土日にクラブでツーリングに行って来ました。
RIDE百騎百景でも「バイクで旅を続けるのは、どこか苦行の様なところがある」と書いてあったけど、まさにバイクに乗ると言う事はそういう事であると実感したツーリングでした。
そう、今回もね(笑) メンバーはあたし、マキト、キエダ、洋太君、真さん、トシキ、浦島(関越道駒寄PA合流)、ジミー(現地集合) 目的地は新潟県の奥只見銀山平キャンプ場(変更になったけど・・・) 集合は何故か超早い夜中の3時。
この時点で苦行の第一歩を踏み出しているのに気付かず(笑) バッテリーの配線繋いで、荷物をパッキングしたら 「今回も生きて帰って来れますよ~に♪」と。
20年以上変わらない集合場所の地元の「木下スポーツ」前に集合。
洋太君は圏央道青梅IC手前で待ち合わせて6人でツーリングスタート。
上里SAで最初の休憩。風圧と振動で手が痺れてしまうし、夜は集中力を昼の倍は使うので体力的にもたないんだよね・・・ 金沢から参加の浦島とは、関越道の「赤城高原SA」で合流予定だったけど、少し手前の「駒寄」で合流。
浦島はこの時点で400Km以上走ってるし(笑) 赤城高原SAでまずいラーメン食べて体を温めて、ベンチで横になりたかったけど寒すぎて前に進む事に。
月夜野ICで降りて三国峠を越えて、道の駅「みつまた」で休憩。 冬はよく来るここもバイクでは来ることないから新鮮です。
ここの道の駅の向かいの駐車場で寝っ転がってポカポカ陽気の中で昼寝zzz蟻が体の服の中や顔を這いずり回ってほとんど寝れなくてね・・(笑) それから湯沢→石打→「魚沼スカイライン」を走り 六日町に降りて、目指すは小出。
ルートは17号じゃつまらないので291号線をチョイス。
話は脱線しますが六日町は親の出身地で上村家にとって田舎でした。
自分もスノボーの現役の頃は六日町に家を借りて住んでたりと馴染み深い土地。普段あまりいない、上村の性がゴロゴロいる(笑) そんな、六日町のおじいちゃん&おばあちゃんのお墓の横を「もう長いこと墓参り行けてなくてごめん」と心で謝りながら通過し・・
冬も八海山スキー場に行く時に何度も横を通過してるのに一度も墓参りした事がない罰当たりな孫でごめんなさいね。
ガキの頃は毎年夏にここのお墓に墓参りに来るのが好きだったんだけど。周りに田んぼがたくさんあってね。あの田んぼの匂いが好きなんだよね・・・
近くの神社にはおじいちゃんが描いた蛇の絵が奉納してあって、ガキの頃に何度か見に連れて行ってもらった記憶がある。
神社の格子状になった木の扉から見えるんだよね、蛇の絵が。恐らく今から80年以上前の絵なんだけど・・
自分もまた見てみたいけど、今度うちのチビどもに見せてやろうとも思う。
話は戻りツーリング。
小出に着いてここで飯食べて、買い出しも終わらせてから奥只見を目指そうかって話も出たんだけど、「まだこの先でいいでしょ!」と石橋どころか、ボロボロの吊り橋すら叩いて渡ろうとしない人間達の当たり前の答えが出て、そのまま奥只見に向かったのが苦行の始まりでした・・・
奥只見シルバーラインは二輪禁止なので樹海ラインと言う超めんどくさいくねくね道を走るも店は1軒もなし。
ようやく奥只見銀山平キャンプ場に着くも受付のお兄ちゃんに「ご飯が食える、もしくは食料が売ってる店はあるかな?」と聞くと
兄ちゃん「ありませんよ・・・」
行者(我々)「ええ!1軒も?」
兄ちゃん「はい(こいつら馬鹿だ(笑))」
行者「じゃ、お兄ちゃんはどこで飯食べるのよ!」
お兄ちゃん「あっ、自分は家に帰って食べます♪(ププッこいつら馬鹿だな~(笑))」
行者「・・・・・じゃ、食料が何もないのでキャンプはいいです・・・」
お兄ちゃん「またのお越しを~♪(中指立てながら「お前ら餓死でもしろや!」)」
ここでゴールと思ってたのに・・・
久しぶりに早めにテント張ってのんびりキャンプ出来ると思ってたけど、また今回も疲れ果てた体で夜の中の設営かとみんながっかり・・・
ここで今来た道を戻り小出→六日町のキャンプ場にするかって案も出たけど、みんな今来ためんどくさいくねくね道を戻る選択はなく会津方面(福島)に行くことに。
まぁ、これも大きな選択ミスだとはこの時点では誰も知る由はありません。
苦行の旅・・・
この時点で時間は午後2時半。
進めど進めど、店はなく・・・
途中何件も良さそうな店はあるんだけど、営業終了してたり、潰れてたり・・・
やっとあった寂れたJAで数名が食料を買い込んでおいたんだけど、この食料がこの日最後の手に出来た食料になるとは。
結局、小出で最後に見たローソンを最後に奥只見→南郷→沼沢湖までまともに食料を食べれるお店は1軒もなく・・ 夜の8時過ぎにようやく沼沢湖キャンプ場に到着。
空腹と疲労でお腹いっぱいです(笑)
月夜野から約300Kmを下道で・・しかもほぼ山道・・目、足、腰、お尻、腕、手、精神全て鍛えれる・・・夜中の3時から走ってちとキツいね・・ はい、苦行!
この日も1UP出来ました!
飯はレトルトなどの僅かな食料をみんなで食べて。
でもね、こーゆーのもいいもんです。 思い出に残る。
食料がない奴等がかわいそうなので世紀末価格で食料を売ってやる事にしました。
世紀末価格一覧
・ カップラーメンの匂い一嗅ぎ50円
・カップラーメンの汁一口100円
・薄いベーコン一枚800円
・いちごポッキー1本100円
自分が食料を持ってない連中にかなり良心的に「食料なねぇんだってな~」と薄利多売で商売してたのですが、優しい洋太くんと浦島が、ただでカレーやカップラーメンや缶詰、いか焼きを提供していたせいで売れず・・・チッ!商売の邪魔しやがって・・・
あとちょっとで真さんがいちごポッキー1本100円に手を出しそうだったのに・・・
優しい自分も飢えてる奴らの前でラーメンの汁を捨てて、格の差を見せつけてやりました。
「別格」ってやつです。
みんなキラキラした憧れの眼差しで自分を見ていましたね。
さらに1UPです!
そんな世紀末の食事を取り終え、あまりにも疲れ果てていたので、みんな早々に就寝。
そして翌朝夜勤明けのジミー登場!
現地集合の出来る凄い男です(笑)
なかなか出来ませんよ。1人現地集合は!
帰りは252号線(沼田街道)で小出まで出て、小出で浦島とは解散。 関越道で浦島は新潟方面へ、我々は東京方面へ。
この小出~小出間で約300km間セブンイレブン、ファミマ、ローソンなどの大手のコンビニが1軒もないのにはホントに驚きました。
このご時世、せまい日本どこ行ってもコンビニって目にしますよね。
300Km走って1軒も目にしないのはやりたくても出来ないのでは??
絶対にどこかにあるもん(笑)
いまだに、新潟~福島にかけての山間部が秘境と呼ばれてる理由が解ります・・・・
人がいないんだろうね。
大きなお店はことごとく潰れてたりしたし、途中通過する村()は全く人がいなく夜でも家に灯りが殆ど点っていない。
過疎化が進んでいるのが分かる。 こんな土地でまず商売は成り立たないんだから店がないのも頷ける。
帰りは上里SAで小休憩を入れただけで、一気に青梅ICまで走り最後にセブンイレブンで休憩して洋太君とジミーとはここで解散。
マキト、キエダ、トシキ、真さんとは村山で流れ解散。
BOBの皆さんお疲れ様でした。
初日は絶望的に疲れたけど、雨が降らなかったのが唯一の救いでした・・・
これで初日に雨でも降ってたらバイクその場で捨ててタクシーで帰ってましたよ(笑)
総走行距離2日間で約750Km
高速道路が300Km位で残り450Kmが下道・・・ほぼ山道・・・
珍しくトラブル0(笑)
じゃんけんジュース9戦8勝1敗
キツかった・・・けどその倍は楽しかった♪
運転中は「キツいよ~」って涙流して泣いてるんだけど、休憩でヘルメットを取るとみんなで爆笑しながら笑ってる事が多いんだよね。
この歳になるとバイクに乗る事に色々な考えが湧いてくる。
それは若い頃には全くなかった事なんだけど、何故かな?歳を重ねる事に仲間とバイクで走れる事に、ありがたさを感じる様になった。
バイクに乗る事に対しての怖さも大きくなった。
貴重な時間になったって事。
バイクはいい。
いまだに昔から変わらない仲間と同じ景色を見ながら遊べるんだから。
バイク乗りには分かるんだけど、と言うかバイク乗りにしか分からない事なんだけど
車とバイクでは同じ道を通っても全く景色が違う。
感じ取れる情報量が圧倒的にバイクの方が多いいし。
それを、ガキの頃からの仲間と今でも共有出来てるって幸せな事。
うちのクラブの自慢はかっこいいって事(笑)
うちのクラブよりかっこいいクラブを見た事がない。
ってか、かっこいいバイク乗りなんてここ最近まず見ないね。
ダセー奴等ばっか。
俺はうちのクラブとバイクは好きだけど、基本的に他のバイク乗りは嫌い。
バイク乗ってる奴はうざい奴が多いからね。
ダサいブルゾン着て車の後ろをたらたら走ってるお利口さんライダーには寒気がする。
「消えな!fuck off!」
バイクってのは、自由にわがままに自分勝手に走らなきゃね♪
「それがバイク乗りってもんでがしょ!」
食料を世紀末価格で売ろうとしたり、他のバイク乗りをディスったりと、こんな事書くと自分は相当性格の悪い野郎だと思われますが・・・・
だって、ホントに思ってるんだもん♪仕方がない♪(笑)
まぁ、長くなったので全て一言でまとめると今回のツーリングもハードだったって事です。
今回も無事に帰って来れたので良しとしましょうかね♪
最初にも書いたけど、いつも家の下でバイクにまたがった時に思うんです。
「また無事に帰れますよ~に!」ってね。
無事にツーリングを終えて。
相棒のハヤブサに感謝。
一緒に走ってくれていつもサポートしてくれる仲間に感謝。
帰りを待っていてくれている家族に感謝です。
Respect!
「バイクに乗る事は苦行に似ている・・・」
そう、まさに苦行だわ(笑)
そう言えばカメラを向けると急にキメ顔になる珍しい生き物を発見したのでおまけにどうぞ!