るるの日記

なんでも書きます

第十代崇神天皇 三輪山大神神社

2021-02-02 17:49:46 | 日記
意富多多泥古命(おおたたねこ)をもちて神主(かむぬし)として、【御諸山(みもろやま)】に
【意富美和之大神(おほみわのおおかみ)】の前を拝(いつ)き祭りたまひき

又、【伊迦賀色許男命(いかがしこをのみこと)】に仰(おほ)せて、【天(あめ)の八十(やそ)びらか】を作り、【天神地祇(あまつかみくにつかみ)の社を定】め奉(まつ)りたまひき

又、【宇陀墨坂神(うだのすみさかのかみ)】に赤色の楯矛を祭り

又、【大坂神】に墨色の楯矛を祭り

又、坂の御尾(みお)の神、
及、河の瀬の神に、ことごとに遺し忘るること無く幣帛を(みてぐら)奉りたまひき

これに因(よ)りて疫(えやみ)の気、悉(ことごと)にやみて、国家安く平けくなりき

★御諸山
神の降りこもる山
三輪山

★意富美和之大神(おほみわのおおかみ)
大物主神

おほみわは、「大三輪」「大神」の字を用いる

この神を祀る社は奈良県桜井市三輪の大神神社

★伊迦賀色許男命(いかがしこおのみこと)
物部連の祖

★天の八十びらか
祭具

★天神地祇(あまつかみくにつかみ)の社を定め
天社(あまやしろ)・国社(くにやしろ)を定めた
つまり神祇制度を定めた

★宇陀墨坂神(うだのすみさかのかみ)
奈良県宇陀郡椿原町に墨坂神社がある

★大坂神
奈良県北葛城郡香芝町穴虫に、大坂山口神社がある

墨坂、大坂は東西交通の要所

■ただちに意富多多泥古(おおたたねこ)を神主に命じて、神が天降りこもる三輪山に意富美和之大神(おおみわのおおかみ)を斎(いつ)き祀らせた

また伊迦賀色許男命(いかがしこおのみこと)に命じて、神聖な多くの平たい土器を作り、天上の神と地上の神との社制を定めて祀らせた

また宇陀墨坂神(うだのすみさかかみ)に赤色の楯と矛を献上し
また大坂神に黒色の楯と矛を献上し
また坂の上を司る神や、川の瀬の神に至るまで、すべて漏れ落とすことなく幣帛(みてぐら)を献上し祀らせた

これによって疫病の流行はすっかりやんで、国家は平安になった




第十代 崇神天皇 おおたたねこ素性を語る

2021-02-02 15:21:25 | 日記
ここに天皇、「汝は誰が子ぞ」と問い賜へば、答へてまをさく

「僕(あ)は、大物主大神、陶津耳命(すみつみみのみこと)の女(むすめ)、【活玉依毘売店(いくたまよりびめ)】に娶(みあ)ひて生みませる子、名は櫛御方命(くしみかたのみこと)の子、飯肩巣見命(いひかたしみのみこと)の子、【健甕槌命(たけみかづちのみこと)】の子、僕(あれ)意富多多泥古ぞ(おほたたねこ)ぞ」とまをしき

ここに天皇いたく歓ばしてのりたまはく「天下(あめのした)平ぎ、人民栄えなむ」とのりたまひき

★活玉依毘沙売(いくたまよりびめ)
神霊の依りつく姫

★建甕槌命(たけみかづちのみこと)
建御雷神(たけみかづち)と同じはたらきをするが、別個の神様

■この男を見て、天皇は「おまえは誰の子だ」と尋ねると、意富多多泥古(おおたたねこ)は答えた

「私は、
大物主大神が、陶津耳命(すえつみみのみこと)の娘の活玉依毘売(いくたまよりひめ)と結婚して生れた子が櫛御方命(くしみかたのみこと)、さらにその子が飯肩巣見命(いいかたすみのみこと)、またさらにその子が建甕槌命(たけみかずちのみこと)、さらにその子が私、意富多多泥古(おおたたねこ)なのです」と申し上げた

天皇は「天下は平和になり、人民は栄えるだろう」と喜んだ

第十代 崇神天皇 意富多多泥子(おおたたねこ)河内の美努村(大阪府八尾市上之島周辺)で見つかる

2021-02-02 11:50:39 | 日記
ここをもちて【駅使(はゆまづかひ)】を四方(よも)にあかちて、意富多多泥古(おほたたねこ)といふ人を求めたまひし時
【河内(かふち)の美努村(みののむら)】に其の人を見得て貢進(たてまつ)りき

★駅使(はまゆづかひ)
早馬の急使い

★河内の美努村
大阪府八尾市上ノ島町周辺

■神託によって、早馬の使者を四方に遣わし、意富多多泥古(おほたたねこ)という人を捜し求めたところ、河内の美努村(みののむら)に、その人を発見したので天皇にさしだした