感情は
それを作り出す内面活動のありようによって、その種類を異にする
種類は7つ
始めの2つが感覚感情
後の5つが激情型感情
■官能感情
対象がものである時の感情
美しい
醜い
美味しそう
難しそう
■人格感情
対象が人格である時の感情
男らしい
たくましい
かわいい
素敵
■活動感情
対象が活動である時の感情
活動する力を感じる形で起こる
走り出したくなる
やる気が起こる
充実感
無気力感
しんどい感じ
活動感情は一連の活動中で、次の3つに分かれる
★対象感情
対象にくっついて起こる感情
(官能感情は対象から起こる)
面白い
魅力を感じる
尊敬
★位置感情
一連の活動の部分を意識して起こる
後少し
うまくいってる
やめようか
嫌になった
★達成感情
活動の対象が達成されて起こる
やったー
ホッとした
くたびれた
バカをみた
■一般的状態感情
内面活動全体(a)と、それに対応する心や身体の状態(b)とのギャップが対象になって起こる
快・不快に似ている
a>b
おそろしい
大変だ
興奮
a<b
拍子ぬけ
倦怠
a=b
落ちつき
冷静
■概念感情
対象が概念である時
こんなことではいけない
社会になじめない
霊がこわい
■想像感情
何かを想像することによって起こる
ワクワク
ドキドキ
ゾッとする
■同類感情
対象と自分の間に同類性を発見
あわれみ
思いやり
近親憎悪
♦️特に大事なのは【活動感情】
なぜなら、感情が活動的身体と固く結びついている以上、これが感情の基礎だから
その中でも【対象感情】と【位置感情】が特に大事
♦️対象感情がなぜ大事かというと、この感情が前向きで積極的でないと、活動への意欲が落ちてしまうからだ
達成感情は、活動目的以外の、目的があるようでないような日常活動には意味がない。かりに達成感情が感じられたとしても、それは部分的な位置感情にすぎない
♦️次に概念感情、想像感情が大事
現在は人々の感情がこれによって動くことが多いため、その感情の扱いには十分注意しなければならない
心のストレス
CMによる感情の固定化
マスコミによる感情誘導
幻想化
過剰反応
日常的感情の欠落
誹謗中傷
今日の感情のトラブルの大半が
概念感情や想像感情をベースとしている
♦️同類感情はほどほどに
つまらない、とるにたらない同類性であれば、【あわれみの念】の乱発になり、【あわれみ疲れ】を起こし、あわれむ気持ちを失う
つまらない同類性にひっかかると、本当に意味ある、価値ある同類性をかぎつける感情の働きが鈍くなる
同類性だからといって、あわれみにつながるとは限らない。同類だからこそ反発することもある。近親憎悪がそれであり、戦争も何らかの同類性の反発に根ざしていることが多い