るるの日記

なんでも書きます

巫女の歴史・あなたは無意識に古代歌謡を口ずさんでいませんか?

2021-02-16 20:30:09 | 日記
古代巫女は憑依状態において、必要不可欠な事柄を、神の名において一気に神語りする。その言葉は必然的に韻律をもち古代歌謡の型をとる

入神の間に呪言の韻律を口走ることができるのが巫女の第一の霊能

アメノウズメにさえ「顕神明之憑談」の語が残されている

憑依状態によって得られる神託は、統治や軍戦の指針とすることによって重要視される

古事記・日本書紀に散見する不可解な歌謡「わざうた」は風刺歌謡のようでありながら同時に未来を予言する予兆歌として記されている

呪言歌とは、天つ神の依り代である巫女が、巫術の伴奏楽器の琴により憑依しトランスのうちに託宣する神婚の「ことのかたりごと」である
ことのかたりごとは、巫女の語る
呪祷歌謡

逆に呪祷や予言歌謡から、唱謡者の巫女性を発見することもある

巫女の歴史・火の神と水の神の交わり

2021-02-16 20:04:46 | 日記
火を継ぐことは日嗣であり首長権を示す。よって火によって試され、その貴子に火性を有する「ひつぎみこ」かどうかをテストする

火の原像は雷火。火雷神の荒ぶる霊魂は、水神によって鎮魂される

スサノオ神も火雷神格を有し、クシナダ姫という水田を巫女神と聖婚することによって、出雲国大原郡須賀の血に永遠に鎮座することになった

オホナムチも火神性を有する。その火傷を治させたのはキサカヒメとウムカヒメという海の巫女だった
両巫女はカミムスヒの御子で海をつかさどる海人巫女の祖先
カミムスヒも海神性を有する

タカミムスヒは山岳高樹に憑依する。火雷神支配する狩猟文化の信仰神に関係深い
カミムスヒは海洋文化。支配火雷性信仰に対し受動的な水辺の巫女的信仰に属する



巫女の歴史・男と女の違い

2021-02-16 19:41:30 | 日記
火傷・焼死
最初の火神誕生で、母神イザナミは火傷をおい焼死し、出雲国と佐伯国の境のひば山に葬った

最初の火の発見と、それによる死が出雲系神話にも書かれている(重要)
オホナムチの焼死伝説はイザナミ焼死神話を受け継ぐもので、出雲に伝わる火の信仰による

イザナミは人類の火の犠牲として永遠に還らなかったが
オホナムチは「天の下造らしし大神・オホナムチ命」として焼死から蘇生した

このような火の呪儀を経過してこそ、初めて天の下造らす資格が与えられる

巫女の歴史・神語

2021-02-16 19:19:38 | 日記
神語とは神の託宣
河沼比売の歌

「八千矛の神の命
ぬえ草の女にしあれば
わが心
うらすの鳥ぞ
今こそは
我が鳥にあらぬ
後は汝鳥に
あらむを
命はな殺せたまひそ
いしたふや
あまはしせつかひ
ことの語り
言もこをば
青山に日が隠らば
ぬまたばの夜は出でなむ
朝日の笑み栄え来て
たくつのの
白き腕あわゆきの
若やる胸をそだたき
手抱きまながり真玉手
玉手さしまき
ももながに
寝は寝さむを
あやに
な恋ひ聞こし
八千矛の神の命」

内容からすれば、明らかに託宣儀礼の神語である

巫女の憑依現象は、神との聖婚状態
神楽・鎮魂の歌も神婚的言辞多い

巫女の入魂(エクスタシー)や夢語(トランス)は、心的には性的なものと共通

ことの語言は託宣楽器の琴の語言に通じる

やちほこの神を憑依する巫女として、ヌナカハヒメとスセリヒメが唱和する神語は、天石窟儀礼のさいにアメノウズメが半裸舞踊のワザオギによる入神憑依談を思いださせるためか

巫女の歴史・天皇と海神の神婚

2021-02-16 18:46:37 | 日記
大嘗祭の意義中心は【鎮魂儀礼】

平安時代宮廷儀礼として毎月行われていた【七瀬の祓】には、主人に擬した人形に衣を着せて、柩に入れて、【河臨の祓】に持ち出す。その人形や衣には天皇の外魂を封じ込めた。それを河・海・岸辺で禊祓する。同時に天皇自身の禊祓・鎮魂と同義

【天皇の外魂封じ、首長継承ある者が必ず流離される】という神話儀礼。その目的は統治観念の形成と、海神の霊魂を付着させるための儀礼