小鹿&大熊(1-0)梁承揮&梁鎮五
①小鹿(17分43秒体固め=フライング・ニードロップ)梁鎮五
タッグマッチ30分1本勝負
井上&寺西(1-0)呉大均&金光植
①井上(12分19秒体固め=サンセット・フリップ)金
20分1本勝負
李王杓(17分5秒回転エビ固め)淵正信
剛竜馬(5分56秒体固め=サイド・スープレックス)金有植
対抗戦得点(第2戦)
全日本4点(11点)、国際8点(13点)、韓国4点(8点)
(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録
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第3戦 2月22日(水)岐阜市民センター 観衆3800人
インターナショナル・タッグ選手権 60分3本勝負
大木&ドク(1-1)木村&草津
①大木(17分2秒体固め)草津
大木が草津をボディスラムで叩きつけたところで、芳の里レフリーが草津の助けに入った木村に気を取られているすきに、ドクが草津へコーナー最上段からフライング・ニードロップ。続けて大木がロープ2段目に足をかけジャンプしてヘッドバットを決めフォール。
②木村(3分6秒片エビ固め)ドク
木村がドクをロープに振るが、ドクは木村にタックル。続けてロープの反動をつけタックルを決めると、さらに3発目を狙ってロープに走ったところで、リング下にいた草津が足を引っ掛けて倒し、すかさず木村がパイルドライバーを決めフォール。
③大木(4分2秒両者リングアウト)木村
大木が木村を場外に投げ落とし場外戦に。ここに草津とドクも加わっての乱闘となりドロー。
※大木・ドク組がタイトル4度目の防衛に成功。
大木のコメント
「引き分けだって勝ったも同じだ。馬場・鶴田組、木村・草津組が何度挑戦してきても俺たちに勝てっこないさ。」
ドクのコメント
「どうだ、文句なんかないだろ。木村、草津、悔しかったらシングルででも挑戦してこいよ。」
木村のコメント
「残念だった。三軍対抗戦で1勝もあげられず、責任は十分に感じてる。」
草津のコメント
「悔しいとしか言いようがない。再戦?チャンスがあったら絶対やる。」
アジア・タッグ選手権 60分3本勝負
小鹿&大熊(2-1)井上&浜口
①小鹿(19分21秒体固め)井上
井上を大熊がボディスラムで叩きつけたところへ、小鹿がフライング・ニードロップを決めてフォール。
②井上(8分16秒体固め)小鹿
井上が小鹿を自軍のコーナーに振りエプロンから浜口がショルダーアタック。続けて井上がバックドロップを決めフォール。
③大熊(2分1秒エビ固め)浜口
大熊と浜口がロープに走ったところで、エプロンの小鹿が浜口の顔めがけ塩を投げつけ、後ずさりした浜口の足元に大熊がかがみこんで倒しエビに決めフォール。国際側はマンモス鈴木レフリーに抗議するものの認められず。
※小鹿・大熊組がタイトルを獲得。
タッグマッチ30分1本勝負
馬場&羽田(1-0)大位山&鶴見
①羽田(10分50秒体固め)鶴見
鶴見へ馬場が16文キック。倒れたところを羽田が押さえ込み勝利。
30分1本勝負
ジャンボ鶴田(10分22秒片エビ固め)梁承揮
ダブルアーム・スープレックスからパイルドライバーでフォール。
天龍源一郎(9分25秒片エビ固め=ブレーンバスター)金光植
20分1本勝負
寺西勇(9分11秒両者リングアウト)梁鎮五
呉大均(8分44秒体固め=フライング・ボディシザースドロップ)伊藤正男
剛竜馬(6分40秒体固め=ダイビング・ボディプレス)李王杓
対抗戦得点結果(第3戦)
全日本8点、国際2点、韓国2点
対抗戦全試合を終了し、全日本19点、国際15点、韓国10点で全日本プロレスの勝利。
(試合開始18時30分)「国際プロレスアワー」収録
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2月20日高千穂明久は、アメリカ・フロリダへ向け渡米。
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