古代巫女は憑依状態において、必要不可欠な事柄を、神の名において一気に神語りする。その言葉は必然的に韻律をもち古代歌謡の型をとる
入神の間に呪言の韻律を口走ることができるのが巫女の第一の霊能
アメノウズメにさえ「顕神明之憑談」の語が残されている
憑依状態によって得られる神託は、統治や軍戦の指針とすることによって重要視される
古事記・日本書紀に散見する不可解な歌謡「わざうた」は風刺歌謡のようでありながら同時に未来を予言する予兆歌として記されている
呪言歌とは、天つ神の依り代である巫女が、巫術の伴奏楽器の琴により憑依しトランスのうちに託宣する神婚の「ことのかたりごと」である
ことのかたりごとは、巫女の語る
呪祷歌謡
逆に呪祷や予言歌謡から、唱謡者の巫女性を発見することもある