■東条英機内閣
1941年から日本は何度かアメリカと交渉し、日本の南方進出を認めさせようとしたが、アメリカは「日本が中国から軍隊を引きあげないかぎり、日本の誠意を認めない」と主張
問題を解決できずに近衛内閣が総辞職し、陸軍出身の東条英機を首相とする内閣ができた
東条内閣は、アメリカと交渉を続けながら、日米開戦をとなえる軍部の要求を受けて、アメリカとの戦争準備を急ぎだした
■日本を包囲するABCDライン
A→アメリカ
B→イギリス
C→中国
D→オランダ
日本がアメリカとの戦争準備をした理由は、日米軍がフランス領インドシナに侵入すると、アメリカは石油など重要物資の対日輸出を禁じ、オランダも植民地から日本が重要物資を買えないようにしたからだ
こうしてABD3国はCを援助しながら、日本の孤立化をねらった。この包囲陣の強化は日本軍部の石油ストップを意味するもので、日本国内では新聞、ラジオで「日本の重大な危機である」と報じ、アメリカやイギリスに対する国民の敵がい心を煽った