レヴィ=ストロースは「日本の人々は自然を人間化する」と語る。
日本の自然は人間の「受動的働き」によって作り出されている
自然の人間化
日本人は弥生時代に水田による稲作を開始するが、田んぼは土地を均さないと作れないので、大きな自然破壊を行ったともいえる。しかし人間の目的のために完全に自然を改変しつくすやり方ではなく、自然の持つ自発性を生かしながら、最適な環境を作り出す努力を重ねてきた
日本の美しい風景はそうしてできていることをレヴィ=ストロースは明確に認識していた
人間の自然化
🐺と🦉と
🐺と🦉そっくりの人間
自然の人間化
🐦️が人間の扮装で人間生活を演じる
レヴィ=ストロースは
日本人は【自然を人間化】すると
語った
【自然の人間化】は、【呪術】の思考方法とも深く関わり、日本文化の特徴を成している。自然を人間化することによって、人間と自然の間に通路が開かれるが、これは西欧の【人間の自然化】を象徴する狼男を恐れることとは対照的だ
自然の人間化の回路を通ると、自然は敵対的で恐ろしい対象ではなくなり、人間の世界とうまく接続されるようになる。しかし完全に人間に同化してしまうわけではなく、どこまでいっても自然は自然、人間は人間としての固有性は失われない。ただ両者の間には通路ができていて、その中間に自然と人間の混成世界がつくられている。こうゆう世界観が日本の根幹にある